フィールド日記

タラノキ
ウコギ科
Aralia elata
2003年1月2日
長野県 戸隠村
山渓ポケット図鑑「春の花」 722頁,「夏の花」 396頁



空が開けた明るい林をスキーで散歩していると
タラの木がたくさん目に付いた。

まだ若い木は僕の背丈の半分くらいの高さだ。
きっと昨シーズンに出たものだろう。

もう少し大きな木では上のほうがちぎられ枯れているのもある。

森を歩いているとよくこうしたタラノキを目にするが
きっと山菜採りの人たちが大勢押し寄せて来て
新芽をちぎられると予備芽を出し
それもちぎられ再度予備芽を出し
それもちぎられ枯れてしまったのだろう。

写真の冬芽はこの春無事に育つだろうか心配だ。

しかし、そんなこと心配していては
山菜採りは出来なくなってしまう。

山道を歩いていて
うっかり幹をつかむとひどい目にあうタラノキはうらみもある
何の役にもたたない雑木とされていて、
どんどん生い茂るのだから獲ってもいいか!?

(人が多く訪れるような、都市周辺とか観光地での山菜や木の実の収穫は無理だと思います。)

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