フィールド日記

植物の保護について・その2
トップページの文を転載しました。

2003年4月4日
東京都 渋谷区


開きはじめるムベの若葉

昨日書いた
‘植物の保護について’の続きを書きたいと思います。

植物の研究機関の方に聞いた話しですが
各地から取り寄せた
同じ種類の植物を
研究所の一画で栽培していると
大きさや、花の時期、
湿り気や日当たりの具合の好みなど
産地によって違いが見られるそうで
隣り合った谷に生えるものも
それぞれの谷の環境にあうように
違った進化をしているとのことでした。

いうなればそれが個性であり
多様性だと思うのですが
絶滅してしまったところに
同じ種を植えたとしても
もう、その場所で進化したものは
絶滅しているわけなのです。

森にドングリを植えて木を増やそうとか
山道沿いに
カエデやサクラを植えようとかの運動も
その地域のものじゃないものを植えると
もともとあったものに悪影響を与えて
混乱すると思いますねー。

21:36 2003/04/04 記

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