鈴木庸夫の自然を楽しむ トップページ バックナンバー 2003前期

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フィールド日記バックナンバー
植物図鑑

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九十九里浜

成東にお住まいのNさんから
ミズキンバイの写真の絵葉書がきました。

文面にはその写真を撮った時のことが書いてあります。
まだ間に合いそうなので
今朝、思い立ってそこへ出かけました。

上の写真がそうなのですが
ちょうど花盛りでした。

ついでに久しぶりに
成東の食虫植物群落の保護地を覗いてきました。




イシモチソウの花は終わっており
ナガバノイシモチソウやヌマトラノオなどが
咲き始めていました。

22:54 2003/06/30 記


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田園風景の広がる丘陵地だったところに
人工的に都市をつくった
東京郊外の多摩市にある
多摩センター駅前の通りは
田園の面影はまったくなく
SFに出てくる未来都市を見るようです。

車とは完全に分離された遊歩道の
道の両側の柵には
ベゴニア・センパフローレンスやインパチェンスが
きれいに飾り付けられています。

そのベゴニアの花に鳩がたくさん集まっていて
見ているとせっせと花をつついて食べています。




そういえばベゴニアの花は肉厚で
食べごたえがありそうですよね。

きっと見栄えが悪いので
管理している人は花を補充しているのでしょう。
すごい勢いで食べているわりには花はきれいです。

鳩たちにとっては
食べるものがふんだんにある
天国のようなところなのでしょうね。

今日のフィールド日記は
その多摩センター駅の近く
パルテノン多摩にある
花壇のハーブを紹介します。

21:54 2003/06/29 記


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今年大学を卒業して就職した姪が
遊びにきました。

24歳の女性ですが
先ず
‘大きくなったねー’
という言葉をかけてしまいました。

大人の女性に向けての言葉ではないと思いますが
小さいときのことを思い出して
今の様子を見ると
とにかく大きくなったことに驚かされるのです。

植物もぐんぐん伸びる成長期は
見ていても気持ちが良いものですが、
人間もおんなじですね。

22:50 2003/06/28 記


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“じんせいー、ごじゅうーねん!”

昔の人は人生を五十年として設計して
その後はおまけのように考えていたのでしょうか。

つい4日ほど前
気がついたら僕は51歳になっていました。

自分のことを振り返ってみると
やってきたことはドジばかりで
まだまだ勉強中で
やりたいことが山ほどあります。

まあ、ここまできたら
あくせくせずに
楽しんで、面白がりながらやっていこうと思う
今日この頃であります。

22:25 2003/06/27 記


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5月29日と6月4日のクイズの答えです。
この写真についてはフィールド日記をご覧下さい



長らくお待たせしました。

“まだお化粧前”というヒントで
出したクイズの答えを
花が咲いたのでやっとだせました。

正解は
ハンゲショウ
でした。

葉が白くなってくるので
語呂合わせと
化粧のイメージでヒントを出しましたが
漢字では‘半夏生’と書き
本来は咲く時期から名づけられたようです。
(詳しくはフィールド日記をお読みください。)

5月末に葉を撮ったときには
低地でぬかるんではいましたが
このところの雨で
今は水たまりの中に咲いています。


水の中に咲くハンゲショウ

仕事場に向かう途中なので
普通のスニーカーをはいていたのですが
早くクイズの正解を出したくて
近くにあった丸太や石を飛び石として置いて
近づいて撮影しました。

22:31 2003/06/26 記


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厚い雲がかかる鳥海山・最上川河口付近から撮影





梅雨の最中のこの時期に
好天が続いた今回の旅も
昨夜のニュースの天気予報では
でっかい傘マークでした。

起きてみると曇り空ながら
まだ降っておりません。

海岸の植物が見たくて
降りだす前にと
急いで海岸に行ってみたところ
昨日登った鳥海山は
頂上に雲を載せ
酒田市の後ろにそびえておりました。

      ・ ・ ・

ところで
酒田市の最上川河口近くの宮野浦浜に行ったのですが
広々とした砂浜に
ハマヒルガオなどの厳しい環境に育つ
海岸の植物たちがたくましく育っていました。

その群落の中を無数の車のわだちの跡が刻みつけられ
たくさんの植物がつぶされているのです。

雪国では四輪駆動の比率が高く
砂浜を車で走る人も多いのでしょう。

こうして荒らされた海岸や河川敷をよく見かけますが
それぞれの運転者の自覚で
道路以外は走らないとすべきですが
法的な規制が必要かもしれませんね。

新潟経由での帰り道、
今日は関越道を走る車の中でこの文を書きました
運転は友人のN氏です。
彼もこのホームページを読んでくれているそうで
強行軍の今回の旅でも
だいぶ協力してくれました。‘感謝!’


20:21 2003/06/25 記


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ハイマツの花と鳥海山


東京に電話を入れると
ずいぶん雨が降っているそうですが
鳥海山では日焼けが気になるほど
太陽が輝いています。


鳥海山から見えた日本海と酒田市の方面

しかし、
こちらにも低気圧が近づいてきているようで
青空にたなびく雲もあやしげな雰囲気です。


怪しげな雲

強烈な西風も吹き出し
稜線を歩いていると
体が振られるほどです。

ぼくは山を歩くときはすぐ写真を撮れるように
カメラをつけた三脚を肩に担ぐのですが
三脚のセンターポール(真ん中の棒)は
丸いパイプで
風があたると
尺八のような‘ブォー’という音がします。


肩に担いだ様子

風に吹かれながら、
そんな音を聞いていると
刀を肩にのせて
荒野を歩く素浪人の気分になってきました。

22:35 2003/06/24 記


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中沼から焼石岳方面を望む


岩手県と秋田県の間にそびえる
冬には深い雪に埋もれる焼石岳は
まだ、谷あいにたくさんの残雪が残っていました。

そうした雪の解けた端から
次々にヒナザクラやリュウキンカなどの
花が咲き出ていました。

頂上の下には広い湿原があり
そこの雪の解けた跡に
いっせいに花が咲き
一面のお花畑になるのですが
それをねらって行ったものの
もうその場所の花は終わってました。

今年のピークは6月の10日ごろだったようです。

体は一つしかないので
そのころ、変形菌が面白くて
毎日明治神宮にかよっていたので
出かけられなかったわけです。

まあ、しかたないですね。

来年は、タイミングを見極めて行こうっと!

残念ながら焼石岳の花が遅めだったので
24日は移動して鳥海山に登ることにしました。
余談ですが、
今日は僕の誕生日なので
同行のN氏はレストランでの夕食のときに
ビールをおごってくれて
移動の運転を全部引き受けてくれました。

誕生日ってトクですね。

明日登山なので今日も早めに更新します。
鳥海山、山ろくにて



21:10 2003/06/23 記


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カタホコリの仲間の子実体


アミホコリの子実体


変形菌を目にするにつれて
当然のことながら
名前が知りたくなってきますが
なかなかわかりません。

思いあまって
国立科学博物館のH先生にコンタクトをとったところ
‘日本変形菌研究会’の
フィールドでの集まりが高尾であるということで
飛び入りで
今日参加させていただきました。


日本変形菌研究会の皆さん(変形菌な人々)


採集した標本を前に検討する研究者

よく行く高尾の山道も
変形菌をテーマに歩くと
いつもは花がなくて目もくれなかった
落ち葉の斜面や
古い木の杭のところが
魅力のあるポイントなのです。

変形菌のことを知ると
なんにもなさそうな所でも
花の咲かない季節でも
面白い世界が見えてきそうです。

      ・ ・ ・

さて
今は友人の車の助手席で
キーボードをたたいています。



夕暮れの東北道を運転する友人のN氏と
助手席で、ひざの上のパソコン


明日は岩手県の焼石岳に登るつもりです。
電波状態がわるいと更新できないかもしれません。
その場合明後日に更新します。

18:53 2003/06/22 記

そういうわけで今日は車の中から早めに更新します。
昨日のこのページはフィールド日記に入れましたので
そちらをご覧下さい。



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うちの息子は中学校の一年生なのですが
今日はそのY中学校の体育祭でした。

梅雨の真っ只中のスケジュールで
天気が心配でしたが
今日は幸運にもよく晴れました。

考えてみると今頃は一年で
一番紫外線が強い時期ですよね。

熱戦を繰り広げている生徒たちも
応援している親たちも
灼熱の中で
競技者として、観戦するギャラリーとして
それぞれ
最後まで陽に当たりながら
競技をして、応援をしていました。

晴れたら晴れたで、降ったら降ったで、
風が吹いたら風が吹いたで、
天候によって振り回されますが
子どもも親も一生懸命やっている様子が見えて
なかなかよい運動会(体育祭)でした。

追申
うちの子はリレーでがんばっていました。

わが子ながら、たいしたもんだ!

17:34 2003/06/21 記


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台風一過の晴れとまではいきませんが
このところ膠着状態で
本州に張り付いていた梅雨前線が吹き払われて
今後数日は天気が良さそうですね。

人はイメージで動くことが多いように思いますが
梅雨の最中のいまごろでも
けっこう天気の良い日はあるものです。

そうした日をねらってフィールドを歩くと
海でも山でも人が少なく
植物や生き物たちも伸び伸びしています。

‘旅は夏休み’という先入観にとらわれず
梅雨の今、旅を計画されたらいかがですか。

じつは僕も来週前半は東北の山に行きます。

そのときには山の様子をお伝えしますので
ご期待ください。

21:10 2003/06/20 記


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ネジバナの花
仕事場のベランダに置いてある鉢で
植えたわけでもないのに毎年咲くネジバナです。



振り返ってみると6月6日に変形菌を載せてから
ほとんど毎日朝仕事場に向かう前と帰りがけに
見続けています。

数時間という単位で
どんどん変化していく様子が面白く
次々と別の種類が発生してきて目が離せません。

今日は
先日真っ白だった子実体が
チョコレート色になり
いくつかはじけているのを見つけました。

2003.6.19
成熟した変形菌とはじけたもの、カビに覆われたもの

2003.6.10
このときには全部真っ白だった

考えてみたら変形菌の様子を見続けたくて
どこにも出かけていませんでした。
ひょっとして僕も
‘変形菌な人々’
の一員となってしまったのかもしれません。

それにしても絶版なのか大きな書店にもなくて
まだ図鑑も手に入れてないんだなー。

21:39 2003/06/19 記


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ウンモンスズメ


昼も薄暗い照葉林の中の
シュロの葉に個性的な緑の羽のガがとまってました。

今日は変形菌を案内して友人のY氏がいっしょですが
彼は野鳥や昆虫に詳しく
すぐに名前を教えてくれました。

昆虫の図鑑を見てもガは羽を広げた絵で
フィールドでの姿とは様子が違い
なかなか名前がわかりません。

その道、そのみちの専門家と一緒だと
いろいろ助かり、得することが多いですね。

      ・ ・ ・

今日見た変形菌


ツノホコリの子実体?


?の子実体?


ジクホコリの変形体?


ヤリミダレホコリ?


サビムラサキホコリ?

21:05 2003/06/18 記


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クイズ
何の花でしょうか
ヒント・・・・野菜です

答えはフィールド日記をご覧下さい。



写真家の友人が
日光や伊豆半島に行ってきて
出来上がった写真を見たのですが
海岸にさくイワタイゲキや
山の中のクリンソウの群落などを見ていたら
むしょうにどこかへ出かけたくなりました。

早いとこ仕上げなければいけない
デスクワークがあったりして
現実の出来事に追われている身ですが
とにかく、植物写真家としては
撮影にでかけなければ
始まりませんね。

追申
昨日その友人の写真家と
昨夜遅くまでお酒を飲んでしまって
更新がうまくいきませんでした。

今朝、更新しなおしました。
(うっ、二日酔いだー!)
7:36 2003/06/18 記



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今日も懲りずに変形菌の昨日の続きの報告をします。

昨日新しく黄色く広がっていたところは
今朝はその様子もなくがっかりしましたが
よく見るとその場所に子実体が出来ていました。

ワイングラスの柄が曲がって
横を向いてしまったような黒い子実体でしたが
夕方にははじけて胞子が出ていました。

変化のサイクルが早くて
やはり植物ではなく
動物の感じがする生き物ですね。

6月15日 Pm.0:10
点線の部分は
14日の夕方に黄色く広がっていたところ
矢印の黄色い変形菌は15日に広がり始めていたもの
(この写真は昨日のトップに載せたものです.


      ・ ・ ・

6月16日 Am.9:22
白線の四角の部分を拡大したのが下の写真


6月16日 Am:9:55
びっしりと子実体が出来ていた


6月16日 Am:9:52
上の写真の一部をアップで撮ったもの


6月16日 Pm:4:19
午後乾いてきて茶色くなってきたもの


6月16日 Pm:5:54
その後、先がはじけて胞子が出てきた


20:33 2003/06/16 記


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ナガバオモダカ
この写真についてはフィールド日記をご覧下さい。



変形菌といえば和歌山県出身の学者南方熊楠を連想しますが
ここ数日変形菌の不思議な様子を観察していると
だれも目もくれない暗い森の中で観察を続けている
南方熊楠の気持ちがわかるような気がします。

けっこうその後の展開が予想もつかず
はらはらとして面白いですよ!

