フィールド日記

好きなフィールドの消滅


2005年7月11日


今年ももうすぐ咲きそうなマヤラン
明治神宮にて




仕事場の近くの
高田馬場にある都営住宅に行ってみたら
入り口はベニヤ板で塞がれ
庭はフェンスで覆われていました。


板で塞がれた都営住宅。

よく世間話をした
顔見知りのお年寄りたちは
今、どこで暮らしているのか気になります。

50年ほど経つこの団地の庭には
甘柿の大木をはじめ
樹高10〜20mほどに育った
たくさんの木が生えていました。

フェンスの中からはチェーンソーの音が聞こえ
隙間から覗き込むと
木々は切り倒されています。


倒された木が見える団地の庭

ボクは長年植物の写真を撮っていますが
シラユキゲシメラスファエルラ・ラモサ
カンガルーアップル、 などは
ここでしか見たことがありません。

ホタルカズラもきれいだったし、
ゲンノショウコの群落なども思い出しますね。

この植物たちがみんな無くなってしまうのかぁ・・・
ここに長年住んでいた人たちも
みんな引っ越したのかぁ・・・

好きなフィールドがひとつなくなって悲しいですョ。


建て替え工事のクレーン



21:42 2005/07/11 記


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