フィールド日記
いつまで成長できるのかなー
2004年9月30日
暗い林床に一面にはえる緑の葉
照葉樹の林床に緑の葉がたくさん見えました。
何の草かと近づいてみると
どんぐりから芽吹いたシラカシなのでした。
よく見るとシラカシの大木のまわりに生えています。
枝から落ちてその場所で芽をだしたものなのです。
今年出来たどんぐりももう落ちていました。
芽吹いたシラカシのまわりに落ちた今年のどんぐり
小動物にでも運ばれて
運良く、空の開けたところで発芽したものは育つでしょうが
親のそばで兄弟仲良く芽吹いていても
このシラカシの子供たちは
頭上は親のシラカシの枝で覆われていて
ちゃんとしたシラカシの木に育つものはないでしょうね。
・ ・ ・
このシラカシの苗たちを見ていて
つい、人間の親子の関係や
子供の自立や独立のことを考えている自分に気づき
‘オレも人の親なんだなー’
と、思ったしだいです。
22:18 2004/09/30 記
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