フィールド日記

咲くまで待とう・・・。

2005年12月4日
栃木県 桐生市


都会では痛んだような枯葉になることが多いトチノキですが
桐生市の街路樹は美しく色づいていました。




南アフリカに自生するリトープス(メセン科)などの研究家で
桐生にお住まいのS氏から 昨夜電話がありました。

前に伺った時まだ蕾だったもので
撮りたかった花が
「咲いたので撮りにいらっしゃい」
という電話でした。

‘善は急げ!’とばかり、
今朝、早起きして東武鉄道の特急「赤城」に乗り
新桐生駅からは折りたたみ自転車を飛ばし
わき目もふらず
S氏宅の温室にすっ飛んでいきました。

そうしてお会いしたS氏は
開口一番
「この花は午後3時ごろから開くんだけどずいぶん早く来たね。」
とのことなのです。

そんなことどうということはありません。
他の花を撮っていれば
すぐ3時や4時になってしまいますので
当然、待たせてもらうことにしました。

しかし、今にも雨の降りそうな天気です。
S氏は
「あんまり天気が悪くて
明るさが足りないとその日は開かないんだよねぇ。」
とも言います。

もう、2時ごろからは
開いてくれるのを待って
願いをこめて蕾とにらめっこです。

気になる空模様は
ますます雲が厚くなってきました。
待ちかねた3時になると
雨も降り出してきました。

S氏は
「今日はダメだね。」と
ご自分の責任のような顔をされ
申し訳なさそうです。


開かなかった花

‘鳴くまで待とうホトトギス’じゃないですが
しかたないので
また出直すことにしましたよ。



21:40 2005/12/04 記


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