フィールド日記

救うこと助けることについて
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2003年9月30日

きっと飼い主に捨てられたのでしょうが
以前、奥多摩の山中で
血統のよさそうな大きなイヌが
お腹をすかせてさまよっているのを
見たことがあります。

千葉県の郊外では
雨の中、びしょぬれでドロだらけの犬が
国道わきを
ひたすら歩いているのを見ました。

日本では
そうした犬はのたれ死ぬか
保健所に送られて殺される運命ですが
今朝いただいた
日系のカナダの女性からのメールでは
カナダでは Foster Parent という制度があり
訳すと‘里親’ということになるようですが、
その方はガテマラの子どもの里親と、
Human Society (日本の保健所のようなところ)
の犬の里親をしているそうです。

毎月約20ドル払っている限り
ジンジャーという名の老犬の予防注射と餌代になり
時々、その犬のところへ行って
散歩やシャンプーをしてあげるのだそうです。

動物を飼い始めたら一生責任をもつのは当然ですが
飼い主の勝手な都合で捨てられる
イヌのその後の運命は
カナダと日本とではずいぶん違いますね。

ガテマラの子どもの方も
毎月20ドル払っている限り
その子が教育と予防注射を受けられるのだそうです。

経済的に余裕のある側の国の人が
いくらかの支出をすれば
遠く離れた国に住んでいる
貧しい一人の子どもが教育を受けられたり
殺される運命にある一匹のペットが
生き延びられるということは
ステキなお金の使い方だと思いますね。

22:14 2003/09/30 記

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