6月13日 Am.9:12

6月13日 Pm.3:05

6月14日 Pm.5:29

6月15日 Pm.0:10
点線の部分は
昨日の夕方に黄色く広がっていたところ
矢印の黄色い変形菌は今日広がり始めているもの




昨日盛大に倒木を黄色く染めて広がった変形菌は
昨夜は雨が降ってしまったせいか
今日子孫を残す子実体も作れず
茶色く変色して死んでしまいました。

そして、そのそばで
今朝広がってきた変形菌が元気です。

シーズン真っ盛りの変形菌からは
ここしばらく目が離せそうにもありません。

20:58 2003/06/15 記


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まだお化粧してないけど蕾がつきました


下の枠の中の文と写真は5月29日に出した
「クイズ・まだお化粧前!」です。



今日もクイズをだします(今日は難しいですよ)

問題・何という植物の葉でしょうか

ヒント・彼女は水辺が好きで
いまはまだお化粧していないようだけど・・・

わかった方はメールを下さい。お返事します。

きょうこの草の生えているところに行ってみたら
まだお化粧はしていないのですが
蕾が膨らんできていました。

今日の写真をみてわかった方は
メールで答えをお送りください。

正解者には商品はありませんが
お返事メールをお送りします。

さて、
きょうも変形菌のことをですが
朝からビデオカメラや
タイマー撮影できる一眼レフカメラをザックにいれ
お弁当と本とパソコンと予備バッテリーをもって
変形菌のそばで見張っておりました。

見る見るうちに変わっていくのではないのですが
そばで本を読んでいて
ふと目をやると様子が変わっているのです。


変形菌の手前にセットした
カメラケースのパソコン台


ネットにつながるパソコンと携帯電話まであって
森の中の仕事場みたいな気分です。

追申
ところで
昨日広がってきていた変形菌の今日の様子です
もう画面からはみ出すほど大きくなっていて
夕方にはオレンジ色っぽくなってきて
粒粒に別れてきていました。

6月14日 Pm.5:29

バックナンバーで昨日の様子と見比べてみてください。

21:34 2003/06/14 記


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タイサンボクの花


朝は小雨がふっていて
蒸し暑い
いかにも‘梅雨’っていう感じの一日でした。

このところ毎日覗いている朽木を見て
昨日なかったのに変形菌が
黄色いペンキのように
べったりついていたのでびっくりしました。

その後どう変化するのか気になったので
午後また見に行ってきました。

雨があがって乾いてきていましたが
まだ広がっているようでした。

6月13日 Am.9:12

6月13日 Pm.3:05

明日の朝の様子が楽しみです。

      ・ ・ ・

我が家の近くのタイサンボクが花盛りです。

つい先日花が咲いていた
カキノキにはもうかわいい実がついています。


次郎柿の赤ちゃん

季節の進むのは早いですねー。

ところで、
森の中で変形菌を探していたら
でっかいスズメバチの仲間が
すぐそばを飛んでいました。
6〜7センチはあるでしょうか
小鳥の小さなのと大差ない感じです。

スズメバチの生態は知りませんが
きっと女王蜂が巣を作る場所を探しているのでしょう。

兵隊蜂と違い自分がやられたら
自分を頂点とする一族ができないわけですから
至近距離にいても
僕に攻撃を仕掛けるそぶりは
まったく見られませんでした。





今日のフィールド日記は
高田馬場の都営住宅の団地の庭を散歩したので
園芸植物3点を載せます。

21:02 2003/06/13 記


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今日のトップページは
ウエブ写真展

“梅雨のさなか”




梅雨のさなか・ガクアジサイ




暗い林に咲くムラサキシキブ











そのうち雨があがり
陽が差してきて
足元の草たちが輝きだします。





梅雨の花・ドクダミ




雨上がり・輝く水滴たち



20:29 2003/06/12 記


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今朝、胞子を飛ばすようになったもの(子実体)


同じものの二日前の様子(変形体)



いやあ!
変形菌は観察すればするほど面白いですね。
昨日は黄色のゼリー状だったものが
今朝見てみたら
上の写真のように
緑色のドーナツ型の胞子がはいったものが
細い茎の上についている独特の形と色の
子実体になっていました。

いろいろな種類を見つけましたが
実はしっかりした図鑑も買っていないので
名前もまだよくわかりません。

とにかくその不思議な様子を見てくさい。

      ・ ・ ・

上の写真と同じ種類のものの
昨日から今日にかけての動き

上の二枚は昨日のトップに載せたものです。
6.10 AM 9:29

6.10 PM 5:52

6.11 AM 9:39

6.11 PM 5:58



      ・ ・ ・

ところで6月6日のフィールド日記で紹介した
フェイジョアの文章の中で
‘東京周辺では花を見かけても
実がなれているのを見たことがない。’
と、書いたところ、読んでくださった方から
「府中市の第九小学校の側で栽培されております。
小金井市の第二中学校のそば渡辺果樹園でも以前栽培されていました。」
との、メールをいただきました。

お詫びとともに訂正させていただきます。

21:38 2003/06/11 記


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ヒラタアブとネズミモチ


今、変形菌に夢中です。
そういうわけで今日も
変形菌の続きです。

梅雨の時期
シーズン真っ盛りの森では
変形菌がたくさん見られます。

よく動くので
朝見て、
夕方見て、
翌朝見るとまったく様子が違っています。
その様子を定点撮影でご覧下さい。

      ・ ・ ・

上の二枚は昨日載せたものですが4枚並べます。

6.9 AM 9:25

6.9 PM 2:40

6.10 AM 9:58

6.10 PM 5:58


以上はモジホコリか?

      ・ ・ ・

もう一種類はあさはキノコにおおいかぶさり食べていたものです。

6.10 AM 9:29

6.10 PM 5:52


以上は黄色の変形体でよく動くやつ!

      ・ ・ ・

今朝も別の種類を見つけました。

その1 切り株の上で山の形にもりあがっているもの。



      ・ ・ ・

その2 糸くずのような感じのもの



      ・ ・ ・

その3 小さな真っ白な子実体



21:59 2003/06/10 記


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撮影時刻 5月9日 9:25         同 14:40
この二枚の写真は同じ場所を時間を変えて撮りました。
変形菌は文字通り変形(動く)する菌でした。
この写真についてはフィールド日記をご覧下さい。



朝、仕事場に向か途中で
とうとう変形菌の変形体を見つけました。

丹念にまわりを探すと
別の種類の変形菌がいくつも見つかりました。

‘求めよ!さらば与えられん!’
という言葉があったように思いますが
ほんとですね。

35ミリカメラを持っていなかったので
デジカメで撮影して仕事場に向かい
昼まで大急ぎでデスクワークをしてから
家に帰って35ミリカメラとビデオカメラをもって
現場に戻ってみると
もう朝と様子が違っていました。

      ・ ・ ・

ムラサキホコリかなー?


朝の様子


色の濃くなってきたムラサキホコリ(?)


午後見たときにはみんな黒くくすんだようになっていた。

      ・ ・ ・

アオモジホコリかもしれないな?




      ・ ・ ・

ススホコリ?


ちょっとさわっただけで壊れて
煤のようなものが出てきた


22:58 2003/06/09 記


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目黒区にある碑文谷公園



‘マッターホルン’の‘モンブラン’

僕にとってこの洋菓子は特別の思い入れがあるのです。

渋谷から出ている東急電鉄の学芸大学駅にある
洋菓子店‘マッターホルン’の
栗の入った‘モンブラン’なのです。

僕は小学校の一年生の頃
このあたりに住んでいて
何度か母につれられて入った
マッターホルンの喫茶室では
いつも僕はこのモンブランを注文したのです。


お店の入り口

子供のころと同じたたずまいで
40年以上前と同じように
今でも営業していました。

当然代替わりしているはずですが
ひょっとして
次の次の代になっているかもしれませんね。

上のボート池は近くにある碑文谷公園ですが
ボート代は子どもの頃も小遣い銭程度でしたが
今でも30分100円で休日の今日は行列ができていました。


小動物とのふれあいコーナー

昔は小動物園があって
ニホンジカ、ニホンザル、タヌキなどがいましたが
今は“小動物とのふれあいコーナー”が出来ていて
今日は終わっていましたが犬が見えます。

今の子どもたちは
犬と触れ合うのも珍しいことなのかもしれませんね。


昔住んでいた家の玄関のあたり

そのあと、
昔住んでいた家のあたりに行ってみたら
玄関の階段に金網の柵が出来ていて
雑草の茂る駐車場になっていました。

いつもはこうした原っぱに立つと
これは‘ヒメジョオン’だな
あれは‘アレチマツヨイグサ’だ!
とかつぶやいているのですが
今日は
‘ここら辺りが玄関だったな’とか
‘たしかここが台所だった’
とかつぶやいてしまいました。

22:02 2003/06/08 記


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明治神宮の花菖蒲。
良い雰囲気で咲いています。
去年この菖蒲園で花を紹介したのは
6月1日でしたが
そのときにはもうずいぶん咲いていました。

職員のT氏と先日話した時には
最近うすら寒い天気が続き
咲いてくれないものか
首を長くしてまっているようでした。

そうして待ちに待って咲いて花は
うれしいものです。




こうなると待ちに待った皆さんが
観光バスで見に来ていました。

22:08 2003/06/07 記


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ジクホコリ??
一目見てすぐわかる変形菌の仲間の子実体




変形菌だとは思うけど・・・
カビのように見えるけどルーペで見ると変形菌のようだ。
切り株についている様子と拡大写真。



オオムラサキホコリの子実体か?
そうめんのように垂れ下がり
さわると煤のような黒い粉が手につく不思議なもの



マメホコリの子実体か?
キノコのようにも見えるけど
とても小さなもの


きょうはいくつか変形菌らしきものを見つけました。

ルーペを持って
昼でも薄暗い森の中にしゃがみこみ
懐中電灯でみる変形菌たちは
まるで妖怪たちがあつまっているようです。

図鑑も持っていないし
はじめて見るようなものばかりなので
変形菌なのかキノコの仲間なのかもよくわかりません。

今日のこのページも
‘教えてください’のページに入れます。

なにか情報をお持ちの方は
メールください。

21:51 2003/06/06 記


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夕暮れ散歩していて
はじめて出合った
まだ若いひとなつこいウサギ



2002年9月1日に
カラスに攻撃されてるウサギのことを書きましたが
その後見かけることはありませんでした。
バックナンバーでご覧下さい。

やはり、カラスの餌食になったのかもしれません。

今日、同じ場所でウサギに出会いましたが
色が茶色っぽくて違う子です。

まだ捨てられた直後のようで
人を怖がらず
カラスなど外敵に対して
警戒心があるのかないのか
ここで生きていけるか心配です。


マイペースで草を食むウサギ

ここでは他にも捨てられたペットの
アカミミガメ、ワニガメ、ネコがいますが
ペットは最後まで責任持って飼ってほしいですよね。

どなたかこのウサギ、
つれて帰って飼いませんか。
今日は明治神宮の宝物殿前の芝生にいました。

21:46 2003/06/05 記


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つる植物のヤブガラシ


草むらを歩いていると
足元が濡れてきます。

今朝は夜露がおりた様子がないので
濡れた水は草の露のようでした。

目線を低くして草を見ていくと
露の出ている種類は限られています。

季節によっても成長の度合いによっても違いますが
今日はヤブガラシ、カタバミの仲間、
一度刈り取られて新しく芽がでたばかりのイヌムギに
露がついていました。


カタバミの仲間


イヌムギの若い葉

21:50 2003/06/04 記


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キリの奥多摩湖
霧はかかっていませんでした。



ホームでの通勤客の迷惑そうな視線のなか
逆コースのすいている中央線にのり
山梨県の大月で降り
ローカルなバスに乗り換えました。

車中からは
鮎つりの人々が見え
畑ではお年寄りが農作業です。
穏やかな谷あいの集落を縫うように走るバスの乗客は
しまいには僕ひとりとなってしまいました。
松姫峠越えが目的なのですが
集落の終わる松姫鉱泉あたりが終点で
それからは思ったよりも長い登りに
苦しむことになるわけです。

ようやくたどり着いた峠は
標高が1200メートルほどあり
ミズナラやドロノキが茂り
ハルゼミの鳴くさわやかな高原でした。

下りは‘快適’そのもので
小菅村、奥多摩湖を経て
一気に奥多摩駅まで下りました。

こうして今日の行動を思い出してみると
自転車を必死にこいで充実した一日でしたが
写真家としては
いくらも
写真を撮っていなかったことに気がつきました。

まっ、いっか!

18:26 2003/06/03(青梅線車中にて) 記


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今日見た花
キキョウソウ

上が雄花の時期、下が雌花の時期のもの
この植物については
バックナンバーの2002年5月18日をご覧下さい。



仕事場へ向かういつも通る道沿いに
キキョウソウ(上の写真)がたくさんあります
それと、
今日のフィールド日記に載せたノビルも
何ヶ所かで見られます。

両方ともここしばらく
通るたびに気をつけてみていても
花の咲く気配がありませんでした。

キキョウソウは閉鎖花でも実がなれるので
もう実はたくさん出来ています。


閉鎖花で出来た実

“横着な花だなー、
閉鎖花でこんなに種を作って
今年は花を咲かせないのかなー”
と思っていたところ
きっと一昨日の大雨の後の晴天で
気持ちがよかったのでしょう
たくさん花が咲いていました。

ノビルも、いつ咲くのか、それとも咲かないのか
気をもんでいたところ
今日はどの蕾もみな咲きだしています。

少し歩いて違うところのノビルを見に行っても
やっぱり咲いていました。

今日は、なぜか花の咲きだす日だったようです。

21:27 2003/06/02 記


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小さな落ち葉についていた模様のようなもの。
変形菌かな?



