| フィールド日記 |
レンゲツツジは鹿が食べるか？
2007年12月17日
うっすらと氷が張る水辺
代々木公園にて
Tanaさんという方からレンゲツツジのことでメールをいただきました。
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> ヤマツツジとレンゲツツジがたくさん咲いて
> いる三窪高原のビデオを見せてもらいましたが、最近は草花
> もレンゲツツジも鹿の食害でめっきり減り、特にレンゲツツジ
> は全滅に近いというお話でした。
> 翌日歩いてみると確かにヤマツツジは芽がでていますが、レン
> ゲツツジは40〜50センチぐらいのところで剪定でもされたように
> そろってぶっつりと切れて、芽は全く見当たりませんでした。
> レンゲツツジは有毒で家畜が食べないと聞いているがと案内人
> の方に聞くと、彼も首をかしげて、少なくとも三窪高原に関しては
> なぜか鹿にやられているとのことでした。
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Tanaさんからのメールの抜粋
確かにレンゲツツジは有毒で牛を放牧している高原などでは
牛が食べないためにレンゲツツジばかりが残り
花の季節には一面
レンゲツツジのオレンジ色の花で覆われる所もあります。
思うに 牛は食べられないけど鹿はその毒は大丈夫なのか？
それとも、大繁殖して飢え死にの危機のある鹿たちが
毒だとわかった上で食べているのか？
それとも無理して食べているうちに
その毒に対して耐性を持つ鹿たちがいるのか？
ネットで調べてみると他の地域でも
レンゲツツジを鹿が食べると言う書き込みも見られます。
なんだか気になってきました。
どなたかご存知でしたら、教えてくれませんか。
22:45 2007/12/17 記
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2007/12/18に届いた
Tanaさんの友人の意見
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> まず一人から、鹿の害は人間が彼らの領域に入り込みすぎた
> からで、テレビで地球温暖化や公害を止めるには人間が絶滅
> するのが早道だと言っていたが、そのとおりかもしれないという
> 恐ろしい返信が来ました。
> もう一人からはレンゲツツジの密を吸った子どもが中毒した例
> があるとのこと。
> もう一人からは、ある地方でくみ取り式のトイレにレンゲツツジ゛
> の花を落としてハエの発生を防いでいる。つまりそのくらい毒性
> が強いので、鹿が食べるなど信じられないというメールでした。
>
> 鹿が食物に飢えて、毒のあるレンゲツツジを食べているうちに
> 耐性ができたという先生の仮説は、ヤマツツジが食べられて
> いないことと矛盾するようです。
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そして問題提起してくれたTanaさんから再びメールが来ました。(2007/12/25)
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>その後，山岳ガイド兼環境調査をしている方から，こういうメールを
>いただきました。何か調べてくれそうで，楽しみです。
>今までのところ，あまり「なるほど，これだ」という見解はありませんが，
>いろんな知人が鈴木さんのＨＰをみてくださるようになって嬉しいです。
Tana
>Tanaさま
>メールありがとうございます。
>私は今桜島に来ています。
>数ヶ月前から新しい形の雨量計を設置してデータを集めています。
>ニホンジカの問題は大変なことだと思っています。
>どこの山に入ってもシカの食害で林床には全く植生がなく、
>表面の土壌が流出している状況です。行政はなんでもっと早く対策をしないのか。
>昨日まで行っていた飛竜山でもその状況はひどいもので、
>三条の湯の若いご主人も狩猟の免許をとったと言っておりました。
>丹沢は私の高校生の頃と全く景観が変わってしまいました。
>レンゲツツジを食べるというのはよくわかりません。
>先ほどHPをみてみましたが、他のところではレンゲツツジは食べていないようです。
>シカが毒に対して耐性を得たというのは、短期間にはあり得ないことではないかと思います。
>レンゲツツジが地域的な変種になっている？
>ちょっと調べてみたいと思っています。
> 鹿児島にて R.O
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