フィールド日記

思いこむ危険


今日見た夕焼け
東京都渋谷区にて

見上げると夕焼け空!
自然を感じることの少ない都心ですが
空を見るとホッとしますョ。

    ・ ・ ・

先日バイクで
秋山郷から奥志賀林道を経て志賀高原方面を回ってきたのですが
標高の高いところはすでに秋。


秋の高原に咲くハンゴンソウ
9月15日撮影、草津白根山付近にて(群馬県嬬恋村)

そして多くの花にも出会えました。


谷あいに咲くチョウジギク
9月15日撮影、奥志賀(長野県栄村)にて


沢の岩場に咲くシラヒゲソウ
9月15日撮影、奥志賀(長野県栄村)にて

山奥の林道ではバイクではゆっくり歩くような速度で
きょろきょろ周りの花などを探しながら走るのですが
今回は道路を横断するツキノワグマやニホンリス、テン、
道路脇でたたずんでいるタヌキに出会え、
ニホンザルの二つの群れとも遭遇。
出会うとすぐバイクのエンジンを切り静かにしていると
あまりこちらのことは気にならないようで
しばらく観察をつづけられます。

そんなふうにゆっくりバイクを走らせていると
3台のオフロードバイクが相当なスピードでボクを抜いていきます。

そしてしばらく行くとこのリスが路上で死んでいたのです。


林道で死んでいたリス
9月15日撮影、奥志賀(長野県栄村)にて

体には傷が見られません。
死んだばかりのようでしっぽがぴくっと動いたように見えました。

ネズミやリス、ウサギなどは肉食動物に食べられる運命にもあり
彼らは食べられる寸前、まだ咬まれる前に昇天して
苦痛なくその命を終えるだろうと思うのです。

そうした理由から
衝撃や大きな音で驚いて死んでしまうということが考えられ
きっとこのリスは道を渡っているとき
すぐそばを轟音をとどろかせたバイクが走り去り
その瞬間に昇天したのだろうと思いました。

そしてこのリスの死骸は持ち帰り、
動物の骨格を標本にして生態などをテーマ
にいろいろ調べている友人の研究者に送ったのです。

そのリスについての第一報が早速 彼のブログに載ったのです
解剖の結果、ボクの推理が間違っていたようなのです。

何事にしても、推理、推論は重要ですが
調べたり解剖したりなど時間をかけて検証をしないと
‘そうに違いない'と思いこむ危険を感じました。
歳をとると思い込みって激しくなるしなぁ


 14:37 2014/09/21記 代々木にて


更新の予定は9月20日の夜でしたが
都合により遅れました。あしからず!

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 記 


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