フィールド日記

痛ましい木

2006年1月10日
東京都 渋谷区


氷の上に落ちていた赤い実
明治神宮にて。





池畔に生えるイイギリの枝から
氷上に落ちる実。


明治神宮の池の薄氷の上に
イイギリの実がたくさん落ちていました。

氷結してからそれほど時間がたっていないはずです。

実にはヒヨドリがたくさん来ているので
食べるときに鳥たちが落としてしまうのかもしれません。

氷の上を飾る
色鮮やかな赤い実・・・
不思議な光景でした。

    ・ ・ ・

ところで
カメラの修理に新宿の高層ビル街に行ったのですが
夜のビル街を美しく彩る電飾の
電線を見かけました。

まるで木を痛めつけて
拷問でもしているかのようです。


がんじがらめに電線を巻きつけられた
ケヤキの幹


幹には四角い箱や電線がくくりつけられていて
細い枝先にもたくさんの電球がつけられています。

夜見ると、木全体が輝き
幻想的な不思議な光景となるわけですが
ぼくは
‘美しい’というより
‘痛ましい’という感じがしますね。



21:31 2006/01/10 記


追申

1月8日の入笠山山スキーの紀行文
早速、Ishi氏から届きました。

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