フィールド日記

一日で挫折したへんろの旅
トップページの文を転載しました

2003年11月13日
徳島県 板野町


へんろ道


明治時代に作られた遍路道の道標


遍路道につけられた他宗(キリスト教)の札
“そうすれば あなたもあなたの家族も 救われます 聖書”
と書いてありました。


巡礼の途中に立ち寄ったうどん屋(うどんといなりで計500円)で
サービスしてくれたコーヒーと柿(お接待してくれちゃったのかな)



橋の欄干にもたれて一休みする巡礼者


キャスターを引く巡礼者

      ・ ・ ・

早朝、鳴門で夜行高速バスを降り
折りたたみ自転車で
第一番の霊山寺に向かいました。


霊山寺の販売所にある巡礼・正装のマネキン

大仰なマネキンをみて怖気づいた僕は
心をこめたお参りをすればいいさ!と
何もそろえず何も買わず
寺めぐりを始めました。

昔ながらの遍路道を
自転車を押して歩いていくと
サネカズラの赤い実や
花盛りのコウヤボウキ
中部地方のものに比べると
断然大きいノコンギクなど
ついつい足をとめ
撮影を始めてしまいます。

今回の本当の目的は
見たい野生の菊の自生地を訪ねることで
それがへんろ道の途中にあるので
よくばって
へんろのさわりを体験しようと思ったのですが
この調子では
野生のキクのところにたどり着くまでに
冬がきてしまいそうです。

そういうわけで、
へんろの旅は
第五番の地蔵寺で早くも挫折となりました。

明日はうまくめぐりあえたら
そのキクを紹介しましょう。

今夜は小松島市の阿波赤石に泊まっています。
海辺のいい宿にめぐりあえました。

パソコンは不調なのですが
なんとかだましだまし使うと大丈夫そうです。

22:13 2003/11/13 記

----------------------------------フィールド日記の目次に戻る●

次のページ
前のページ

[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く

Top page (English)