フィールド日記

森は外来の生物ばかりです

2006年2月23日
東京都 大島町


海岸のそばの深い森の
スダジイの原生林。
伊豆大島・泉津にて。




昨日の夕暮れ
宿に向かう途中
折りたたみ自転車で
伊豆大島の原生林のなかの遊歩道の上り坂を
息を切らしながら登っていると
「キョン!」と鳴き声がします。
鹿の鳴き声のようです。

宿についてから 「大島には鹿がいるのですか?」と聞いたところ
まさに鳴き声が名前?という感じですが
「‘キョン’が逃げ出して繁殖しているのですよ」
とのことでした。

そして今朝は森で二度‘キョン’を目撃しました。

小さな鹿で中型犬ぐらいの大きさです。
用心深いようで
二度とも
カメラを向けるころには姿が見えなくなっていました。
大島公園の動物園で飼われていたので
ご覧ください。


「キョン」
森で単独またはペアで住む
中国東部、台湾原産の鹿。



こんもりとした木のなかでは
「ゲッ、ゲッ」という鳴き声がします。
ニワトリに似ているようですが違います。
タイワンリスなのです。


タイワンリス

気づいてみると
何匹も見かけました。

関東南部で問題になっているアライグマは
大島では動物園にしかいないとのことでしたが
逃げ出したらタイヘン
暖かい大島では大繁殖することでしょうネ。

外来の生物の管理は
気をつけないといけませんね。

大島からの帰りのジェットフォイルの船中にて。



17:24 2006/02/23 記


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