フィールド日記
カニノツメ
アカカゴタケ科
Linderia bicolumnata
2005年6月12日
東京都 渋谷区
糞のにおいのするねばねばしたもの(グレバ)にハエを誘い、
ハエたちに胞子を広めてもらおうという
特殊な戦略をもつ茸で
以前見た状態のよい時にはグレバはついているのだが
ハエはほとんど見かけなかった。
今日みかけたカニノツメは
もう遅めで形がほとんど崩れていたが
グレバはまだついていて
そこにたくさんのハエが来ていた。
茸が新鮮なときより
終わりごろのほうがハエが好むのかもしれない。
最近、都会ではほとんどハエを見かけなくなってきたが
臭いをかぎつけてだろうが
どこからこれほどたくさんのハエがやってきたのだろう。
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