フィールド日記

ガガイモ
キョウチクトウ科(←ガガイモ科)
Metaplexis japonica
2002年11月28日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「夏の花」84頁,「秋の花」684頁


実から旅立つガガイモの種。


着地した種。


土の上に落ちると飛ぶための羽がすぐ外れる。

ガガイモの実がはじけて
中の種がのぞいている。
風が吹くと
「せまいから前にいるやつは出て行って!」
という感じで
押し出されるように一つ、二つと旅立って行く。

風に乗って遠くに飛んでいってしまうのもあるが
足元に落ちるものもある。

そうして地面に落ちたものを見ていると
着陸してしばらくすると
不思議なことに
「ぼくはここに決めたよ!」と言うように
飛ぶためのふわふわした羽をはずして
その場所に腰をすえる。

追伸
はじめ湿気で毛が外れるのかと思って
夜家に帰って
室内で種の部分をぬらしたもの、
毛の部分をぬらしたもの
ぬらさないものの三種がどうなるか
テーブルの上において様子を見てみたが
いずれも毛ははずれなかった。

昼に土の上に落ちたものを見ていたら
ほんのしばらくして外れたのだが
何か土の成分に反応してはずれるのかもしれない。

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