フィールド日記

カラスとの仁義なき戦い
トップページの文を転載しました。

2003年5月26日
東京都 渋谷区


‘クサイ’の花と露

イグサ科の‘草藺’で‘臭い’ではありません
この植物の説明は
2002年5月29日のフィールド日記をご覧ください。






明治神宮の職員のT氏が
襟首にシュロの葉をさして仕事をしています。

その理由、わかります?
ぼくは想像もつかなかったので
しばらく雑談をしていたのですが
話していても頭の後ろのシュロが
気になって気になってついに聞きました。

「あっ、これ、カラスよけ!」
とのことでした。

東京都はカラス対策のために
作業着を着た都の職員が
カラスの巣から雛や卵を奪うそうです。
卵を取ってもまた生んで育てるので
雛を取るのだそうです。

そういうわけで作業着を見ると攻撃してくるのだそうで
特にヘルメットをかぶった作業着の人にたいしては
攻撃が激しいそうです。

T氏が葉を少し残したシュロの枝をつけていたのは
頭をカラスの攻撃から守るためだったのでした。

T氏は、カラスは作業着を着た人ばかりではなく
人間に対してだいぶ攻撃的になってきたようだと
言っていました。

カラスたちが人間に強い敵意をもちはじめたら
赤ちゃんや小さな子供たちなど
ちょっと心配ですね。

僕は、カラスが増えたのは
ゴミの出し方が問題だと思います。

そうしたゴミの出し方を変えず
ただカラスを攻撃しても
お互いに敵意をむき出しにした
人間対カラスの戦争になるだけじゃないでしょうかね。

僕はフィールドに出ることが多いから
カラス戦争になったら怖いなー。

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