フィールド日記

夏を惜しむ唱

2005年9月30日
東京都 渋谷区


木の実としてはそうとう派手な色と形の
クサギの実
代々木公園にて。




お昼ごはんを食べるため
仕事場の近くの路地を歩いていると
ツクツクホウシがひとり
気弱に鳴いています。

めっきり涼しくなってきて
「ああ、これが今年のセミの聞きおさめだナ」
と、思うと
夏を惜しむ唱のように聞こえてきて
立ちどまって
しばらく耳を傾けました。

終わりって何でも淋しいものかと言うと
冬の終わりは
次に来る春の
芽吹き始める草木のエネルギーを感じて
うきうきしてきますが
その反対の
夏の終わりと言うのは
なんだかさびしいものですね。



23:00 2005/09/30 記

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