フィールド日記

映画の背景の植物が気になるんですよね

2004年8月18日


セイロンライティア(キョウチクトウ科)の花
神田神保町の
喫茶店わきにおいてあった鉢の花


暑いのでフィールドに出る気にもならず
映画館は冷房が効いているからなぁ
という単純な動機で
映画を見に行きました。


クロサンドラ(キツネノマゴ科)

この写真はその行き帰りで
撮ったものですが
セイロンランティアもクロサンドラも
以前フィールド日記で載せたことがあったので
今日はこのページに載せます。

これらの植物について気になる方は
フィールド日記の植物図鑑で
以前掲載したページをご覧くださいね。

      ・ ・ ・

ところで、
今日見た映画は
黒木和雄氏 監督
井上ひさし氏 原作
“父と暮せば”という映画で
原爆をテーマに人間の尊厳を描いた
印象に残る良い映画でした。

しかし、つまらないところですが
一ヶ所どうも気になるところがありました。

それは、
原爆で破壊しつくされた広島の
草木一本も見えない瓦礫の町で
ただ二輪の
小さな花が咲きだしていたシーンなのですが
その花が‘ニチニチソウ’だったのです。


ニチニチソウ(キョウチクトウ科)の花

この花は夏の花壇に植えられるもので
原爆後という特殊な状況では
芽吹いたのかもしれませんが
ボクは、沖縄以外では
雑草化したものを見たことはありません。

映画を見ていると
背景の植物に目がいってしまうのですが
こうしたつまんないことが
つい気になってしまうのですよ。

そういえば
漫画の背景の植物など
正体不明のものが多いのですが
宮崎駿氏 監督作品の
‘トトロ’や‘千と千尋の神隠し’
などの背景に出てくる植物は
季節や環境などにも違和感がなくて
実物を
丹念にスケッチしているようで
感心した覚えがありますょ。

21:03 2004/08/18 記

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