フィールド日記
植物の自生地の保護について
トップページの文を転載しました。
2003年4月3日
東京都 八王子市
咲き始めたミミガタテンナンショウ
4月3日は高尾のサクラの保存林に行きました。
ソメイヨシノは都心ではすでに満開ですが
高尾では咲き始め。
保存林のサクラはまだほとんどが蕾でしたが
大勢、人が来ています。
来ている人たちのお目当ては桜なので
園路でも
桜の木のないコースは人がいません。
そんな道沿いに
アマナやカタクリが咲いていて
ひとりで花を楽しみました。
カタクリの花
そういえば3月22日に栃木県の佐野の
カタクリのある山に行ってきましたが
群生している斜面は大勢の人が来ていて
カタクリがメインテーマの観光地でした。
関東地方のカタクリは
花の色が薄いと思っていたのに
そこの花はみな色が濃く
新潟や長野のカタクリと同じような色でした。
今日見た高尾のカタクリは
僕の印象どおりの
太平洋側のカタクリの色でしたが
ひょっとしたら栃木のカタクリは
乱獲された後
他の場所のカタクリの
株や種子を移植したものではないかと思います。
セツブンソウやナゴランやサギソウなどは
園芸店でよく売られていますが
自生地で数が減ったからと言って
もともとその場所にあったものではなくて
素性の違うものを植えても
意味がないと思いますね。
22:57 2003/04/03 記
----------------------------------フィールド日記の目次に戻る●
次のページ
前のページ
[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く
Top page (English)