フィールド日記
不明の冬芽が解決しました
2005年2月13日
クチナシの葉のつけね
代々木にて
ひれのような托葉の残るつる植物の冬芽
明治神宮にて(種名は不明)
この写真はおとといのトップページに載せたものですが
種名がわからなくて
教えてくださいとの問いかけをしたものです。
そうしたら、早速翌日(昨夜)
植物の進化を研究されているHさんという方が
メールをくださいました。
メールによると
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>「ひれのような托葉」とのことですが、このよう
>な葉柄間托葉(interpetiolar stipule)はアカ
>ネ科に特徴的なものではないでしょうか。−中略ー
>(ヘクソカズラとか、ありふれたものではないです
>よね・・・)。
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とのご指摘がありました。
ボクのすんでいる付近では
アカネ科のつる植物としては
ヘクソカズラしか思い当たりませんが
一年で枯れてしまう草だと思っていて
実は観察することはあっても
冬に蔓の様子を
まして、冬芽を見たことはなかったのです。
そういうわけで
今日、家の近所の
ヘクソカズラのたくさん生えていたところに見に行ったら
まさしくおとといの写真の正体は
ご指摘のとおりヘクソカズラなのでした。
クチナシの枝
ついでにアカネ科のクチナシの
葉のつけねも見に行ってみましたが
クチナシにはひれではなく
タデ科の葉鞘のようなものがついていました。
観察しているようで
ぜーんぜん知らなかった
アカネ科の特徴を今日はひとつ知りました。
こんど、
ハシカグサ、オオフタバムグラの葉のつけ根を見てみよう!
タニワタリノキ、ヘッカニガキなどもであったら
葉のつけ根を見るのが楽しみだなぁ。
Hさんありがとうございました。
そういうわけで
今日のフィールド日記には
ヘクソカズラの冬芽を載せました。
ご覧くださいね。
22:01 2005/02/13 記
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