一昨日(5月30日)に“求む!‘変形菌情報’”として
変形菌を見てみたいと書きましたが
今日の雨上がりで絶好のタイミングだと思って
明治神宮の薄暗い森に行きました。

ルーペを持って枯葉を裏返したり、
朽ちた枝をひっくり返したりしていると
いつもは気がつかない
キセルガイの仲間など陸の貝や
茸を食べている甲虫などが見えてきます。


切り株にいたキセルガイの仲間

お目当ての
変形菌の‘変形体’は見つけられませんでした。
それどころか知識がない悲しさから
菌類なのか、地衣類なのか、変形菌なのか
見当もつかないようなものばかりでしたが
いつも見る森の別の面が見えてきたようで
楽しい時間を過ごしました。

今日載せた写真でお分かりだったら
メールで教えていただけませんか。
お願いします。

この写真は後日フィールド日記の
‘教えてください’のコーナーに移します。



やはり変形菌か?落ち葉についていたつぶつぶ


枯れ枝についていたもの


古い切り株で


生きている木の幹についていたもの

18:32 2003/06/01 記


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雨に咲くホタルブクロ

5月27日のクイズの問題


何の蕾でしょうか。
ヒント・虫の名がつきます。
我が家のそばに生えているので
咲いたら花をお見せして
正解を発表します。


      ・ ・ ・

ご覧の通り今日行ってみたら
あの蕾がもう咲いていました。


すでに花盛りのホタルブクロ

正解はホタルブクロでした。



アジサイ蕾・雨

雨の中、今日のホームページの写真を撮りに
ゴアテックスの雨具上下を着こんで
近くの代々木八幡神社に出かけました。


雨の中、鎮守の杜の奥の神社

誰もいない雨の境内で
うっそうとした照葉林奥に見える本殿は
いつもより神秘的にたたずんでおり
荘厳な感じがします。

こうしてみると
照葉林と神社と夏の雨はよく似合っています。

北海道北部の寒冷地にある神社が
なんかイメージが違って見えるのも
そんな理由なのかも知れませんね。

14:35 2003/05/31 記


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幼虫から発生したオサムシタケ
本来は地中にあるものを掘り出して撮影しました
(明治神宮にて)



変形菌というのをご存知ですか。
梅雨の最中の蒸し暑い
雨のあがったばかりの森などを歩くと
出会えると思いますが
その実態がなかなかつかめないでいます。

フィールド日記の‘教えてください’のコーナーに
去年の6月28日に
‘変形菌の仲間で真っ白です’に載せた写真も
その一種ですが
まだ僕はよくわかりません。

今年もシーズンになってきて
しっかり見つけようと思い
今日も明治神宮や自然教育園を見てまわりました。

話はそれますが、
探していて変形菌とは関係ない
上の写真のオサムシタケを見つけました。
去年(2002年)はオサムシタケに何回か出合い、
6月30日に明治神宮で見たものと
7月21日に箱根で見たものを
フィールド日記に載せましが
こんな頻度で見つけられるということは
オサムシにとっては大迷惑でしょうが
けっこう多いのかもしれませんね。

今回のテーマである変形菌は
まだ早かったのか
見る目がないのか
見つけることができませんでした。

見た覚えのない方は
福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」の
6月号が「変形菌な人びと」として
変形菌をテーマに扱っていて面白いです。

それと国立科学博物館刊行の
「変形菌の世界」というのを今日手に入れましたが
とても参考になりそうです。(自然教育園で買いました。)

もし、身近で変形菌を見つけたら
ご一報ください。
そしてその様子を教えていただけると
うれしいですねー。

自然教育園とは目黒区にある国立科学博物館の施設です。


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林の中のタケニグサ若葉

この植物についての説明は
バックナンバーで2002年6月11日をご覧ください。






今日もクイズをだします(今日は難しいですよ)

問題・何という植物の葉でしょうか

ヒント・彼女は水辺が好きで
いまはまだお化粧していないようだけど・・・

わかった方はメールを下さい。お返事します。

      ・ ・ ・

トップの写真のタケニグサは
広々とした
日当たりの良いところに生えるイメージの植物ですが
暗い照葉林の中で
わずかな光を一生懸命に浴びて
すくすく育っています。

たくさんの種がそれぞれ旅に出て
生えたところが自分の育つ条件に合わず
枯れてしまう仲間の多い中で
このタケニグサは少ない陽光を必死に受けて
しっかり育っています。

応援するとしたら
“日当たりの良いところに植え替えてあげる。”
(雑草にそんなことするか!)か
“覆いかぶさった照葉林を伐採しちゃう”
(そんなことできるわけないだろ!)
が思い浮かびますが
心の中で応援しながら様子を見続けるのも
けっこうスリルもあるし楽しいものですよ。

この草が花を咲かせたらまた報告しましょう。

20:57 2003/05/29 記


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公園の花壇に咲いていたジギタリス

この花についての説明は
バックナンバーで2002年7月29日をご覧ください。







この小さなノートパソコンのようなもの
電子辞書という道具で
シャープのPW-C6000という
発売されたかどうかという最新式なのです。

STNカラー液晶表示で
広辞苑、逆引き広辞苑、英和辞典、和英辞典、英英辞典、
英語類語使い分け辞典、カタカナ語辞典、
分野別(人名、地名、作品名、季語、慣用句)
故事ことわざ&四字熟語辞典、漢字辞典、
家庭の医学、百科事典が
この小さな機械の中に入っています。

この機械はSDカードという小さなカードで
データーを読むことが出来ます。




僕が手に持っているカードは別売の図鑑カードで
この小ささで昆虫写真家海野和男さんの昆虫図鑑と
僕の作った植物図鑑が入っているのです。

動作確認のために出版社からもらったものですが
ためしに使ってみると
役にたちそうな道具ですよ。

写真のカラー表示もきれいですが
残念ながら表示速度がちょっと遅い感じです。

しかし、使い慣れれば
十分実用に耐えるでしょう。

電源は単四電池4本か
アダプターでコンセントからとれます。

今日は宣伝になってしまいましたが
けっこういいようですよ。

22:33 2003/05/28 記


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今日もクイズを出します

何の蕾でしょうか。
ヒント・虫の名がつきます。
我が家のそばに生えているので
咲いたら花をお見せして
正解を発表します。

お分かりの方は
メールをください。
お返事を差し上げます。




今日の昼ごろのことですが
見通しの悪い
住宅地のなかの交差点を通りかかったら
タクシーと前かごがひしゃげた配達用のバイク(カブ)があり
そのタクシーの運転手と17〜8才ぐらいのそのバイクの少年とが
なにやら話していて
青年のひざあたりズボンに血がにじんでいて
運転手は一万円札を青年に渡そうとしているところでした。

事故直後のようすで
お金を渡してその場を立ち去ろうという
運転手の魂胆を察して
聞いてみたところ
やはり警察には連絡していないようで
一方通行を知らずに逆送してきたタクシーが
優先道路を直進中のバイクにぶつかったようでした。

少年はひざから血をにじませながら
「大丈夫です、大丈夫です」を連発します。
おどろいて僕が110番通報をしました。

うちの子が小学校の三年のころ
青信号を渡っていて
一緒の友達が右折の車にぶつけられ
軽い怪我ですんだものの
まわりに他の大人もおらず
その運転手は「大丈夫かい?」と聞き
その子は、「大丈夫です」と答え
怪我の様子を見ているのにその運転手は
「気をつけるんだよ」
と言って立ち去ったとのことでした。

大人の犯罪的な態度もさることながら
子供も車にぶつけられて、怪我して
親に“おこられてしまう”ということが頭に浮かび
とっさに
「だいじょうぶです」
という返事をしてしまったのでしょう。

よく、
‘人様に迷惑をかけないような人間に育ってほしい’
という親の言葉を聞きますが
ぼくは人間同志、お互いに
迷惑もかけ合い、かかわりあうものだと思うのですが
‘人には絶対迷惑をかけられない’と
ピリピリしている若い子の様子をみていると
痛々しい感じがしてしまいます。

小さい頃から
もっと自分の“人格”を自覚して
自分を大事にして権利を主張できるように
子供と一緒に考えたほうが良いような気がしますね。

22:02 2003/05/27 記


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‘クサイ’の花と露

イグサ科の‘草藺’で‘臭い’ではありません
この植物の説明は
2002年5月29日のフィールド日記をご覧ください。






明治神宮の職員のT氏が
襟首にシュロの葉をさして仕事をしています。

その理由、わかります?
ぼくは想像もつかなかったので
しばらく雑談をしていたのですが
話していても頭の後ろのシュロが
気になって気になってついに聞きました。

「あっ、これ、カラスよけ!」
とのことでした。

東京都はカラス対策のために
作業着を着た都の職員が
カラスの巣から雛や卵を奪うそうです。
卵を取ってもまた生んで育てるので
雛を取るのだそうです。

そういうわけで作業着を見ると攻撃してくるのだそうで
特にヘルメットをかぶった作業着の人にたいしては
攻撃が激しいそうです。

T氏が葉を少し残したシュロの枝をつけていたのは
頭をカラスの攻撃から守るためだったのでした。

T氏は、カラスは作業着を着た人ばかりではなく
人間に対してだいぶ攻撃的になってきたようだと
言っていました。

カラスたちが人間に強い敵意をもちはじめたら
赤ちゃんや小さな子供たちなど
ちょっと心配ですね。

僕は、カラスが増えたのは
ゴミの出し方が問題だと思います。

そうしたゴミの出し方を変えず
ただカラスを攻撃しても
お互いに敵意をむき出しにした
人間対カラスの戦争になるだけじゃないでしょうかね。

僕はフィールドに出ることが多いから
カラス戦争になったら怖いなー。

20:23 2003/05/26 記


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ペンションの窓から見えた朝の農作業のようす
ノートパソコンについているカメラでの映像です



タタタタタタッと
頭の上で小さなエンジンの音がきこえてきました。

枕もとに置いた腕時計を見ると
まだ朝6時にもなっていません。

眠い目をこすりながら外を見ると
ペンションの僕の泊まっている部屋の
窓の下に田んぼがあり
耕運機で田植えをしています。

農繁期の田園地帯はけっこうにぎやかで
早起きですね。

仕方がないので寝坊はあきらめて
朝の散歩に出ました。

この辺りは東京よりもだいぶ寒く
一週間から10日ほど
花の咲く時期が遅いようでした。

ところで今日の写真は
昨日のトップページに書いたとおり
デジカメを忘れてきたので
ノートパソコンのモニターの上についている
小さなカメラで撮った写真です。
カメラつきの携帯電話ていどの画像です。


ノートパソコンについているカメラ


被写体の白い花(ノハカタカラクサ)とレンズ


撮れた映像(ちょっとオーバー気味でした)

原っぱでノートパソコンを出して
縦にしたり横にしたりして撮影しましたが
通りかかる人は怪訝そうな顔で見ていました。

フィールド日記の今日の画像はそういうわけで
クオリティーが低いので
同じ植物で以前撮ったことのあるものは
その写真も載せてあります。

      ・ ・ ・

昨日のクイズ

クイズです
これは何の蕾?それとも実?







正解は
ザクロの花です。


開きかけた蕾


花を横から見たところ




22:14 2003/05/25 記


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クイズです
これは何の蕾?それとも実?


ふと思い立って
午後レンタカーを借りて
つれあいと韮崎にある
‘海東ペンション’に来ています。

茅ヶ岳山ろくの
田んぼに囲まれた
農村地帯にぽつんと建つペンションで
僕の高校時代の後輩で
一緒に山に登っていた
海東君がやっているところです。

おだやかな自然にかこまれた
良いところにある
ぼくのお気に入りの宿です。
いま、カエルの大合唱が聞こえています。

そういうわけで
大急ぎで荷物をザックに押し込んで来たので
普通のカメラは2台もしっかり持ってきたのに
ついうっかり
デジタルカメラを忘れてきてしまいました。

僕のノートパソコンには
小さなカメラがついているので
画素数が少ない広角のカメラですが
明日の更新画像は
パソコンのカメラでお送りするつもりです。

ですので
写真は期待しないでください。

22:30 2003/05/24 記

クイズの答えは明日発表します。


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僕のパソコンの壁紙に
最新の‘ひまわり’の画像を表示して
その日の雲の具合をそのつど見ています。

今朝パソコンを立ち上げて
衛星画像を見るといつもと様子が違います。

その画像は下のアドレスをクリックしてみてください。
下のURLをクリックして日本気象協会の提供している
日本周辺の画像です。
http://www.jwa.or.jp/sat/images/sat-japan.jpg

地球の画像はこれをクリックしてみてください。

http://www.jwa.or.jp/sat/images/sat-full.jpg

(10:22 2003/05/24の時点では
気象協会のサイトになにか問題があるようで
クリックしても見られないようです。)


地球の画像の左隅の映像が無いですよね。
今日から‘ひまわり5号’の写真に変わって
アメリカの予備衛星‘ゴーズ(GOES)9号’
の衛星画像を使っているそうですが
静止軌道の位置から左隅は写らないのでしょう。

1995年に打ち上げられたひまわり5号は
設計寿命をすでに3年過ぎており
燃料を節約してだましだまし使っていたので
南半球の映像が無かったのですが
こんどはしっかり南極の雲まで見えます。

それにしても
アメリカでは予備衛星まであるのに
日本では交代の衛星が失敗して
古い衛星を使い
それもいよいよダメとなって
アメリカ頼みなのですね。

後継機は
不具合ですでに2回打ち上げ延期だそうで
予定では来年の1〜2月に
打ち上げるそうです。

しかし、また不具合が出れば
更なる延期となるようです。

素人考えですが
1995年に成功したものが
今うまく打ち上げられないというのは
信頼性や技術が後退してしまったのでしょうかね。

20:37 2003/05/23 記


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缶ジュースは海底に沈んでいるのでしょうが
砂浜に集まるペットボトル。



「水に流してしまえー!」
とみんなが捨てたゴミが
磯に、砂浜に、山となって集まっています。

海岸を歩いていて
すごいゴミの量に気がめいります。

あまりゴミなど見たくないでしょうが
東京湾の入り口観音崎付近の
ゴミの証拠写真をお見せします。


案外多い卓上ガスコンロのボンベ
見えている範囲でも3本あります



発泡スチロールや空の容器など
軽いものがふきだまる場所



八王子市のビンの資源回収容器
浅川から多摩川を経て流れ着いたのでしょう
後方に見えるのはトラックのタイヤ



漁業の廃棄物が多く見られます
プラスチックの浮きとタコとりの箱



子供が大きくなって川にでも投げ捨てたのだろうか
まだ新しいチャイルドシート



上流から流れ着いた
オニグルミの実・数少ない自然の漂着物


20:55 2003/05/22 記


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牧場のポプラ並木


麦の穂が色づき始めた広い畑。
ポプラの大木が並ぶ向こうに
大きなサイロが立ち
牛たちがのんびり草を食んでいます。

北海道を思わせる風景ですが
さて、ここはどこかというと
西武新宿線の田無駅から
歩いて10分ほどのところにある
東京大学の農学部の農場です。

きっとここに農場が出来た頃は
地平線まで見渡せる農村風景だったでしょうが、
新宿まで急行で30分ほどの距離の便利さから
農場周辺は今ではマンションがたくさん建っています。

平日は見学自由で
広い芝生でお弁当を食べている親子連れや
幼稚園のお散歩コースになっています。

僕も練馬区に住んでいた頃は
自転車でよく来たものです。

東京西部にお住まいの方は
お弁当でも持って
ピクニック気分でお出かけください。

18:17 2003/05/21 記


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雨の夕暮れ


東京あたりではソメイヨシノは
いままでのイメージである入学式ごろの花ではなくなり
もう3月下旬の花になりましたね。

頑固にイメージを持っていても
現実に花が咲いてしまえば
しかたありませんね。

6月に入ると梅雨の季節ですが
昨日僕が個人的に宣言したように
もう‘雨季’ですね。



天気予報では曇りで夜になってから雨とのことで
傘を持っていない人がたくさんいましたが
夕暮れは大雨でしたね。
やっぱり‘梅雨’ですよ。

      ・ ・ ・

ところで、今日もクイズです。


クイズ・何の蕾でしょう?

