フィールド日記

モッコク・雄花
ペンタフィラクス科(←ツバキ科)
Ternstroemia gymnanthera
2002年7月3日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「夏の花」 124頁,「秋の花」 686頁


咲き始めた雄株はまだこれから咲く蕾もたくさんつけていた。


雄花のアップ。

いつも通る散歩コースのあちこちにモッコクの木があり
どの木にも一月近く前から
今にも咲きそうに見える大きな蕾がついていた。

今日も蕾を見て歩いていたが
一本だけこの写真の木が花を咲かせていた。
モッコクは雌雄異株で
今年初めて見た花はやっぱり雄花だった。
雌雄異株の木はそのほかにも
アオキ、ヤマモモ、ヒサカキなど
散歩コースでもたくさん見られる。

そうした木々を見ていて気がついたことだが
かならず雄花が先に咲くようだ。

考えてみたら当たり前のことで
雌花が先に咲いて
花粉を出す雄花がまだ咲いていなければ
受粉することが出来ず種子を作れないわけだが
雄花が先に咲いていれば
遠くに花粉が飛んでいくこともあるだろうし
そうしたら別の早く咲く地域の雌花を受粉させる可能性もある。

この木にもまだ蕾がたくさんついており
咲き続けていればそのうち近くでも雌花が咲き出し
受粉させることが出来るだろう。

----------------------------------フィールド日記の目次に戻る●

次のページ
前のページ

[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く

Top page (English)