フィールド日記

冬のバラ
トップページの文を転載しました。

2003年1月7日
東京都 渋谷区


冬薔薇

僕は俳句のルールをよく知らないのですが
この冬のバラを見ていたら一句浮かんできました。

冬薔薇 葉が落ちさらに 棘鋭し
ふゆそうび


この俳句の説明をさせていただくと、

「夏のバラは花が鮮やかで
鋭い棘のあることなど忘れてしまうほどだが
この寒空に咲くよれた赤いバラを見ていると
花のわびしさもさることながら
鋭い棘がひときわ印象に残った。
ばらさんはどうしてそれほど
意固地に花を咲かせ続けるのだろうか。」

というわけです。

栽培のバラは四季咲きで
冬でもよく花も蕾も見かけますが
鮮やかな花を咲かせる園芸種が
北風の中でかろうじて
寒さに痛めつけられた花をつけている様子は
自然界で他の植物にはあまり見られないので
独特の感じがします。

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