フィールド日記

アポロ11号の同時通訳は驚きでしたね
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2004年1月12日



結局下半身しか撮れなかったカケス
明治神宮にて


池の浚渫工事のため
しばらく入れなかった明治神宮の内苑に
久々に行ってきました。

冬の最中の内苑では
出会う人は皆、
双眼鏡や大きな望遠レンズを持った
野鳥が目的の人ばかりです。

そうしたなかで
三脚を林立させて
何かやってくる鳥を待つ人たちがいたので
その中に混じって
何が来るのかわからないまま
僕も待つことにしました。




待っている間は楽しそうに
井戸端会議です。

いよいよ‘来たー!’との声で
皆さん真剣にカメラを構えだしました。




来たのはカケスの集団で
僕も一生懸命撮りましたが
下半身しか撮れませんでした。

      ・ ・ ・

他の方々は撮影を続けていましたが
僕はおなかも空いたので
原宿の駅のまえの蕎麦屋に入りました。

若い人であふれる原宿の駅前の中で
その蕎麦屋はタイムスリップしたような
昔のままの街の蕎麦屋さんです。

大きなテーブルで
偶然同席した老夫婦の男性が
以前見かけたことがあったような気がして
気になって仕方がありません。

僕は蕎麦を食べていて
‘アッ!’と思い出しました。

アポロ11号が人類初の月面着陸を成功させたのは
1969年7月21日のことでしたね。
(まだ生まれていなかった人もたくさんおられるでしょうが
僕には鮮明に記憶に残る衝撃的な出来事でした。)


その人は
そのとき同時通訳をしていた人だったのです。
彼の声の
「こちらヒューストン!」
と言うフレーズは印象的で
仲間の間でしばらく流行していた気がします。

間違いないと思いましたが
意をけっして尋(たず)ねてみました。

西山 千さんと言うお名前で
「そうです、そうです、ずいぶん昔のことですが
よく覚えてらっしゃいますね。」
と、ご夫婦ともうれしそうでした。

21:54 2004/01/12 記

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