フィールド日記

田舎の分校でのコンサート

2004年6月6日


みつばちぶんぶんコンサート会場の入り口
福島県いわき市戸渡(とわだ)にて

以前に紹介しましたが
このホームページで唯一リンクの先
ミレットファームのある
福島県いわき市の戸渡(とわだ)に行ってきました。
ふもとの町から20キロほど奥にある
戸渡(とわだ)は今では過疎化がすすみ
十数戸の小さな集落で
そこにあった小学校の分校が廃止になり
集落の中核だったその建物も
廃墟になる運命だったのですが
集落のかたがたと
僕の友人の吉田氏の努力の甲斐があって
その分校を残して
活用しようという運動が広がり始めたわけなのです。

そして、
今日はその分校で
「みつばちぶんぶんコンサート」と題しての
イベントがあったのです。


コンサート会場の分校の入り口



校庭のわきにセットされた
地元の餅やおこわなどが用意された模擬店


教室ふたつぶんぐらいの広さの会場には
250名ほどの観客と
地元のテレビ局の取材陣などが来ていて
大盛況でした。

出演は プロ歌手の高橋洋子さんと
パーカッションバンドの
青木延明氏と
セネガル出身のンワガン・セイローズ氏の
ヒューマンビートで
演奏者をはじめ
スタッフも全員ボランティアのようでした。

そして、聴覚障害のかたがたも楽しめるように
手話の方も参加している
面白いコンサートでした。


ヒューマンビートの演奏



熱唱する高橋洋子さん



NTTグループから提供された骨伝導ヘッドホンをつけて
手話で合唱する聴覚障害の方がた。


この学校に吉田氏の子供たちが通っていた
十年ほど前には
全校生徒が6人くらいでしたが
その後この地域では
小学校に通う子供がいなくなるので
廃校になるのが決まっているとのことで
そのときもなんとかこの学校を残せないものかと
彼が言っていたのを覚えています。

      ・ ・ ・

今日は、
いわき市の市長も来てくれるほど盛況で
多くの人がこの分校を目指して集まってきたわけですから
はたで見ている僕も
なんだかうれしくなってしまいました。

23:20 2004/06/06 記

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