フィールド日記

クモタケ
茸・バッカクキン科
Isaria atypicola
2002年7月2日
東京都 渋谷区



 
掘り出したクモタケ。  ナイフで切って中を見たところ。

先日冬虫夏草のオサムシタケを紹介したが
これも冬虫夏草のひとつで トタテグモかフクログモに寄生するもので
クモタケという。

土中の巣穴のクモを殺して
そのまわりに白いカバーを作って
クモを栄養に茸が地表に現れ胞子を飛ばす。

今日は近くに数本見えたので
何本かを掘り出してみた。
どうしてこんな絶妙な仕組みで
クモにとりつき茸になるのか不思議だ。

それにしてもとりつかれたクモはつくづく気の毒だ。

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