フィールド日記

花に出会えなかった日

2005年9月1日
東京都 渋谷区


他の植物がなにひとつ見当たらない
モウソウチクの林の中。
神奈川県川崎市の東生田にて。





モウソウチク林のなかの‘お狐さま’のほこら
昼間なのに妖怪でも出てきそうな雰囲気でした。




トップページの左側に
‘★探している花があります’というコーナーをつくり
今は、
バラの品種の‘マイカイ’と
‘サトイモの花’の情報を知りたいと思っています。

うれしいことに昨夜Aさんという方から
「生田緑地バラ園(旧向ヶ丘遊園バラ園)で見た記憶があります。」
とのメールをいただきました。

我が家からもそう遠くないので
早速、今朝行ってみましたが
入り口にガードマンがいて
今はバラの時期ではないので
入れないとのことでした。


廃墟となった向ヶ丘遊園の正面入り口。


小田急電鉄が経営していた向ヶ丘遊園は閉園となり
現在バラ園は
川崎市北部公園事務所が管理しているとのことで
「そこに電話して聞いてみたら?」とのことでした。

早速、携帯電話で担当者にお願いしてみると
「許可願いを
役所内のいくつかの部署に出さないとだめです。
そのうえ小田急の道路を通らないといけないので
小田急にも許可をとらないとだめだけど
許可はでないでしょうね!」と
言外に‘だめだからあきらめな’という雰囲気です。

ボクとしては
この花は、Y先生に撮影を頼まれたもので
本来の花期は初夏ですが
時期はずれの花が夏にも見られるとのことで
ぜひ今、咲いている花を撮りたいわけなのです。

しかし、
担当の方の言葉つきはいんぎんですが
‘ケンモホロロ’とはこんな感じですね。

企業秘密で新品種を栽培しているようなところではない
ふつうの時期はずれのバラ園で
‘マイカイ’が見たいだけなのですけどねぇ。

その様子を聞いていた年配のガードマンは
ボクはそんなことをする気はまったくないのに
ご親切にも
「塀を乗り越えて入ったら
警察を呼んで逮捕されますよ!」と
注意してくれましたよ。

ボクは東京の人間ですが
都会人はやさしさがないなぁ
思いやりがないなぁ
という感じですね。



22:50 2005/09/01 記


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