フィールド日記

フウ
フウ科(←マンサク科)
Liquidambar formosana
2004年11月29日
東京都 港区
山渓ポケット図鑑「春の花」 717頁,「秋の花」 190頁




台湾、中国原産の落葉高木で漢名は“楓”と書き‘フォン’と読むようだ。
フウの和名はこれを音読みしたものだが
日本では“楓”は‘カエデ’とも読むわけで
まったく違う植物にたいして同じ“楓”の字をあてているのは
江戸時代にはじめてマンサク科のフウが日本に伝来して
カエデの仲間に“楓”という字をあてたことの間違いに気づいたようだ。

山と渓谷社刊、日本の樹木には和名の漢字が載っているが
マンサク科のモミジバフウは“紅葉葉楓”と書き、
カエデ科のハウチワカエデは“羽団扇楓”
イタヤカエデは“板屋楓”と書くわけで
フウやモミジバフウはカエデの葉に似ていて
同じように紅葉するのだからややこしい。

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