フィールド日記
ボクは‘先生’じゃないですョ
2005年8月22日
東京都 調布市
ヒガンバナよりもだいぶ早く、その名のとおり夏に咲くナツズイセン
京王フローラルガーデン アンジェにて。
人の呼び方は
立場によって変わることが多いですよね。
家庭では
子供が生まれると
‘おとうさん’
孫ができると
‘おじいちゃん’
会社などでは
‘社長’‘部長’‘専務’
などと役職名で呼んだり
また
‘先輩’‘親分’などと呼ぶ組織もありますね。
呼ばれるのは立場の上の人の場合が多く
下の人を呼ぶときには
‘子供’‘社員’‘後輩’‘子分’などとは呼ばず
‘よしだくん’とか‘ひろし’などと
名前で呼ぶことが多いですよね。
その人の役割で呼ぶと
呼ばれた人は
その役割を自覚して行動するようになるのかもしれませんが
自分は自分なのに
子供が生まれたとたんに‘おとうさん’になり
孫がうまれた日から‘おじいさん’を自覚するなんて
ぼくはまっぴらですね。
だから、
うちでは名前で呼び合っています。
うちの子は小さいころから
ボクのことを‘イサオクン’と呼んでいます。
・ ・ ・
ところで、
植物の観察や撮影の講師をすると
皆さんから‘先生’‘せんせい’と呼ばれます。
そう呼ばれて‘先生’を自覚させられると
どうも緊張してしまいうまくいきません。
ですから、皆さんにお願いして
‘すずきさん’と呼んでもらうことにしています。
ボクが‘先生’と呼ばれると
皆さんは自動的に‘生徒’になり
情報を発する側と受ける側ということになりますが
お互いに名前で呼び合うと
ディスカッションが活発になり
より多くの発見があるような気がします。
なにせ‘生徒’の皆さんは
それぞれの分野で知識が豊富で
経験が豊富な方が多いのですよね。
22:07 2005/08/22 記
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