ヒント
木で白い花が咲きます。



後日、花が咲いたらフィールド日記で紹介します。



追伸
昨日食べたキノコ。
お腹も痛くならず、大丈夫でした。

フィールド日記に載せたときは
種名の判定に自信がなかったのですが
キノコに詳しいKさんからも
「モリノカレバタケで良いようだ」とのメールもいただき
茎の根元に‘アマタケ’のように
毛がなく
‘モリノカレバタケ’に間違いないようです。

21:15 2003/05/20 記


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雨上がり・エノキ
明治神宮にて



朝は雨が降っていましたが
仕事場に向かう途中で見たキノコをまた見たくて、
帰りがけ明治神宮のなかの同じ道を通りました。
もう雨はやんでいます。

もやがかかり
エゴノキの花やいろいろな木の香りが混じり
森の精気が
体の中にしみこんでくるような気がします。


エゴノキの落花

雨の合間のつかの間の落ち着いたひと時という感じで
僕一人で宣言しますが
このところの雨は
まさに梅雨まっただなかですね。

ついこないだは春の花が真っ盛りで
そのちょっと前は寒かったのに
季節が変わるのは早いものですね。

      ・ ・ ・

今日もクイズを一つ出します。

この写真のつぼみはなんでしょうか。


白っぽい先の尖ったつぼみ




お分かりになりましたか。



こたえはフィールド日記の去年の5月15日に載っています。
バックナンバーでご覧ください。

21:56 2003/05/19 記


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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。


予定通り
日曜の朝起きてから
せっせと部屋を片付けていたのですが
外はけっこういい天気です。

昨日知人から
写真を添付したメールが送られてきて
‘高尾山ではいまジャケツイバラが花盛りです。’
と書いてあり、
添付写真はまさにジャケツイバラが満開の写真です。
その写真の木には見覚えがありました。
以前、撮影したことがあったのです。

部屋の掃除が一段落したのが
午前11時ごろでした
‘ジャケツイバラだけでも見に行こう!’
ということで、それから出かけました。
そして上の写真が撮れました。
そのうえジャケツイバラ以外にも
たくさんの花に出会えました。
そういうわけで、
今日は特別サービス!
フィールド日記で4つの花を紹介します。



      ・ ・ ・

話はかわりますが
このホームページには
カウンターはつけていませんが
アクセス数がわかるようにしています。
毎日‘数百’という単位ですが
先日、ヤフーの“今日の推薦”に載り
その日は‘数千’という単位になりました。

ところで、17日の土曜日
朝の短時間に数百のアクセスがありました。
テレビででも紹介されたのかとも思いましたが
理由がわかりません。

どなたか、何かで紹介されているのを見た方
メールで教えてくれませんか。

21:16 2003/05/18 記


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アザラシのタマちゃんの出現を待つ人々


埼玉県 朝霞市
荒川河川敷にて

考えてみたら僕も暇ですよね
ネットでタマちゃんの出現場所を調べて
行ってみることにしました。

荒川の秋ヶ瀬公園の対岸のようでした。

秋ヶ瀬公園のサクラソウの保護地は
違う季節に行っても
面白い植物が見られます。

そういうわけで、
植物観察とタマちゃん見学をセットで
折りたたみ自転車で行ってきました。

今にも雨が降りそうな
あいにくの天気にもかかわらず
大勢の人が来ています。



人の集まるところ必ず出没して商売をはじめる
屋台がいくつも出ています。

そのなかの焼きそば屋のおじさんに聞いたら
「三日前の水曜日にドボンと水にもぐったきり
一度も現れていないよ!」
と言っていました。



テレビでおなじみの
タマちゃんの休むボートを眺めながら
皆さん主役の登場を今か今かと待っています。

川面を眺めながら
友達や家族と雑談しながら待つ様子は
みなさん楽しそうでした。

ぼくは、まだ修行が足りないせいか
可能性を考えるととても待つ気になれず
すぐ植物観察に切り替えてしまいました。

2003.5.17
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クイズ・何の蕾でしょう?
第二ヒントが下にあります。スクロールしてご覧ください。




















































第二ヒント


すこし大きくなった蕾がありました。

わかった方はメールで答えをお送りください。
正解者にはプレゼントはありません。
しかし、
メールをくださった方にはお返事を差し上げます。
なお、正解は明日このページに載せます。
(メールくださいね。)


      ・ ・ ・

ところで
去年の春は今年よりもずっと花が早かったので
いつの間にか季節が進むような気がしましたが
やはり、今年もフィールドを歩いていると
‘もうこの花の季節か!’とびっくりします。

そういうことをつらつら考えてみると
こちらの認識はいつも追う立場になってしまい
現実がずんずん進んで行くのかもしれませんね。

まあ、前もって準備して
用意周到に生きる
ということが出来る人は特別な人で
わかっていても
追い立てられるように生きていくのが
普通の人なのかもしれませんね。

22:06 2003/05/16 記


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ウエブ写真展
雨の日の植物たちのつぶやき


水を確保しておけば後で役にたつかな?
談・セイヨウタンポポの綿毛


仕事場に向かう道すがら
代々木公園で
雨の日のスナップです。

風のない小雨の中
草や木や生き物たちは
ひっそりと時間を過ごしていました。
そういうわけで
‘雨の日の植物たちのつぶやき’
に耳をかたむけました。


今日の主役は滴のほうさ
談・ナンテン蕾



この雨で埃が落ちたよ
談・イロハモミジ



今日は花を開かず休めるよ
談・オオニワゼキショウ



虫くん雨の中、滴を背負っても意味ないじゃん
談・ハナビシソウ


21:26 2003/05/15 記


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今年も盛大に咲いたエゴノキの花
この花の説明はバックナンバー(2002年5月5日)に載っています。



昨夜のことですが
作ったページをインターネットに載せようとしたら
何度やっても出来ません。

プロバイダーのIIJのホームページを見てみたら
システムメンテナンスのために
朝までつながらないとのことでした。

人との約束の時間にあわせて
駅に行ってみたら
「メンテナンスのために今日は電車は動きません」
と言われたり
電話が
「メンテナンスのために
今夜一晩つながりません。」
なんてことになったら腹がたちますよね。

ネットの世界では
そんなことを言われても
‘ああ、そうなんだ!’と、
納得させられてしまいそうですが
考えてみたら、なんか変ですよね。

最近インターネット電話を使い始めましたが
時々会話が途切れたり
ファックスがうまく受信できなかったりします。

モデムの電源を入れなおし
再起動させるとなおりますが
ネットの世界はまだ
不安定で信用できないようですね。

22:25 2003/05/14 記


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フィールド日記の中の‘教えてください’に
4月28日に載せた白い花の名前がわかりました。
ホームページをご覧になった
‘K:Jyunko’さんがメールを送ってくださってわかったのです。

僕の持っている図鑑を片っ端から調べて、
それでもわからなかったので
ホームページに載せたのですが
ネットの威力はすごいですね。

教えてくださる方との
接点がこうしてもてるのですものね。

“シラユキゲシ”という名だとわかって
僕の図鑑の索引で見てみたら、
小学館の「園芸植物大辞典」にだけ載っていました。

      ・ ・ ・

22:08 2003/05/13 記

追伸
いつもは午後11時に翌日分をアップしていますが
さきほどアップしようと思ってつないでもつながらず、
しらべてみたら
契約しているIIJというところが
システムメンテナンスのために
14日の朝7時半まで
受け付けないということがわかりました。

例えば電話でも
つながらない時間を
当たり前のように宣言する話は
聞いたことがありませんが
インターネット接続は
宣言すればつながらなくてもかまわないのでしょうかね。

せっかく時間までに間に合わせて
アップしようと思っていたのに。

更新したものを見たくて
このページにいらしたかた
プロバイダーのIIJが悪いのです。

こまったものですね。

仕方がないので朝アップします。


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昨日のクイズの答えは
カルミア です。
昨日は蕾ばっかりだったのに
今日はもう咲いていました。
説明を今日のフィールド日記に入れました
ご覧ください。



自然は生きていて
日々刻々と変化しているわけですが
こちらの予想を超えた変化で
驚かされることがよくあります。

5〜6日前、
近所のフェンスで囲まれた空き地にある
セイヨウミザクラの木に
おいしそうなさくらんぼが鈴なりで
空き地で誰も獲らないところなので
お味ききにちょっといただこうと
今日の夕方とりに行ったら
驚いたことに一粒もついていません。

実のちぎられ方を見てみると
人間がとったものではなく
鳥がついばんだような感じです。

きっと、熟すのを待って
鳥たちがいっせいに収穫したのでしょう。

      ・ ・ ・

もう一つあります。

今日フィールド日記に載せた
ニオイバンマツリの花なのですが
毎日その日に撮った写真を載せているため
昨日の夕方、
明日はニオイバンマツリの
この花の部分を載せようと
構図を決めていて
今日行ってみてみたら
昨日藤色だったその花が
もう真っ白になっています。

咲きはじめは藤色で
白い色に変わることは知っていましたが
一晩で真っ白になった花には驚かされました。

そうした予想を超えた自然の変化が面白く
家の近くを毎日見ていても
飽きることなく楽しめるわけですよね。
(フィールド日記の種もつきないわけだ。)

21:56 2003/05/12 記


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クイズ・コンペイトウのようなこの蕾はなんでしょうか
ヒント・ツツジ科でアメリカ合衆国東部原産で庭木です。
正解は後日花が咲いてから発表します。



僕の母の誕生日は5月10日で
いつも母の日といっしょに祝ってきました。

今日も我が家の本当の母である
‘つれあい’が
僕の母のためにカーネーションを買って
母の実家に家族で行きました。

我が家にとっては
今日は‘ばば’の日というわけです。

21:21 2003/05/11 記


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雪解けの水をあつめとうとうと流れる阿賀野川
右下の木に絡まっている藤も盛りです。



上越新幹線でこれを書いています。
新潟を18時18分に出て
20時半には東京駅に着きます。

二時間ちょっとで移動できるわりには
雪の量や天候などの自然は
ずいぶん違いますね。

人の暮らしも
雪の深い山の奥では
太平洋側の人には
想像もつかない厳しさだと思います。

僕は何度も行っているのですが
行くたびにその思いを新たにして
日本海側にしかない
植物との出会いを
楽しみにしています。

季節を変えて
また行きたくなってしまいます。

20:19 2003/05/10 記


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今夜のテントサイト




ホオノキの芽吹きと守門岳

予想どおり今日は晴れ
雪国の春はさわやかです。

ところで、
山古志村の地図をみると
いたるところに池があります。
池のたくさんある地形は
平野の低地や
高原の湿原などですが
山古志村の池は山の斜面です。

来て見てわかったのですが
この池は千枚田を掘って池にしたものだったのです。


田んぼのように見える池

よく見ると錦鯉が泳いでいます。


池のふちにいる錦鯉

山古志村の売り物は
闘牛と錦鯉となっていましたが
千枚田の再利用で鯉を育てているようです。

20:14 2003/05/09 記


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午後の3時ごろまで
高田馬場の仕事場にいて
それから移動して
いま、新潟県の六日町にいます。

二週間ほど前
観察会の講師で新潟に来て
季節が進んで様子が変わった頃
また様子を見たいと思い
やってきました。

不順な天気で
東京を出るときには雨。
群馬県の水上あたりでは晴れ。
トンネルを越え
新潟県に入ったら再び雨という具合です。

東京では蒸し暑い雨でしたが
こちらの雨は
ちょっと寒いくらいです。

きっと明日は晴れてくれることでしょう。

そういうわけで、
いつもより早めに更新します。
昨日のトップページのコメントは
フィールド日記に入れました。

20:43 2003/05/08 記


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今年も咲いたミズキ
この植物についてはは去年(2002年4月22日)の
フィールド日記で紹介してあります。



今年もミズキが咲きました。
この花が咲くと
僕は‘初夏’という感じがします。

地面にはもう落ちたミズキの花びらがつもっています
そして茶色くなっているものは
しばらく前に落ちた
コナラの雄花のようでした。




      ・ ・ ・

ところで
我が家で飼っている金魚のことなのですが
4年ほど前の夏祭りに
地元の町内会の有志が
子供たちのためにやってくれた金魚すくいで
うちの子がもらってきたものなのです。

