フィールド日記
シーボルトの標本を見てきました
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2003年10月4日
東京都 文京区
シーボルトの21世紀展にて
今日、散歩がてらに
‘シーボルトの21世紀’展を見てきました。
およそ180年ほど前の植物標本の展示は
興味が尽きませんでした。
聞き覚えのない和名の植物がありました。
トウチクラン
この標本はトウチクランという名でしたが
学名はDisporum cantoniense となっています。
チゴユリ(Disporum)属は
ホウチャクソウやチゴユリなどが
日本には自生していますが
トウチクランという名は知りませんでした。
帰宅してから図鑑を調べてもわかりません。
ネットで検索してみると
中国では‘万寿竹’‘山竹花’
英国では‘Fairy Bells’と呼ばれる
中国のヒマラヤの方に自生する植物のようです。
シーボルトの時代にはこれも日本に自生していたのでしょうね。
・ ・ ・
1823年にオランダ商館医として日本に来て
ヨーロッパに日本文化を紹介したドイツ人医師
シーボルト収集の
コレクションを展示しているこの特設展は
本郷の東大の構内にある
‘東京大学総合研究博物館’というところでやっていて
今日(10月4日)から12月7日までだそうです。
ちなみに、入場無料で
フラッシュさえ焚かなければ写真撮影も可ということで
ボクも撮りましたがコンパクトデジカメで
メモがわりに撮影している人もいました。
展示をみていくと
シーボルトは医学の片手間に
資料を収集していたわけではなく
医師という隠れ蓑で
(植民地化できるかどうか)調べるため
資料を収集するのが主な目的の
スパイだったような気がしました。
いずれにしても
江戸時代の最盛期の日本文化を鮮明に記録して
後世に残した功績は偉大ですね。
21:42 2003/10/04 記
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