フィールド日記

植物の名前を覚える方法-5

2006年7月25日
東京都 渋谷区


タマアジサイの花(咲きはじめです。)
高尾山にて。




写真の花はタマアジサイです。

高尾山にはたくさんありますが
奥多摩の山でもよく見かけます。

植物の名前はカタカナ表記が一般的ですが
和名の多くには漢字があります。

奥多摩にあるので
「多摩紫陽花」かとも思いますが×です。
正解は「玉紫陽花」です。

その訳は蕾が丸くて玉のようだからなのです。


玉紫陽花の蕾。


植物を名前を覚える方法として
和名はその植物の特徴を表している場合が多いので
漢字から連想するというのが良い方法です。

昔のことですが
フィールドで同行者に「イカリソウ」と教えたところ
しばらくしてその花が出てきたとき
その人は「オコリソウだ!」と言ったので理由を聞いたところ
イカリソウ=怒り草 という連想で
オコリソウと覚えてしまったとのことでした。
確かに漢字で書くとはオコリソウとも読めますよね。

漢字表記の正解は「錨草」で
花の形が錨に似ているためなのです。

余談ですが
ラテン語の学名もその植物の特徴を現していることが多く
覚える助けになりますョ。

(フィールド日記のバックナンバーにイカリソウがなかったため
イカリソウをクリックしてジャンプした先の写真は
トキワイカリソウです。)



22:52 2006/07/26 記


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