すぐ死んでしまう
業者の金魚すくいの金魚と違い
愛好家が提供してくれた
おびれのながい金魚らしい金魚です。

胸びれを動かす様子を見ていると
手のように見えて
ピノキオに出てくる‘クレオ’のようです。


我が家の金魚たち


10匹ほどいるなかの一匹が目が白くにごってきて
そのうち両目とも見えなくなってしまいました。
この全盲の金魚は
それでも餌をあげると何とか食べ
ほかの金魚たちと一緒に育っていましたが
やはり大きくなれず
他の金魚の半分ほどの大きさです。


全盲の金魚

このところ気の強い大きな金魚
(上の写真の白いやつ)がつつき
まるで‘いじめ’のようです。

そういうわけで目の見えない金魚は
個室(小さめの水槽)にわけて
一匹だけにしています。

22:53 2003/05/07 記


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今年も咲いたメキシコマンネングサ
この植物についてはは去年(2002年4月29日)の
フィールド日記で紹介してあります。



仕事場からの帰り道
夕暮れ時
代々木公園を歩いていると
大勢のひとのそろって叫ぶ声が聞こえてきました。

なにごとかと思って見てみると
十代か二十代前半の若者たちが大勢いて
声の限りに際限もなく絶叫しています。


絶叫する若者たち

数日前、‘戦場のピアニスト’という
ポーランド人でユダヤ系のピアニストが
ナチスの迫害を受けるようすを
淡々と描いた映画を観ましたが
大勢が熱に浮かされたような様子を見ていると
関係はないのですが共通のものを感じます。

植物で、夜の様子を見たいものがあり
夕食を済ませた後9時ごろ
再び代々木公園に行ってみると
彼らはまだ絶叫を続けていました。

理由も素性もわかりませんが
集団で催眠状態に陥っているように見えます。

僕は子供のころから
おおぜいで何かやるのが不得意で
野球チームなどに参加したことがなく
一人で行動するのが好きなタイプの子でしたが
チームワークを固めて
仲間が同じ目的に向かって努力する姿を
うらやましくも思いました。

しかし、
こうした延々と絶叫しているグループは
なんとも異様な感じがしますね。

22:09 2003/05/06 記

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クイズ・何の花でしょうか。
こたえはフィールド日記をご覧ください。



友人と自転車旅行に出かけていて
きのう帰ってきたので
家族と一緒に過ごせる連休は今日限り。

ピクニック気分でちょっと出かけよう
と、いうことになり
京王フローラルガーデン‘アンジェ’に行ってきました。

心地よい初夏の風のなか
バグパイプの演奏会などもやっており
楽しいひと時をすごしました。


バグパイプの演奏


池の手前で聞いているのが
息子と‘つれあい’


20:53 2003/05/05 記

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今回の目的地の那珂川の河口。左は那珂湊市、右は大洗町。


田植えをする若い夫婦


二日前、那珂川の源流に近い沼原湿原を出発して
川に沿って海まで自転車でたどる旅は
車の多い国道を避け
主に旧道や農道を走りました。

そうしてみると
標高の高い栃木県の那須山ろくからはじまり
海に近い那珂湊市付近でも
通りかかる田んぼでは
どこも家族総出の田植え作業の真っ最中でした。

五月の連休は
米作りの農家で
勤めを持っている人にとっては
田植えのための連休のようですね。

      ・ ・ ・

今日ようやく、
二泊三日の自転車の旅も無事終わりました。


那珂川河口の公園での記念撮影。

22:47 2003/05/04 記

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那珂川夕焼け・茨城県にたどりついて今夜のテント場です


那珂川くだりも先が見えてきました。
今夜は茨城県側の御前山村の河原でキャンプです。

下流の方向には
水戸の市街地の明かりが
夜空をうっすら染めています。


焚き火を囲む三人。

焚き火をしているだけでも
楽しいというI氏が
火の番をしている
風のない穏やかな夜です。

21:06 2003/05/03 記
(毎日、午後11時をめどに翌日分を更新しております)



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黒磯市の沼原池を背景に那珂川自転車側くだりスタート地点での記念撮影



那珂川夕焼け・河原のテントは今夜とまる僕らのテントです

今夜は那珂川の河原でキャンプです。
焚き火のそばに座り
このホームページを書いています。

同行の二人はもう寝てしまい。
カエルの声
川の流れしか聞こえてきません。

息の電車の中で
同行のS氏は
「電車に自転車を持って
いつまでこんな遊びができるかなー。」と
いつになく、しみじみとした口調で言っていました。

さっきまで、焚き火を囲んで
酒を酌み交わしていましたが
楽しく出来るうちはいいですよね。

どんなことでも
楽しくなくなってしまったら
続けられませんよね。

21:49 2003/05/02 記
(毎日、午後11時をめどに翌日分を更新しております)


追伸

今夜は早めに更新します。
昨日のトップページはフィールド日記に入れました。


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4月25日にオープンしたばかりの
六本木ヒルズを見てきました。
手前の公園のようなところも
ヒルズの施設の毛利庭園です。


上から見た毛利庭園

25日にあわせて出来たばかりの庭なのに
自然環境にもあるものを選んで植えてあり
落ち着いた雰囲気にできあがっています。


滝のまわりにはセキショウなども見える。

そうして、
とにかく25日のオープンまでには
なにもかにも作業をすべて終わらせて
どの店もちゃんと営業をはじめています。

大勢の人が一つの目的に向かって
きちっとやり遂げるという能力は
日本人の得意とするところでしょうが
たいしたものですね。

規模が大きくて、
一つの施設というよりは
大きな町が一つ出来た感です。


店の内装も完璧に出来ていて、どの店もオープンしている。

ところで
正式なガイドブックとして
‘六本木ヒルズガイドブック’が
25日にあわせて出版されたましたが(400円)
この中の6ページを使い
ヒルズ内の植物図鑑(植物案内)として
僕の写真と文が載っています。


植物図鑑のページ

原稿はメールで送ったので
そのまま載せてあるのですが、
植物の名前は
スタッフが打ったらしく
ドウダンツツジが
ドウダ/ツツジとなっていました。

25日に間に合わせようと
スタッフは直前には
徹夜続きだったようで。
とにかく僕がゲラを見る時間もなく
ミスが出てしまい残念でした。

追伸

明日から二泊の予定で
テントを持って
那珂川を上流から河口まで
自転車でたどる旅に行ってきます。

ネットにつながる携帯電話と
ノートパソコンの予備バッテリーを持って行くので
更新できると思いますが
なんともわかりません。
ダメだったらごめんなさい!


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団地の庭に咲くホタルカズラ
フィールド日記をご覧ください。



2003年2月18日に
フィールド日記のトップページで
“古い団地の緑”と題して、
高田馬場の都営団地のことを書きましたが
今日行ってみたら
家具や粗大ゴミなどが
団地の周りにたくさん出ていました。


全世帯が移転のため出てきた粗大ゴミの山

聞いてみたらもう取り壊しだそうです。

今日のフィールド日記はみなこの団地の花ですが
今、いろいろな花が咲きみだれています。
更地にされ
この植物たちがなくなると思うと胸が詰まります。

団地の庭でのんびりすごしている猫たちも
連れて行ってはもらえないことでしょう。

里の身近な環境が悪くなることには
みなさん‘しかたがない’と
あきらめているのですかね。

20:55 2003/04/30 記

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キンラン蕾
明治神宮ではじめて見ました。



つい昨日のことですが、
神奈川県の二宮町に住んでいる友人と
電話で話していて
彼のよく歩く雑木林では
もう、
キンランもギンランも咲いているということでした。

明治神宮の中で、
以前ササバギンランは見たことがあるので
今日は、‘つれあい’と2人で散歩していて
‘キンランはないかなー’と探しながら歩きました。
結局見つけることが出来ませんでしたが
明治神宮の職員で顔見知りのK氏とであうと
‘苑内ではじめて確認した花があるので
ついておいでなさい。’
とのことでした。

そうして見せてもらった花は
なんと今日話題のキンランだったのです。

というわけで
まだ蕾でしたが
トップに載せることにしました。

20:55 2003/04/29 記

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大勢の人が乗り降りする
JR高田馬場駅は
ホームが狭くて
ラッシュのときなど
高速で入ってくる電車に
身の危険を感じます。


JR高田馬場駅

去年、隣の新大久保駅で
落ちた人と
その人を助けようとした2人の
計三人の男性が死亡する事故がありましたが、
近くに点字図書館がある高田馬場駅でも
以前、
盲人が転落して亡くなるという事件があったようです。

狭いホームで
大勢の人が乗り降りする様子を見るにつけ
確率として
かならずまた事故がおこると思います。

ところで、おととい
はじめて千代田線の北綾瀬駅で降りたのですが、
ホームに塀のような境がありました。


点字タイルと電車の隙間の薄い‘塀’


一緒に閉まる‘塀’の扉。

電車の扉の開閉と同時に
この‘塀’の扉も連動して開閉します。


‘塀’の扉が閉まり電車が走り出した。

神戸の新交通システムの駅などでは
はじめからホームに扉をつけてありますが、
これは普通のホームに
あとから取り付けたような感じです。

このような仕組みだったら
前もって作っておけば
終電のあと
夜中のうちに取り付けることが出来そうです。

再び新大久保のような事故が起きる前に
こうしたものを
取り付ければいいと思いますね。

21:05 2003/04/28 記

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ハナミズキ満開
神代植物園にて



子供が熱を出して苦しんでいるのを
見ている親はつらいものです。

4日ほど前から
うちの子が扁桃腺をはらし
昨夜は高熱を出してしまいました。

遅くまで、氷枕をかえたりして
看病をしていて
やっと落ち着いて寝てくれて
こちらが寝たのは真夜中です。

そんなわけでねぼうの朝、
電話に起こされ出てみると
「区議会議員候補の○○ですが
投票よろしくお願いします。」
とのことでした。

その人に投票するつもりでいて
前にもその旨を伝えた覚えがあるのに
念押しの電話のようでした。

起きた後は
子供の病状が一段落していました。
そして、ゆっくり朝食をとっているとき
また電話がなります。

またまた、同じ○○候補の運動員から
同じ内容の電話です。

人が言ったことを
そんなに信用できないなというなら
○○さんには入れたくない
という気になってしまいます。

一生懸命なのはわかりますが
困ったものですね。

  ・ ・ ・

ところで、
うちの子の症状もだいぶ落ち着いてきて
見たい花があるので神代植物園に行ってきました。

春の後半の花が真っ盛りで
大勢の人でにぎわっておりました。

春、前半の花の代表
梅ももう実が大きくなってます。


ウメの実

17:58 2003/04/27 記
追伸
おかげさまでうちの子の扁桃腺はほぼおさまったようで
3日休んでいた学校も明日は行けそうです。
21:38 2003/04/27



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水元公園・夕暮れの水辺


中学時代の同窓で
年に数度顔をあわせる仲間がいます。

正月に集まった時に
足立区に住んでいるMが来られず、
その理由は
春に区議会議員に立候補するためとのことでした。

26日午後、
水元公園に散歩に行く途中
彼の選挙ポスターが見たくて
足立区内によりみちをして
探してみましたが
不思議と静かで
選挙カーにも出会いません。

それもそのはず
小学校の前に
選挙は5月18日とのポスターが貼ってありました。



渋谷区は27日は投票日で
26日は選挙カーがボリュームを上げて走り回っていますが、
おなじ23区でも選挙日が違うのですね。

 ・ ・ ・

ところで、
初夏のような陽気になった
午後の水元公園では
釣りや散歩などみんなそれぞれ楽しんでいました。

この写真の男性は
網で懸命に小魚をとっています。
10回のうち一回くらいは獲れるでしょうか
獲ると鷺に来いという合図をします。



待っていた鷺は羽ばたいて
男性のもとに行き



その小魚をご馳走になっていました。



男性と鷺は
なんどもそれを繰り返していました。

23:04 2003/04/26 記

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新潟県山古志村の棚田


25日は朝から雨模様。

しかし植物観察会の講師を頼まれていて
雨とわかっていても行かざるをえません。
目的は‘オオバキスミレを見る!’です。

新宿集合の時には小雨でも
天気予報では絶望的です。


新宿駅西口に集合したバス

途中、赤城のあたりではだいぶ降ってきて
車内に重い空気が漂います。


雨の関越高速

しかし、トンネルを越えて
新潟県にはいると
青空も雲の隙間から見える明るい曇りです。

車内に歓声の声があふれました。

その後観察中は
ふったりやんだりの天気でしたが
おおむねバスでの移動中は雨で
外に出ているときは曇りという
まずまずの天気でした。


新潟の山の中での植物観察

ヤマケイカルチャークラブ主催の
アルパインツアーの観察会で
目的は植物観察と撮影とはっきりしていて
いいのですが
前もって日にちが決められていて
天気はその日の運というのはこまったものですね。

20:30 2003/04/25 記
日帰りの観察会なので帰りのバスの中で書きました。
(毎日、午後11時をめどに翌日分を更新しております)



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24日の朝 代々木八幡神社で出合った
ボタンの花



昨日のこのページで
盆栽を受け継ぐ意思をかためた
友人の話を書きましたが
盆栽の維持管理は
情熱と特殊な技術が必要です。

彼は子供のころから
父親の手伝いで水やりなどをしていましたが
そうした技術はまだ受け継いでおりません。

うかうかすると
引き継いだあと
うまく育てられない
ということも考えられます。

高額で取引されるような
立派な盆栽なので
価値をわかって買ってくれる人に
管理を引き継いでもらっても
いいのかもしれませんね。

話はかわりますが
自然保護の目的で
自分の土地に生えている希少植物を守ったり
植えかえて保護している人がいますが
その人が生きている間はいいのですが
その子供が植物に興味がなかったり
相続のために土地を売るということにでもなったら
そこにあった植物たちも
消えていくことになるでしょう。

