フィールド日記

庭になれたグレープフルーツ
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2003年1月5日
東京都 練馬区


庭になれたグレープフルーツ

この木は僕の実家の庭に生えています。
高校生の頃
グレープフルーツを食べた時
中に入っていた種で
芽のでかかったのがありました。
それを、ためしに植え
今では大木に育ち
毎年実をつけるのです。

今シーズンの実は小さくて
数も少なくがっかりです。

この植物は
ミカン科なのに
何でグレープ・フルーツと名づけられたかと言うと
ブドウの房のように
たくさん実がつくからだそうで
実家の木も豊作の年には
まさにブドウの房状に
鈴なりに実がつきます。

すっぱくて、生ではあまり食べる気はしませんが
レモンの代わりになり
また、ジャムやジュースなどに加工します。

毎年母は近所にもおすそ分けしているようです。

その当時新築だった家も築35年。
ローンに追われていた親は
庭木を買うお金もなく
食べるために買ったクリを一粒植えたり
おいしかった白桃の種を植えて
それらがみな大きく育ちました。

今では桃の木はすでに寿命がつきてしまい
クリは風で折れてしまいましたが
このグレープフルーツは元気です。

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