フィールド日記

人工池の大掃除
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2002年12月12日
東京都 渋谷区


水を抜く人工池
今年もコンクリートで覆われた
代々木公園の人工池の水を干して
シーズンが終わったプールのように
徹底的に掃除してます。

昨日は満水だったのに
もうあらかた水を抜き終わり
水鳥たちはわずかな水溜りに集まっています。

夏には水辺を歩くと
めだかや小魚をよく目にしましたが
水を抜かれて泥の中で跳ねています。


水が減り集まってきた小魚をねらうアオサギ。


行き場がないここがねぐらのカルガモ。

そばに野原があり
木々に囲まれたこの池は
小魚やヤゴなどの昆虫類など
水生の生き物が集まってきます。

夏にはトンボに卵を産ませるために
公園の管理事務所は
説明の看板を出して
水生植物をおいたりしているのに
この作業で生き物たちは絶滅です。
役所仕事はわけがわかりません。


高圧で水を噴射しての掃除。

下の写真は去年の今頃撮ったものですが
コンクリートの地肌が乾いて
生き物の影も形もなくなっています。


2001年12月18日撮影

今や川でもコンクリートをはがして
ビオトープとして
水辺の植物を植えて
生き物たちが住みやすくしようという時代に
こうした作業は
やめたほうがいいんじゃないかと思いますね。

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