フィールド日記

疑わしき場合札ははずすべきなんですけどねぇ

2007年9月11日




実(集合果)がたくさんなった樹高20mはあるホオノキの大木
新宿御苑にて



赤く色づいた集合果
上の木の実のアップです

この木のことは今年の 5月19日のフィールド日記に載せましたが
間違った種名板じゃないかと公園の管理事務所に電話をして
「間違ってはいません」との回答だったのですが
疑問点を指摘してもう一度調べるようにお願いして
ボクの電話番号を伝え
その結果を一ヶ月をめどに連絡をくれるように頼んでいたのです。

それがそれからほぼ4ヶ月
電話を待っていましたけどかかってこずじまい
今日見てみると木にはまだ札がついています。


ホオノキについているウケザキオオヤマレンゲの札
今日(2007/09/11)撮影


ところが驚いたことに今日もらったパンフレットには
「ウケザキオオヤマレンゲ」の記載がないのです。


今日(2007/09/11)もらったパンフレット(部分)



今年の春(2007/05/19)にもらったパンフレット(部分)


新しいパンフレットの絵のその部分はアメリカキササゲとなっています。
(アメリカキササゲは問題のホオノキのとなりにあります。)

公園内に設置してある大きな案内板も新しく変わっていて
ウケザキオオヤマレンゲの記載がありません。

それなのに当のその木には
まだウケザキオオヤマレンゲの札がついているというのは解せません。

思うに、担当の人は図鑑を調べるなり
専門機関に標本を送って同定してもらうなりということはしないで
「木についている札は間違いがわかった時点で取ればいいけど
万一間違っていたら問題になるから記載事項からははずしておこう・・・」
ということなのかなぁと、かんぐりたくなります。

「ウケザキオオヤマレンゲは雑種で種子はできません。
だからあの木は違うと思います。」
と伝えてもいいんですけど
約束した電話もくれなかったんだし
また‘ぬかにくぎ’状態で会話にならない可能性もあるし・・・
気がすすみません。

しかし本来ならば
疑わしき場合
現場の札ははずすべきなんですけどねぇ。



21:50 2007/09/11 記


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