フィールド日記

南アフリカの生ける宝石

2005年10月25日
群馬県 桐生市


かなたに赤城山を望む秋の渡良瀬川。
群馬県桐生市にて。





リトープスの並ぶ温室。


主に南アフリカに産するメセン科の多肉植物の撮影のため
桐生にお住まいの研究家S氏宅に伺いました。

七十半ばのS氏が
アフリカの南の端の不思議な植物に魅せられたのは
小学生のときに小さな本に載っていた
リトープスの写真がきっかけだったそうなのです。

今では、世界各国でこの分野の研究している人で
S氏の名前をしらないひとはいないほどになり
この分野で大きな功績をのこしているようです。

本の、
写真の、
人にあたえる影響って大きいものですね。

ところで、そのリトープス(Lithops)ですが
ギリシャ語のLithos(石)とops(似ている)の造語だそうで
ほんとに石ころのようです。

そして自生地の石の色にそっくりだそうです。

カッターで切って説明してくださったのですが、
表面は硬い石ころのようでも
中は水分が多く




切りとったてっぺんの部分を空にすかしてみると
透きとおっていてずいぶん光を通すようです。




中身は緑色で
てっぺんを通過した光をうけて
内部で光合成しているようなのです。




外から見ると茶色だったり
灰色だったり石ころの色ですが
一皮むくと内部は緑いろでした。






22:49 2005/10/25 記


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