フィールド日記

勇気がなくてまだ食べたことはありません

このところ種子の発芽の様子などを撮るため
インターバル撮影をすすめていて
今日のフィールド日記にもセイヨウタンポポの発芽を載せましたが
昨日(11月7日)は満月なので空を見上げると
流れの早い雲の切れ間から月が見え隠れしています。
そんな様子をインターバル撮影したら面白そうと
カメラをセットして撮ってみました。



発芽の様子の撮影は思うようにいきません。
自動撮影を3〜4日続けても
ちっとも芽が伸びてくれなかったり
途中で茶色く枯れてしまったりと
てこずっていますが
植物たちの成長のペースというか時間感覚が
いままで持っていた印象よりも遅い感じなのです。

まぁ、秋のこの時期に発芽するような種類の植物は
冬の間生き延びて来春発芽する連中より
一足早く花を咲かせるという作戦のようです。

雪の多い地域に真っ先に咲くスプリングエフェメラルの花たちと違い
雪の少ない暖かい地域の草たちの戦略ですね。

この冬はそのスローペースに付き合って
腰をすえて撮影するつもりですよ。

ところで数日前
新宿御苑を散歩していたら
まとまって銀杏が落ちている場所を見つけました。


銀杏とムクノキの種を確認

これはタヌキのため糞なのです。
タヌキはイチョウの実をあの臭い果肉ごと丸ごと食べて
果肉を消化して人間の食べるほうの銀杏を糞として出すのです。
これは人間にとってはなんの問題もなくおいしく食べられるのですが
ボクは勇気がなくてまだ食べたことはありませんよ。


 22:59 2014/11/08記 代々木にて


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