フィールド日記
幹につけられた標識
トップページの文を転載しました。
2003年1月30日
東京都 新宿区
まだまだ寒いのに
もうニワトコが芽吹いていました。
幹につけられた標識
木の幹に標識がつけられていて
撮影しようとおもうと
正面のちょうど目のいくところで
写真が撮れないばかりか
風景を撮ろうと思っても
邪魔になることがよくあります。
公園の設備として種名を書いた札などは
生長する木に負担がかからないように
バネのようなもので幹につけられていますが、
こうした作業のための標識は
ホチキスでつけてあります。
長い時間たったものは
ビニールが風化していて
ホチキスの針が刺さったまま錆びています。
木にとっても迷惑なことでしょう。
今日新宿御苑の暗い林のなかで
小さな黄色いものが目につきました。
小枝につけられた標識
実生から1〜2年の小枝につけられた標識でした。
ホチキスでしっかり留められている。
小指ほどの太さの幹に
ご苦労なことに
ホチキスで一本一本つけられています。
細い木には巻いてつけてある。
そばに看板が立ててあり
と書かれています。
植物調査というのは
対象の植物に
負担をかけずやるべきだと思いますが
これでは植物もかわいそうだし
風景も台無しですね。
札をつけるなら木の薄板でも使い
にかわなどの天然接着剤で着けたり
調査が終わったら回収するくらいの
ルール作りは必要だと思います。
----------------------------------フィールド日記の目次に戻る●
次のページ
前のページ
[植物写真家 鈴木庸夫の自然を楽しむ]のトップページへ行く
Top page (English)