フィールド日記

コヒルガオのウルトラC

2004年8月30日


一面に茂っているのに
いくら探しても種が見つからない
コヒルガオの群落
高田馬場にて

先月の末にコヒルガオの種子を載せ
「コヒルガオの種子はあまりみかけることがない」
と書いたところ
Uさんという方からメールをいただきました。

メールによると
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受粉でしか結実しない為のようです。昔から
ある良く繁った(根茎からの栄養生殖)花も
沢山咲くのに果実が出来ない場所が多いのは、
同じ由来の同一株の繁茂だからみたいです。
全農教・日本帰化植物写真図鑑に、ビックリ
する根茎写真と共に出ています。
----後略----
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とのことでした。

日本帰化植物写真図鑑をによると
ヒルガオの仲間はちぎれた地下茎から
すごい勢いで繁殖し、
一面に茂っているところのものでも
同じ株が大きくなったものは
自家受粉で種を作らないために
種ができないようなのです。

そして
違う素性の株が近くに生えている場合のみ
種を作るようなのです。

コヒルガオは道路わきなど
いたるところに生えています。

そういうわけで
その後、コヒルガオを見かけると
実の中に種ができているかどうか
いくつも見てみましたが
群落のように見えても
同一株の場合が多いようで
種はほとんど見つけられませんでした。

コヒルガオは
ちぎれた地下茎や根の一部で育つことができて
耕運機やスコップについた土にまざって
その道具を次に使ったところで繁殖できるという
ウルトラC級の戦略があるので
無理して種を作らなくても
かまわないのでしょうね。

22:11 2004/08/30 記

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