フィールド日記

公園にあるカラス捕りの罠
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2004年1月15日


薄氷に閉じ込められた水草(チリウキクサ)


カラスの捕獲のための檻

この檻は高田馬場の戸山公園に設置されていて
増えすぎたハシブトガラスを捕らえて殺すためのものです。

数年前から東京の方々の公園などに置かれています。

戸山公園では噴水のある広場のわきにあり
そこを通るたびにいつも気が重くなります。

中にはおとりのカラスを入れ
入ってきた鳥を殺すのですが
たいてい入る鳥は経験の浅い若い鳥のようで
必死に出ようともがいています。


檻の中のカラス

今日は二羽のカラスが入っていました。


カラスの入ってくる天井部分

天井部分に針金が下げてあり
大きな脂身がぶら下げてあります。
餌につられて入るともう出られない仕組みです。

      ・ ・ ・

カラスを目の敵にして
数が多いなら殺せばいいやとの考えで
こうしたわなを作ったのでしょうが
数の増えてしまった理由は
人間のゴミの管理が悪いからで
食料が豊富になったためだと思います。

自然界での適正な数に戻すためには
ゴミ対策しかないと思いますね。

憩うための公園に
こうしたわなを仕掛け
ゴミは道路に散乱していて
パンの耳をハトなどにやるために
公園に大量に撒く人がいたりして・・・

世の中、矛盾だらけですけど
ぼくはやんなっちゃいますよ。

21:19 2004/01/15 記

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