フィールド日記

山は動物たちの世界です

2006年10月15日
長野県 白馬村



紅葉の時期の大雪。
白馬岳にて。


先週、
台風のような荒天で白馬岳で遭難事故とのニュース。
その雪がまだたくさん残る白馬岳はもう半分冬の様子です。
山頂に一番近い白馬山荘の営業はあと数日だそうで
昨夜の宿泊客は10人でした。

今朝、小屋を発ち山道を歩いていて
先週の荒天で遭難死した九州の姉妹の遭難現場の脇を通りました。

遺体収容の時には雪に埋まっていたのでしょう、
現場にストックが墓標のように落ちていました。

白馬山荘からは300メートルほどのところ
晴れていれば声がとどき顔がわかるほどの距離です。


落ちていたストック。
上に見えるのが白馬山荘です。


合掌・・・


    ・ ・ ・

この時期にてしては大雪で
事故のあったせいか
杓子岳、白馬鑓ヶ岳方面への雪のつもった登山道は
人の通った形跡がありません。

そのかわり、動物の足跡がついています。
小さな足跡はテンか、キツネか・・・
大きな足跡は熊です。
熊の足跡がたくさんついています。


歩幅がすごく広いくまの足跡。


通ったばかりなのでしょう、爪あとがくっきり残っています。

シーズンが終わった山は
動物たちの世界です。

    ・ ・ ・

下山途中、営業の終わった白馬鑓温泉の露天風呂で
一風呂浴びました。

温度管理などだれもしていないのに
ちょっとあつめのいい湯でしたョ。


露天風呂


追伸です。
山では撮るものもあまりなく
予定より一日早く下山。
今、白馬村の宿です。
そういうわけで更新します。



23:00 2006/10/15 記


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