フィールド日記

学名は便利ですよ

2006年11月14日
東京都 渋谷区



逆光のプラタナスの紅葉です。
実は1〜2個づつついていて葉の切れ込みが荒いので
モミジバスズカケノキですね。
日比谷公園にて。



プラタナスの仲間で
街路樹などにはモミジバスズカケノキが多いのですが
日比谷公園にはスズカケノキも植えられていて
見比べることができます。
知っていると散歩のとき
「これは‘モミジバ’のほうだ・・・」とか
「こっちは‘スズカケノキ’だな!」とか
判定しながら散策できて楽しいですよ。

余談になりますが
「あれは‘スズカケ’だ。」などと勝手に略すと
略したことにならず間違いになります。
‘スズカケ’という呼び名は
バラ科のコデマリの別名で
昔はコデマリのことをスズカケと呼んでいたようです。

呼び名、特に和名はやっかいで
混乱を招くようなことが多く見られます。

その点、
世界共通の呼び名としてはラテン語の学名がありますが
それは属名と種小名とが組み合わされ合理的です。
プラタナスという名も学名の属名Platanusから来ていて
ちなみにスズカケノキはPlatanus orientalisで
モミジバスズカケノキはPlatanus ×acerifoliaです。
学名を意識するとグループでの把握がしやすくなり
植物のイメージをつかみやすくなると思いますね。



23:00 2006/11/14 記


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