フィールド日記

ツタバウンラン
ゴマノハグサ科
Cymbararia muralis
2002年3月11日
東京都 渋谷区


 
渋谷区の代々木周辺は坂道が多く、コンクリートの土留めの壁の隙間に生えていた。

欧州が原産で大正初期に園芸植物として
ロックガーデン用に日本に持ってきたようだが、
各地に帰化植物として広がっており
好んで日あたりの良い石垣すきまなどに生えている。

ラテン語の学名でムラリスとは「城壁の」という意味だそうで、
故郷の欧州でも城壁の隙間に生えているのだろう。

僕の写真で作った、
山渓ポケット図鑑はジャンルにとらわれずに
目にする植物をなるべくたくさん載せようという
コンセプトの本だが、
このツタバウンランが掲載されていないということは
自分が言うのもなんだが不可解だ。
大きな図鑑でも時たま同じようなことに気付くが
皆でチェックしたはずでも
うっかりリストからもれてしまうこともあるのだろう。

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