フィールド日記

格子のなかのミニ野草
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2003年11月4日
東京都 新宿区


丈が1センチのトキワハゼ

仕事場の近くにある戸山公園は
早稲田大学にも近く
多くの人が歩いています。

そうした公園の原っぱには
僕は嫌いなんですが
格子状の樹脂のタイルが敷きつめられています。

土から格子の縁までの高さは1センチほどでしょうか
踏まれても影響のない
その狭い空間一つ一つに
植物たちが葉を広げています。



その格子の中で
トキワハゼが花を咲かせていました。

ひとつづつ他の格子をのぞいてみると
それぞれの枠の中に
普通よりもだいぶ小さな
サンガイグサ、ハコベ、スズメノカタビラ
チチコグサモドキなどなどが生えていて
植物のミニチュアを見ているようです。

伸びようとしても
常に頭の上を靴がかすめていくなかで
伸びられる範囲で生きていくのですから
植物ってたくましいものですね。

20:20 2003/11/04 記

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