フィールド日記


冷たい目で見られる幼児の大泣き

2004年11月29日


明治神宮外苑の銀杏並木は
今、ちょうど見ごろです




黄色一色に染まったようなイチョウ並木の歩道

午前10時をまわったころでしょうか
ラッシュも終わり
ホームで電車を待つ人も
やや少なくなってきているようです。

中央線信濃町駅でのことですが
そんななか火のついたような
子供の泣き声が聞こえてきました。

尋常ではない泣きかたに
様子を見てみましたが
その子は乳母車に乗った1歳半ぐらいの女の子で
手にイオカードをしっかりと握りしめ
「もういちど改札の機械に通すのだ」と言って
泣いているようでした。

若い母親は
「降りるときに出来るから・・・後でやってね」と
やさしく言い聞かせています。

しかし
いっこうに泣きやみません。

事情を知らずに通りかかるひとは
若い親が子供を虐待しているんじゃないかというように
母親に批判のまなざしを向けて通りすぎていきます。

この子もそうとう‘癇’(かん)の強い子のようですが
親もたいへんですよね。

ねぎらいの言葉でもかけて
子供をあやしてあげたくなりましたが
‘危ないおじさん’とでも思われるのがオチですから
見ているだけにしましたョ。

23:04 2004/11/29 記


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