個人所有ではなく
ナショナルトラストのような方法で
その土地をみんなで買い
植物や生き物を守る目的で
その環境を
後世に残していく必要があると思いますね。

21:54 2003/04/24 記

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(これは何の蕾でしょう。こたえはこのページの下にあります。)



人生をかけて盆栽を作ってきた人がいます。
彼はもう84才
盆栽は300鉢を超えています。

その財産をどうやって受け継ごうか
盆栽の達人であるその人の息子が
僕の友人で
それを受け継ぐ覚悟を固めています。

文化をどう受け継ぐか
日本の自然を
どうやって
後世にバトンタッチしていくか
それぞれ難しい選択の時代ですね。

22:57 2003/04/23 記






































答えは‘エゴノキ’です。
あの蕾が開くとこんな花が咲きます。
この花の写真は2002年の5月27日の撮影で
その日のフィールド日記の写真です。



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ピンクのマーガレット
上野公園のガーデンレストランの
吊り鉢で咲いていました。



昔は自分の車で動いていましたが
車をやめてから
移動の時間が有効に使えるので
時間が得したような気がします。

21日の高遠城址の花の撮影は日帰りです。

朝早い高速バスでは
寝不足解消とばかり眠ってすごし
帰りの電車では
ノートパソコンで
フィールド日記の更新分を作りました。

車をやめるときには
友人たちは驚いて
「きっとまたすぐ買うよ。」と言っていましたが、
今のところ‘まだ’買う気はおきません。
案外、車のない生活というのはいいものですよ。
お金もかからないし
渋滞に巻き込まれることもないし
バッテリーがあがったとか
冬タイヤに交換しなくちゃとか
そろそろ車検だ
とかいうわずらわしいことがないですしね。


21:43 2003/04/22 記


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高遠城址のコヒガンザクラ


コヒガンザクラで有名な高遠城址は
花盛りで多くの人でにぎわっていました。


各地から来た大勢の人

桜を見るためだけに入る
城址公園は入園料が500円です。

駐車場には大型バスがずらっと並んでいて
ナンバーを見ると
関東各地や東海地方からはるばる
来ているようです。

僕は仕事柄
花をもとめての行脚をしていますが
つくづく、花が好きな人が多いですね。

‘花が好き!’ということが
日本人全部の遺伝子に
組み込まれているのではないかと思ってしまいます。

こんな田舎の町が大渋滞になるほど
ひとが押し寄せてくること自体オドロキです。


高遠の町から見上げた城址

今でも、殿様の功績として
高遠の町民ばかりでなく
ほうぼうからやってくる大勢の人を楽しませ
高遠に観光という財産を残したわけですね。

20:00 2003/04/21 記


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アカメガシワ・芽吹き


雨の降ってる日曜日の森は
出会う人も少なく
静かな散歩を楽しめました。

新潟あたりは
もう花がいい頃だろうか
信州はまだ早いかななどと、
外に目が向いてしまいがちなこの時期、
灯台下暗しということでしょうか
我が家の近くの林でも
シュンラン、ホウチャクソウ、スミレ、
ジュウニヒトエ、ラショウモンカズラなど
春の花たちに出会えました。

目立つのは花ばかりではなく
アカメガシワは文字通り
赤い新芽が
林のあちこちで目につきました。

17:53 2003/04/20 記


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サトザクラ散る・新宿御苑にて


定期券の話の続きですが

昨日応対してくれたJRの駅員さんから
朝、電話がかかってきて
行方不明だった定期券が
「まちがって他の駅に送られていたのを
とり戻したので渡せます。」とのことでした。

落とした日に処理した駅員が
間違えて関係ない駅に送ってしまった次の日
休暇をとり旅行に出てしまったので
応対してくれた駅員は
見当たらない理由がわないまま
方々探しても見つからないので
他の駅に尋ねて
ようやく間違って送ってしまったということが
わかったようでした。

もともとは落とした僕がことの発端ですが
忘れ物を処理するマニュアルがありながら
考えられないような間違った処理をしたようでした。

ところで今日
ニュースを見ていたら
JR九州の特急電車が
停まるべき駅を通過してしまう事件が
何度も起きていると報道していましたが
JRばかりではなく
うっかりミスでの
事故や事件が最近多発しているような気がしますね。

日本人がバカになったと言うよりも
プロとして働いている人たちの
緊張感がなくなっているのではないでしょうかね。

2002.4.19 


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以前、台湾を旅行したとき
空港から高雄市内に向かうバスが混んでいて
立っている年配の女性に席を譲ったら
その女性は日本語が堪能で
(年配の台湾の人は大概そうです。)
高雄につくまでいろいろ話をしました。

その人はよく海外旅行をしているそうで
日本に行ったときに
秋葉原の電気街で
閉店間際に入りあわてて買い物をしたさい
店に大金とパスポートの入った
ハンドバックを忘れたそうで
その店の店員が
駅まで追いかけて届けてくれたそうです。

台湾では絶対に考えられないことだそうで
大の日本びいきで
その晩泊まるホテルが決まっていないと言ったら
割安で設備、サービスの良いホテルを紹介してくれて
タクシー乗り場まで送ってくれて
タクシー運転手と
地元の相場で行ってくれるよう交渉してくれました。

そのときは
日本人のいい評判を見にしみて感じました。

去年、新潟の山で双眼鏡を落としたときにも
その双眼鏡に貼ってある電話番号をたよりに
拾った方から連絡があり
宅急便で届けてくれたことがありました。

おととい
JRの定期券を落としたと愚痴を書きましたが
ありがたいことに
駅に届いていました。

こうしてみると
治安が悪化してきているとはいえ
まだまだ日本人は
律儀で勤勉で正直な人が多いと思います。

ところで、
以前僕が車を持っていた頃
左の後ろ側の窓が割れて
修理工場でそのガラスを取り寄せてもらおうとしたとき
間違えるのではないかと心配して
しつこいほど“進行方向にむかって左側、後ろのガラス”
と言ったのに、
案の定、
右側のガラスが届いてしまったことがあります。

高田馬場駅で
落し物の記録簿に僕の名前を見つけたときには
喜びましたが
応対してくれた駅員が散々探しても
その定期が見つかりません。

おととい、これを処理した駅員は
休暇を27日までとっていて
その人に聞かなければわからないそうです。

僕の定期の期限は5月8日で
連休はほとんど使わないので、
27日以後に戻ってきても意味がないようです。

まだまだ律儀で勤勉で正直な人が多い日本人も
最近、
ぼうぼうでミスが目立つような気がします(僕も含めて)
日本人は
バカになってきているのではないでしょうかね。

21:44 2003/04/18 記


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4月10日に高尾山の城山に登り
一丁平あたりで見かけた植物が
まだ蕾だったので
花が見たくてまた同じコースを逆まわりで登りました。

10日に登ったときに
カメラを持った
女性と世間話をしたのですが
旅好きで
その前日の9日にも
青春18切符の使用期限間近なので
山梨から静岡をまわる花見をしたとのことでした。

他にも花見自慢を聞かされて
航空券の安いチケットで
屋久島にも行ったとか
しじゅう、花見行脚をしているようでした。

驚いたことに
今日(17日)、高尾の山道で
またその女性と会ったのです。

東京の東端の江戸川区にお住まいのようで
彼女も、やはり
もう咲くであろう花を目当てに
来たようでした。

世の中には熱心な人がいるものですね。
(僕もそうか!)

22:43 2003/04/17 記


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(これは何の蕾でしょう。こたえはこのページの下にあります。)



また、蕾のクイズです。

ヒントは
外国の木で
公園などによく植えられています。

この蕾の中に
また蕾が‘いれこ’状態になっています。

    ・ ・ ・

ううっ!
春の快適な一日だったのに
さあ、帰ろうと
駅について
定期券が見当たりません。
また仕事場に戻り
探しても見当たりません。
やはり落としたようです。

六ヶ月定期で
残った分は後半月ほどだったので
実害はたいしたことないのですが
ちゃんと管理していたはずなのになー?

くやしいやら、なさけないやらの夕暮れとなりました。

2003.4.16 記





























答えは‘ハナミズキ’です。
あの蕾が開くとこんな花です。
(実は白い花びらのようなものは総苞片で
真ん中の緑の小さなのが本当の花の蕾なので
まだこの状態でも蕾といえるわけなのですが!)
フィールド日記では2002年の4月12日に載ってます。



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(これは何の蕾でしょう。こたえはこのページの下にあります。)



ここ数日見ていますが
上の写真のまがたまのような蕾が
いつ開くか気になっていました。

14日の夕方、
仕事場からの帰りにのぞいてみたら
一輪だけ咲いていました。

三月中旬の気温で
雨が降ったりやんだりだった15日
朝、仕事場に向かう途中で
また見てみたら
10コくらいは咲いています。

もう時期が来れば
気温が少々低くても
堰を切ったように
咲き始めるのだと思います。

さてこの花は何でしょう?
咲いた花の写真は



↓スクロールして見てください。


22:40 2003/04/15 記





























答えは‘ムベ’です。
あの蕾が開くとこんな花が咲きます。
フィールド日記では2002年の4月10日に載ってます。



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(これは何の蕾でしょう。こたえはこのページの下にあります。)



この季節の
草木の変化の速さは目をうたがうばかりです。

つい数日前には色のない冬枯れの森だったのが
パステル調の
淡いグリーンやピンクに変わっていたりします。

いま、ちょうど八王子の高尾あたりが
そんな様子で
数日前(4月10日)に行ったとき
見たかった花がまだ蕾で
14日、見に行ってきました。

この先も、
あと一週間ほどは
日々様子がかわり
次々と花が咲き出し
楽しいですよ。

2003.4.14 記





























答えは‘クサノオウ’です。
あの蕾が開くとこんな花が咲きます。
フィールド日記では2002年の11月17日に載ってます。



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親は手拍子でのりのり、子供たちは関係なくまわりで遊びまわっていました。


芝生で演奏するジャズバンド


芝生にすわって
ジャズに耳を傾け
ついついリズムをとって
体がスウィングしてしまいます。

日曜日の昼下がり
‘京王フローラルガーデン アンジェ’での
屋外ジャズコンサートにでくわしました。

学生バンドの
中央大学‘ Swing Crystal Quintet’の演奏は
耳に心地よいなつかしい
スタンダード・ジャズナンバーでした。

学生バンドとはいえ
プロとして通用するほどで
そうした若い演奏者が
陽を浴びて
楽しそうにセッションしているようすを見ていると
こちらも楽しくなってきました。

昔‘京王百花苑’と呼ばれていたころは
ハナショウブや大輪のアサガオなど
古典的な園芸植物が中心の植物園でしたが
フローラルガーデンとなってからは
すっかりイメージがかわり
西洋風の庭園とマグノリアなどの花木が中心で
昔は花の職人のようなおじさんが管理していましたが
いまは植物を勉強した 熱心な若い女の子たちが手入れをしています。

催しも若い家族が楽しめそうなもので
シャンソンや管楽器などの演奏もあるようです
東京周辺にお住まいの方は
休日にでものぞいてみてもいいかもしれませんね。

入園料は500円で
京王線の‘京王多摩川駅’の前にあります。

21:31 2003/04/13 記


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シノブ・芽吹く


ベランダの鉢のシノブの芽が出てきました。

冬は悪魔の指のように見える根茎ですが
(フィールド日記の2002年12月4日に冬の様子が載っています。)
シダ特有のかわいい芽が出てきました。

今日のフィールド日記は
外に出るのがめんどうなので
みんな我が家のベランダの 鉢の植物です。

こぼれ種からこの春芽がでた
ハコベもオランダミミナグサも
もう種をつけました。

季節はこっちが思っているより早く
進んでいるようですね。

21:15 2003/04/12 記


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ケヤキ・若葉


このホームページをはじめて
一年以上たちましたが
フィールド日記の写真は
毎日その日に撮った写真を載せています。
しらべてみたところ
三月の末時点で
2600点以上の写真をネットに載せていました。
ことわざ通り、 ‘塵も積もれば山となる’ですね。

それが出来たのも
デジタルカメラで撮った写真の質が
撮影時は400万画素もある画質で
クオリティーが高いということと
持ち歩く文房具のように
コンパクトになった
ノートパソコンと
どこでも携帯電話でネットにつながる
通信環境のおかげだと思います。

携帯電話にカメラがつくようになりましたが
こうして毎日映像を公開してみると
自分が目撃したことを
人に伝える方法が簡単になり
そのコストが安くなると
“百聞は一見にしかず”のことわざどおり
確認しあうために
映像を簡単にやり取りするようになることでしょう。

手始めとして
わからないことを教えあうというのが
便利そうなので
テストとして
もし、フィールドで
わからない植物を見つけたら
僕のところにメールで
写真を送ってみてくれませんか。

調べて返事をしたいと思います。

文章は書き手の感じたことを
共感する手段だとすると
新しい技術である
ネットとデジカメでの
映像のやりとりは
‘目撃’したことを
共感する手段のような気がします。

2003.4.11 記


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アオキの芽吹き


高尾山は早春の花が咲きはじめ
山道を歩いていて
右を見ても左を見ても
撮影したくなるような花が目につき
なかなか先に進めないほどです。

今日のフィールド日記では
スミレの仲間を三種類紹介しましたが
もっと花を紹介したくなったので
このトップページでもう一つおまけ!

