フィールド日記

一にも二にも観察すること

2008年11月12日


今日見た花・ハナタデ
代々木公園にて


めっきり花の少なくなった代々木公園で
ハナタデはまだ小さなピンク色の花をたくさんつけていました。

しかし花の穂をよく見てみると


ハナタデの花穂


ピンク色の花びらは見えますけど
閉じていてオシベやメシベは見えません。

花のように見えても
花弁の中はしっかり実ができているようでした。


マツブサ科のサネカズラの実
小さな淡緑色の粒々は
受粉せずに育たなかった実です
代々木公園にて


種子の拡散には
風に乗って飛んでいくもの
動物の毛などにくっついて広がるもの
野鳥や動物が実を食べ糞によって広がるもの
今日の写真の
ハナタデもサネカズラもこうして実が熟して
どうやって種子を拡散させるのか?

生き物とのつながりとは関係なく
近年日本にやってきた帰化植物は別として
日本に昔から自生している植物の多くは
生き物との深いかかわりがあるはずです。

それにしても自然界って
あらゆる生き物と植物が
絶妙のバランスを保って成り立っているわけで、
身の回りでそんな成り立ちの
ほんの一部でも見つけられたら楽しいんじゃないかと思うんですけど・・・

それには一にも二にも観察すること・・・だな。



今日、フィールド日記はありません。

22:11 2008/11/12 記


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