フィールド日記

キツネノチャブクロ
茸・ホコリタケ科
Lycoperdon perlatum
2002年6月30日
東京都 渋谷区




茸の脇に開いていた穴。


中に入っていた小さな虫。

林の下の落ち葉の中に
キツネノチャブクロが出ていた。

まだ新しい今の時期は
中はマシュマロのように白く
お吸い物などに入れるとうまい。

いくつか収穫してきて
台所で洗いながらよく見てみると
みんな穴が開いていて
穴の中に甲虫がいた。

活発な虫で写真を撮ろうとしても
チョコチョコ動き回り
ぱっと羽を広げて飛び立ってしまう。

きっとキツネノチャブクロが大好物で
茸が出たとたんやってきたのだろう。

この茸は時期を逃すと
中が茶色っぽくなり
そうなるともう食べられない。

その後てっぺんに穴が開いて
中が空洞になり押してみると
ほこりのように中から胞子が出てくる。

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