(ヨゴレネコノメを前のページに入れました)


22:56 2003/04/10 記


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ハナモモやボケが咲く里


このところ晴れと雨が交互にやってきて
予定していた日によって
運と不運が紙一重ですね。

4月8日はうちの子の
中学校への入学式でしたが
大雨!
9日は新品の学生服を着た
高校生と母親との2人づれを
何組も見かけましたが
高校の入学式だったようです。
今日入学式をした学校は
天気がよくてよかったですね。

    ・ ・ ・

ところでトトロのふるさとに行ってきました。
春の花が咲き乱れ
お地蔵様や
小さな祠が
道のあちこちにあり


サクラ咲く祠

昭和の三十年代ごろの雰囲気はまさに
トトロの映画のままだったのでしょうね。


トトロの森の看板

これを守ろうというナショナルトラスト運動で得た
‘トトロの森’がありました。

23:15 2003/04/09
飲んでいてちょっとアップが遅くなってしまいました。


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カリンの花



花御堂(はなみどう)

4月8日はお釈迦様の誕生日で
お寺では花御堂(はなみどう)を置き
釈迦の誕生仏に甘茶をかける日でした。

その昔、小学校の2年生だった頃だろうか
天気のよかったその日
近所のお寺に行って
お釈迦様に甘茶をかけ
ビンに甘茶をもらってきたこと、
あれがウン十年前のこの日だったのかと
感慨深く思い出しました。

21:01 2003/04/08 記


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ケヤキ若葉・原宿の表参道にて


花が咲き競う季節になり
そのうえいい天気だったら
いうことなしなのですが
最近イラクからの報道を聞くと
気分がすっきりせず
心に引っかかるものを感じます。

戦力からいえば
大人と子供の差ほどあるだろうイラクに
大量破壊兵器を持っている
という理由で攻め入り
人を傷つけるクラスター爆弾や
威力の大きい大形爆弾
戦争が終わった後も被害を及ぼす
劣化ウラン弾で攻撃しているようですね。

昨日のニュースで
一度の戦いでイラク兵の死者三千人ぐらい
などという話を聞くと
気がめいってしまいます。

少なくとも今のところイラクは
大量破壊兵器を使っていませんが
これでイラクが敗けたとして
どこを探しても
大量破壊兵器が見つからなかったら
ブッシュ大統領はなんて言うのかなー。

18:18 2003/04/07 記


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春の日差しを受けて、河原でお昼ご飯を食べているとき
見上げた雲が
見る間に小さくなって消えました。
甲府盆地ではのどかな一日でした。



4月6日の日曜日
折りたたみ自転車を家族三人分持って、
早朝の中央線に乗り込みました。

景色を眺めていると
驚いたことに雪景色になってくるではありませんか。


‘猿橋’付近の車窓から。

大月駅で富士急に乗り換え
河口湖駅におりたつと
まさにそこは雪国でした。

歩道は雪に埋まり
車道も日影には雪が残っていて、
ゆうに20センチは積もっているようです。

とても自転車に乗れそうにないので
予定の御坂峠越えはあきらめ
甲府行きのバスに
乗って行くことにしました。

トンネルを越えた甲府側は
雪がぐっと少なくなってきたのでバスを降り
それからは快適な下り道のサイクリングです。


モモの花

標高がさがるにしたがって
モモの蕾も膨らんできて
石和温泉あたりにくると
もう三分咲きでした。

来週末ぐらいが盛りとなりそうですョ。

22:05 2003/04/06 記


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雨に濡れたモチノキ雌花の蕾

前夜からの冷たい雨が降り続いた5日
雨具を着こんで明治神宮の森にいってみました。

満開のソメイヨシノは
雨のしずくを花に受け
枝がいっそう低く下がっており
まだ散るようでもなく
寒さで一時休止という感じです。

鳥たちは、
雨の中でもおなかがすくわけで
スズメもムクドリもツグミも
せっせと餌を探していました。

    ・ ・ ・

ところで
予報では6日の日曜日は晴れなので
あまっている青春18きっぷを使い
うちの‘つれあい’と息子に
「折りたたみ自転車を持って
甲府あたりへ花見に行ってみようか」
と誘ったところ、
色よい返事がありません。

しばらく考えた末
こんど中学生になる息子は
「イサオ君が行きたいなら
付き合ってやってもいいよ」
との返事。

しゃくにさわりますが
明日は家族で甲府へ行くことにしました。

18:03 2003/04/05 記


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開きはじめるムベの若葉

昨日書いた
‘植物の保護について’の続きを書きたいと思います。

植物の研究機関の方に聞いた話しですが
各地から取り寄せた
同じ種類の植物を
研究所の一画で栽培していると
大きさや、花の時期、
湿り気や日当たりの具合の好みなど
産地によって違いが見られるそうで
隣り合った谷に生えるものも
それぞれの谷の環境にあうように
違った進化をしているとのことでした。

いうなればそれが個性であり
多様性だと思うのですが
絶滅してしまったところに
同じ種を植えたとしても
もう、その場所で進化したものは
絶滅しているわけなのです。

森にドングリを植えて木を増やそうとか
山道沿いに
カエデやサクラを植えようとかの運動も
その地域のものじゃないものを植えると
もともとあったものに悪影響を与えて
混乱すると思いますねー。

21:36 2003/04/04 記


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小雨の中・ミズキの芽吹き

神様はうまいこと
晴れと雨を組み合わせてくれるものですね。

花がどんどん咲き出す今の季節
晴れが続くと毎日写真を撮りに
出かけなくてはならないわけですが
こうした雨の日には
朝からデスクワークがはかどります。

けっこうボリュームのある原稿の依頼を受け
晴れていたら
後ろ髪をひかれる思いで
机に座っていなければならないところ
こんな雨の日は
心おきなく原稿がかけました。

野山の草木も
こうした雨の日は
一段落しています。

今日は水もたっぷり補給できて
良い花を咲かせてくれることでしょう。

朝、雨が小ぶりのうちに
仕事場に向かう道筋で
キランソウの花などに出会えたし
きょうの雨はいい雨でした。

22:57 2003/04/02 記


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練馬区の光が丘の団地は
何十階建てというような
高層の団地が林立し
その中心部には
都営地下鉄の大江戸線が来ていて
大きなショッピング街があります。

この町はマグノリア(モクレン科のマグノリア属)の
イメージを強く打ち出し設計をしたようで
今は街路樹もマグノリアの白い花が
きれいに咲いています。

住民の記念樹としても公園内に
コブシ(マグノリアの仲間)が
名前を書き込んだプレートとともに
たくさん植えられています。

そんなわけで
団地内の公園にも
マグノリアの園芸品種が植えられています。

そうした公園の一本のコブシの木に
‘モクレン’と書いた札がついていました。


‘モクレン’の札がかかったコブシの木。

もともと混乱しやすいモクレン科の仲間に
わざわざ間違った札を付け
通りかかる人に、特に子供に
間違った情報を提供しているというのは
困ったものだと思いますね。

案外、こうしたまちがった札は多いんですよ。

(21:21 2003/04/01 記)

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東京はもう満開です(新宿御苑にて)

(いつも更新は夜の11時ごろにしており、
読んでいただいている方の多くは翌日になるので今日から日付は翌日とします。)


北海道や東北に比べて断然温暖な気候の東京でも
冬はつらく長かったわけですが
ソメイヨシノも開花して、もう4月。

春が来ましたね!

31日は暖かい日差しがふりそそぎ
風もおだやかで
桜の木のもとにたたずんでいるだけで
ボカァ(僕は)
“生きていてよかったなー、しあわせだなー!”と
しみじみ実感しました。

近くで爆弾が炸裂して
命を永らえたとしても
胃に穴が開くほど神経をすり減らせているだろう
バクダッドの人々を思いながら
戦争のない世界をねがう春のひとときでした。

2003.3.31
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ハクモクレン満開・春の朝
(掛け軸をイメージして撮りました。)



朝ごはんをバスケットにつめて
代々木公園に家族でお花見にいきました。


我が家のお花見の会場(公園のテーブル)

まだ朝で人も少なく
爽快なお花見でした。

  ・   ・   ・

ところで
まだ他のソメイヨシノは五分咲きぐらいのなか
満開の木の根元にたくさん花が落ちていて
それも花ごとちぎられたようなようすです。
そのうえ、まだ落ちてきています。


花柄ごと落ちた咲いたばかりの花

見上げると
鳥がたくさん来ていて
一番多いのがスズメで、
ほかはメジロ、ヒヨドリです。

メジロは花にくちばしを入れて蜜を吸ってますが
スズメたちは花をちぎってはなげ、
ちぎっては投げという動作を繰り返しています。
(双眼鏡で見ていたのですが
残念ながら遠すぎて写真は撮れませんでした。)


雀たちは、メジロのように蜜を吸うことができず
そうして何かを食べているのかもしれません。

まだ満開の木が他にはなく
雀たちがこの木に集中していたので
特に落花がめだったわけでした。

2003.3.30
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代々木公園・お花見


代々木公園で4日前の25日の夜に
一輪だけ咲いている花を見つけ
ホームページで紹介しましたが
今日はすでに三分咲きくらいでした。

みんな、待っていたんですねー。
曇り日の寒い一日でしたが
午後、公園に行ってみたら
コートをはおったりして
大勢の人がお花見を楽しんでいました。

明日の日曜日は
天気もよくなりそうだし

我が家も急きょ
明日はお弁当を持って
お花見と決めました。

2003.3.29
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地平のかなたが見渡せる渡良瀬遊水池

関東平野の真っ只中に
広大な面積を占める渡良瀬遊水池。

足尾銅山の鉱毒で
強制立ち退きをさせられた
谷中村の跡地は


屋敷跡地に建つ石柱。

それぞれの農家や
役場、神社、お寺など
山が見渡せる
沼のほとりの良い所にありました。


新しい花が備えてあるお寺の跡地に残っている墓地。

明治の初期にあった公害の原点ともいう事件で
政府は企業側にたち
住民は泣く泣く立ち退きをさせられたわけですが
その子孫が95年たった今でも
谷中村に思いをはせているようで
‘谷中村の遺跡を守る会’として活動しているようです。

そして、案内の看板に貼ってあるビラにも
立ち退きをさせた明治政府の政治家を
名指しで批判していました。

先祖伝来の地を立ち退かされた一家の恨みは
その後、子孫に受けつがれていくのですね。

話は飛びますが
イスラエルとパレスチナの争いは
子々孫々にわたり続くのですかね。

2003.3.28
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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。


花がいっせいに咲き始めましたね。
先日伊豆方面に旅行に行く前の
3月20日ごろには
毎日更新しているホームページに
載せるための植物が思いつかなくて
苦労しました。
しかし、今日あたり
あれも、これも、みな花が咲き始め
載せるものを選ぶのに悩むという
贅沢な苦労をしています。

岡本太郎のまねをして

春は爆発だ!

と叫びたい心境ですね。

2003.3.27
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ソメイヨシノ・朝9時ごろ

いよいよ春が来たか肩気軽は良い良い
(いよいよはるがきたかかたきがるはよいよい)

‘やっと春が来て、重いコートを脱いで肩が軽くなって喜んでいる’
と言う意味です。なんちゃって
きょうも逆から読んでも同じのを作りました。




ソメイヨシノ・夕暮れの6時ごろ

上の朝の写真と同じ木です。
暖かい一日で、
順調に花がほころび始めています。
あと4〜5日で見ごろとなりそうです。

ところで 去年(2002年)は3月13日に我が家のクサガメを起こしましたが
バックナンバーでご覧ください。
近くの池ではアカミミガメなど
とっくに起き出しているのに
我が家のカメは動く気配を見せません
そんなわけでうちのクサガメを
今朝、起こしました。



2003.3.26
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今夜Pm.7:00ごろ一輪だけ咲いていた桜。

桜咲く笹草楽さ
(さくらさくささくさらくさ)
‘桜が咲いて下草の笹草が春になって楽になる’の意、
なんちゃって逆から読んでも同じです。


もういっちょう

桜が咲いたら大佐が楽さ
(さくらがさいたらたいさがらくさ)
‘イラクの戦争で桜が咲くほど暖かくなれば
戦いも楽になるとの大佐の言’の意、
なんちゃってこれも逆から読んでも同じです。



今朝はまだみな蕾でした。

朝8時半ごろきっと咲いているだろうと思い
桜の木の元へ、
雨の中、いそいそと向かいましたが
まだ咲いていませんでした。

日中は雨があがるとの天気予報がはずれて
一日中降り続いておりましたが
きっと一輪だけでも咲いてくれているだろうと思い
仕事場からの帰りがけ
街灯を頼りに夜の公園で桜の花を探しました。

そうしたらホントに一輪だけ
咲いているのを見つけました。
というわけで今日
渋谷区代々木地区の桜の開花宣言をします!



話はかわりますが
雨の中、今日は
うちの子の小学校の卒業式でした。

このところ東京では
入学式にはすっかり葉桜で
三月中に桜が咲きますよね。

真新しいランドセルを背負った新入生の背景には
桜がつき物ですが
しばらく前、4月上旬にソメイヨシノが咲いていた
東京あたりに限った景色ですよね。

これからは
卒業式の背景に桜が咲いているという
イメージに変えなければいけないかもしれませんね。

2003.3.25
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開花まで秒読み段階のソメイヨシノ・朝9時、渋谷区代々木にて

今朝(3月24日)9時ごろ、
仕事場へ向かう途中でソメイヨシノの蕾を見たら
ホントにもう咲きそうでした。

3日ほど前に
静岡の駿府城址でもうすぐ咲きそうな木の中で
数輪だけ咲き始めていたので
代々木公園でも
探せば咲いているのではないかと思って行ってみたのです。

花は見つけられませんでしたが
見上げる枝はうっすらとみなピンク色がかっています。


蕾の色でもやのかかったように見えるソメイヨシノの林。

この文は仕事場で昼休みに書いているのですが
今日は良い天気で
窓辺に暖かな日が降りそそいでいます。

きっと夕方にはもう咲いていることと思います。

帰りがけにのぞいてみようっと!

