在来の植物にとっては迷惑千万
2008年12月15日

最後の葉が枝にわずかに残るクヌギ
明治神宮にて

足元を見ると
うっすらと霜がおりていました

霜ってルーペで見るときれいなんですよね
ヘビイチゴの葉におりた霜
温暖化が叫ばれてても
やっぱり冬、今朝は寒かったぁ!
東京都心にも本格的に冬がきました。
・ ・ ・

びっしり実がついたトウネズミモチ
昨日(12月14日)青山霊園にて撮影
ものすごい数の実がなるトウネズミモチですが
この実はヒヨドリをはじめ
鳥たちの重要な冬の食料で、
冬の終わるころには一粒も残さず食べつくされます。
この木は中国原産の常緑高木で
日本には明治時代に入ってきた
もともと日本になかった新参の植物ですが
フィールドのいたるところで見かけます。
庭にうえられた木の実を食べた鳥たちが
糞を介して種をほうぼうに撒いた結果なのです。
植物としては種の拡散が目的で実を鳥に食べてもらっているわけで
戦略は大成功!
鳥にとっても
子孫の食料のために栽培地を広げる目的で種まきをしているようなもので
両者にとって、徳ということですが・・・
トウネズミモチが生えたことにより居場所を失った在来の植物にとっては
迷惑千万ということになると思うのですョ。
23:09 2008/12/15 記
次のページ
前のページ
[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く
Top page (English)