フィールド日記
ムカゴイラクサ
イラクサ科
Laportea bulbifera
2003年11月30日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「夏の花」 724頁,「秋の花」 530頁
蕾 ムカゴ(種子ではない)
もう木枯らしが吹いてもおかしくない今の時期に
林の下草が青々と茂り花の蕾もついているところがある。
ここは明治神宮にあるムカゴイラクサの群落で
2003年8月23日にフィールド日記で花を紹介したところなのだ。
なぜ今頃また葉が茂り花が咲き始めたかというと
花が終わった頃に葉をすっかり虫に喰われ
秋の始めごろは茎だけが林立していたのだ。
種子をつける前に葉をみな食べられてしまい
今年中に種子をつくらなければいけないというのが草の定めなので
大慌てで葉をつけ花を咲かせているというわけだ。
もう虫はいない時期なのだが
あとは霜にやられず種子をつくってくれればいいのだが。
(食べた虫は確認していませんが多分サカハチョウの幼虫だと思います。)
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