フィールド日記

渡良瀬遊水池・谷中村の跡
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2003年3月28日
栃木県 藤岡町


地平のかなたが見渡せる渡良瀬遊水池

関東平野の真っ只中に
広大な面積を占める渡良瀬遊水池。

足尾銅山の鉱毒で
強制立ち退きをさせられた
谷中村の跡地は


屋敷跡地に建つ石柱。

それぞれの農家や
役場、神社、お寺など
山が見渡せる
沼のほとりの良い所にありました。


新しい花が備えてあるお寺の跡地に残っている墓地。

明治の初期にあった公害の原点ともいう事件で
政府は企業側にたち
住民は泣く泣く立ち退きをさせられたわけですが
その子孫が95年たった今でも
谷中村に思いをはせているようで
‘谷中村の遺跡を守る会’として活動しているようです。

そして、案内の看板に貼ってあるビラにも
立ち退きをさせた明治政府の政治家を
名指しで批判していました。

先祖伝来の地を立ち退かされた一家の恨みは
その後、子孫に受けつがれていくのですね。

話は飛びますが
イスラエルとパレスチナの争いは
子々孫々にわたり続くのですかね。

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