フィールド日記

決まった時間に流れる川


2004年2月3日


今日見つけた小さな春
蕾がはじけてきたマンサク(園芸品種)
皇居の北の丸公園にて


このところ続けて
皇居に散歩に出かけましたが
雑誌に皇居周辺散歩の案内記事を書くためなのです。

今日は紹介するコースが何歩になるのか
文中に載せるために
万歩計をつけて歩いたわけなのです。


桜田門の屋根の鯱(しゃちほこ)
双眼鏡で見るとなかなか斬新なデザインの魚でした


そうして同じコースを何回か歩いてみると
見えてくる風景も植物や野鳥も
そのつど新たな出会いがあり
我が家から乗り換えなしの地下鉄で
190円でいけるところの割には楽しめました。

北の丸公園には雑木林があり
その中に石で作られた渓流のようなところがあります。

しかし枯れていて水溜りが部分的にあるだけでした。


水の枯れた川

ちょうど公園の職員が通りかかったので
「あの川は循環ででも水を流さないのですか?」
と聞いたところ
「12時から2時までくみ上げた井戸水を流します」
との答えでした。

時計を見るとあと10分ほどで12時です。
橋のたもとで
ただ水の流れてくるのを待つことにしました。


流れてきた水

12時!ちゃんと時間通り
上の滝からザザーと水が出はじめて
渓谷風の川となりました。

近くの会社のサラリーマンで
昼休みにしか来ない人は
この川はいつも水が流れていると思うのでしょうね。

22:56 2004/02/03 記

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