フィールド日記

シュロ
ヤシ科
Trachycarpus fortunei
2002年2月22日
東京都 渋谷区
山渓ポケット図鑑「春の花」312頁



およそ80年前に計画して作られた明治神宮の森は
今では立派な照葉林となり、まるで昔からある原生林のようだ。

僕が子どもの頃は、池の氷に乗れるほど厚い氷が張り東京も寒かった。
世界的に温暖化に向かっていると言われているが
温室の植物が元気に路地で育つ様子などを見ると
東京都心では特に暖かくなっているように思う。

ところで明治神宮では、鳥たちが種を広めているとは思うが、
寒ければきっと芽生えないだろうシュロが
森の中にたくさん生えはじめている。

このシュロがみんな大きく育ったら森の風景も一変することだろう。
ヤシ科の植物であるシュロばかりが目に付くようになって、
まるで熱帯のジャングルのような雰囲気になってしまうのではないだろうか。

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