      ・  ・  ・

追伸
仕事場からの帰りに行って見ました。


ソメイヨシノの蕾・夕暮れ(午後6時半ごろ)

残念ながら夕暮れの林を見回しても
まだ一つも咲いていません。

明日(皆さんがこれを読まれるころの3月25日)には
代々木方面でははきっと咲いてくれることでしょう。

2003.3.25
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河津川河口(波消しブロックの右側)・砂がせり出し海に注ぐ部分が狭くなっている。

天城峠近くの八丁池付近を源流とする
河津川は河口までの距離も短く小さな川ですが
伊豆の山深い森の清流を集め
途中に多くの人口を抱える町がないので
河口付近でも清流を保っていて
鮎つりの川としても有名だそうです。

今日は今回の旅行の仕上げとして
河口まで自転車でくだりましたが
野鳥ではイワツバメ、カモメの仲間2種
イソヒヨドリ、クロサギなどが見られました。


河口の川幅が狭まったところで獲物をねらうクロサギ

河津周辺は
温暖で、温泉あり、きれいな海や川ありで
東京からもそう遠くなく
観光地としての要素はすべて整っているわけです。

2003.3.23
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河津温泉付近のループ橋

宿の人が気の毒そうに
「今日は寒いですね
自転車では大変でしょうね。」
と言葉をかけてくれるほど
暖かいはずの伊豆でも
冷たい西風が吹き荒れていました。

その上予報では
‘雨は降っても小雨程度でしょう’
とのことが、
土肥温泉を出ていくらも立たないうちに
パラパラと振り出し
だんだん雨あしが強くなるではありませんか、
そんななかで
僕の趣味につき合わされたと思っている
うちのつれあいも小学校6年生の息子も
文句たらたらながら
雨具に身をかため
旧天城トンネルを越えて
河津町の峰温泉にたどりつきました。
(登りは自転車を折りたたんでバスに乗りました。)


旧天城トンネルにて。

ここははじめてですが
お湯が豊富な良い温泉です。

2003.3.22
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今年はじめて見たソメイヨシノの花・静岡市駿府城址にて


駿府城址での記念撮影、左の大きいのが小学校6年生の息子。

青春18きっぷ+家族三人折りたたみ自転車の旅で、
今、伊豆半島の土肥温泉にいます。

早朝の5時半、
東京の品川から静岡行き鈍行列車に乗り
9時に静岡着。

徳川家康ゆかりの駿府城を見た後
久能山東照宮の1159段の石段を
自転車を担いで登りました。

(苦労して登った東照宮は拝観料350円。
お賽銭をあげてお祈りした後に引いたおみくじが‘凶’ですよ。
なぜかしゃくにさわりましたね。)


そしてロープウエイで日本平へ。


海岸線から標高270メートルまでの石段登り。

自転車を組み立てて一気に清水港へ下り
フェリー“駿河”で土肥に着きました。


快適な清水市への下り。

4時起床。
車中で居眠りしたとはいえ
思いのほか
石段ののぼりがきつく
ハードな一日でした。


清水港に戻るフェリー“駿河”

今日も早めに更新します。21:53 2003/03/21

2003.3.21
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水辺の芽

春の小川の水辺で
なにかの草の芽が出ていました。

水生植物かと思いましたが
思い当たるものがありません。

ドクダミのような葉だけど
こんな水の中からでるものだろうかと
不審に思いながら
つまんで匂いをかいでみたら
まさしくドクダミでした。

そういえば水量の少ないときには
水がない場所でした。

ところで、
明日早朝から家族で旅行に行きますので
いつもは午後11時をめどの更新を早めます。

19:11 2003/03/20

2003.3.20
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雨上がりの空・3月19日朝、明治神宮原宿門付近にて


ヒュウガミズキも咲きだしました。

昨夜の雨があがり
家を出たときにはまだ曇り空だったのに
仕事場へむかって歩いているうちに
みるみる青空が広がってきました。

朝の花粉予報では
今日は杉の花粉は
“すごく多いでしょう”
とのこと。
花粉症のひとにとっては
つらい一日の始まりですが
植物たちは全員
活動開始!

冬木のように見える
木々の蕾もみんな目をさまし
細い枝の先で
今日一日で
一つ一つがみんな
“ぶわっ”っと
膨らんでいることでしょう。

2003.3.19
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多摩市に隣接している川崎市麻生区黒川付近。ついこないだまで田んぼでいい谷戸があった所です。

しばらく行かないでいると
様子がすっかり変わっていることがあります。

今日行こうと思っていたここも
とても良い
雑木林と谷戸だったところですが
驚いたことに
大規模に造成していました。

きれいな水の流れる小川があり緑も豊かで
うちの子がまだ小学校の低学年だった頃
家族でピクニックに来たこともあります。

以前この更地になっている
造成地の真ん中あたりに流れていた小川で
わが子ととったドジョウやメダカも
その近くの田んぼで撮影した
多くの水生植物たちも
まわりの雑木林に生えていたクヌギや
そこにいたノコギリクワガタも
みんな消滅してしまったと思うと
悲しくて
この造成の計画を立てた人間に腹がたちます。

すっかり更地にして造成するより
もともとの緑を残した中に
建物を点在させるとか
半分は手をつけずにそのまま残すとかして
里の緑を本気で守らないと
すっかりなくなってしまってから
悔やむことになると思いますね。

2003.3.18
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雨の日のヒゴスミレ

今日は仕事場に
以前一緒に本を作った
編集者が遊びに来てくれました。

同世代との会話は
家族のことでも
仕事のことでも
共通のスタンスで
それなりに有意義なのですが

若い編集者との会話は
仕事への抱負や思いいれ
将来に対する設計など
聞いていて
自分にない発想をかんじたりして
得るものがたくさんあります。

つい付き合いやすい
同世代の古くからの仲間と過ごすのが
気楽で居心地がよく
新しい友人関係を築くのが
億劫になってしまいますが
そんなことではいけないですね。

2003.3.17
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ユリカモメの飛翔

荒川の河原で
たくさんのユリカモメが飛んでいました。



目の前で羽を広げる鳥たちの様子は
次元の違う‘鳥の世界’を垣間見た気がしました。

2003.3.16
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ここ数年かかわってきた
帰化植物の本がやっと出来上がって
今日、宅急便で送られてきました。

開封するのももどかしく
すぐに見始めましたが
なにしろボリュームのある本なので
丹念に見るには時間がかかります。

これからじっくり見ようと思います。

帰化植物という定義はやっかいで
一度入ってきても枯れてしまい
こんどいつ入ってくるかわからないものや、
昔入ってきたもので
在来種のような印象のものなどもあります。

こんどの図鑑は
それらを網羅したもので
今あるものの中では
最高の水準の図鑑だと思います。

興味のおありの方は
手に入れることをお勧めします。

書名は
平凡社刊
「日本の帰化植物」
編・清水建美
14,000円(2003年9月末まで13,000円)です。

初版は3月25日ということで
もうすぐ書店にならびます。

ぼくの写真がたくさんはいっています。
よろしくお願いいたします。

2003.3.15
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夕焼けのジェット雲



二週間ほど前から代々木公園の林の奥で
斜面をならして平にする工事をしていました。



今日そのあたりを歩いたのですが
テントの支柱になる鉄パイプも刺してあります。
すでにいくつかその支柱を使った
新しいテントが増えています。



林の一画はもうテントが密集しています。

その様子に驚いて
電話で公園の管理事務所に聞いたところ
工事の予定があるので
大通りに面した
人目につくところのテントを撤去するため
林の中にテントの移転場所を作って
移動してもらっているとのことでした。


撤去途中の大通りに面したところのテント。

僕はおどろいて
「あの林をテント村にするのですか?」
と、聞いたところ、
管理事務所の所長さんは
「そうです!テント村にします。」
と答えるではありませんか。

まるで、ゴミが玄関先に散らかっているので
裏庭の目立たないところに移しただけという感じです。

ホームレスの自立には
住所不定を解消して
仕事に就きやすくしたり
生活保護をうける権利を
確保する必要があるとおもいますが
緑豊かな公園のスペースをテント村にしても
なんの解決にもならないばかりか
問題をこじらすばかりではないでしょうかね。

2003.3.14
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昔ながらの竹の生垣??

明治神宮の杜の一画を伐採して
新しく出来た建物の周りが竹の生垣で囲われました。
ちょっと見には竹ですが違和感があります。


木のように見える棒もプラスチック製

生垣を支える木の杭も
よく見るとプラスチックを成型したものです。


プラスチックの蓋

竹のように見える棒も金属を樹脂コーティングして
竹の模様をつけたもので蓋がついていました。



‘竹’を縛っているシュロ縄のように見えるものも
黒いナイロンロープです。



そうなると下に植えた草も
さてはビニールの造花かとおもったら
本物のジャノヒゲでした。

最近普通の家では、
木の模様をプリントした
アルミサッシの窓や玄関などをよく見かけますが、
明治神宮の深い緑の森のなかで
こうしたまがい物を見ると僕は興ざめです。

こうしたものはけっして土に返らないですしね。

2003.3.13
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幹に取り込まれる金網

道を歩いていてふと
トウネズミモチの幹を見ると
フェンスの針金を取り込んで成長していました。

交互に編まれた針金でも
幹近くにあったほうのものは
(ピンクの矢印のあたり)
すっかり木部のなかに取り込まれており
樹皮にも跡がありません。

あと10年もしたら
完全に幹と一体になることでしょう。

トウネズミモチはモチノキ科の植物ですが
アコウなど暖かい地方のクワ科の木も
まわりの岩などを取り込んで
育っている様子を見ることがあります。

そういえば以前
戦乱で管理されていなかった
アンコールワットでの
クワ科の植物だと思いますが
遺跡に幹がからまった写真を見たことがあります。

今日紹介したこのトウネズミモチの木も
一年サイクルくらいで同じ位置から写真を撮って
観察を続けていったら
金網を取り込んでいく様子が面白いことでしょう。

2003.3.11
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杉・花粉飛ぶ

まだ冬型で風の強い今日あたり
杉の花粉が飛ぶ様子が撮影できるだろうと思い
デジタルビデオを持って
奥多摩に行ってきました。

撮影ポイントを決めるときには
たくさん飛んでいたのに
三脚にビデオカメラをセットしたとたん
風がやんでしまいました。

なんだかいつもそういう目にあう感じです。

上の写真はやっと撮れたビデオ映像から取りました。
ムービーで動いているのを見るとまだいいのですが
こんどもっとバッチリ
花粉の出ているところを撮りたいものです。

ところで、
まず奥多摩湖に行ったのですが
僕がはじめて行ったのは
小学5年のときだったと思います。


奥多摩湖

ネットで“小河内ダム”と検索してみると
昭和13年着工、昭和32年完成。
貯水量1.85億立方メートルの
我が国最大の水道専用ダムだそうです。


小河内ダム

完成から45年たっているわけですね。

僕は“形あるものはいつかは壊れる”と思っていますが
コンクリートも耐用年数が決まっているわけで
このダムの末路はどうなるのだろうか
僕には予想もつきません。

素人考えですが
大地震で決壊して
下流が水害に襲われないのですかね。

ニューヨークの貿易センタービルが崩れるのを
ライブで見たりすると
どんなものでも
人間の作ったものの末路を考えたりします。

2003.3.10
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ウメの蕾からのぞくおしべ
(今東京では梅が花盛りです。)


昔、毎日のように自転車で通った
中央線の吉祥寺から北へ向かう道を
きょうは散歩してみました。

道路が拡張されていて
道沿いの建物がビルに変わり
昔の面影がなくなっています。

そのころは車道も歩道も狭く
自転車ではとても神経を使う道でしたが
今では歩道が広くなって
自転車はスピードをだして走っています。

家族三人で話をしながらの散歩でしたが
そうした自転車に
始終ベルを鳴らされ
落ち着いて歩くことが出来ません。
前からも、後ろからも
飛ばしてくる自転車に
そのうち腹がたってきました。

自転車は
無灯火や信号無視など
交通ルールを守らない人が多く
事故に会う確率も高ことでしょうが
歩行者にもそうとう脅威を与えていますね。

2003.3.9
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植物には春の気配がまだ見当たりませんが
日差しはまさしく春でした。


今日は奥日光の小田代原付近を
歩くスキーをつかい雪原散歩をしました。

同行した友人のI氏は杉の花粉で
鼻や目がぐずぐずです。
まるで、人間スギ花粉センサーのようで
雨上がりの深夜でも
“もう花粉が飛んでいる!”とか
僕が車の窓を開けたとたん
鼻がぐずぐずしだします。

その彼が
奥日光の晴れた雪原にいる間は
まったく平気でした。

考えてみたら、
まだ、雪に覆われており
花はありませんし
標高が高くもともと杉はないのです。

フィールドで過ごすことが好きなI氏は
花粉の被害もなんのそのと
今の時期も活発にフィールドで過ごすのですが
今日は、とてもうれしそうでした。

2003.3,8
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沢ぞいに生えたジャノヒゲの実と氷

昨日、知人と木の幹の話をしていて
同じ種類でも、若い木と老木とは違うし
個体差もあるというところまで話がすすみ
さてイヌブナはどうなんだろうという話になりました。

ケヤキについてはフィールド日記で
今年(2003年)1月11日に
個体差があるということを載せましたが
高尾の山の中にイヌブナの森で
よく見ているはずなのに
個体差があったかどうかまでは
思い出せませんでした。

気になって仕方がないので
さっそく今日行って見てきました。

見た結果、
木によって思いのほか様子が違っていました。
今日のフィールド日記で紹介してありますので
ご覧ください。

葉を見て、花を見て、
樹形を見て、冬芽を見て、樹皮も見て、
“ああ、この**の木だ!”
という見方をしていますが
ケヤキのように身近にいつも接している木でないと
なかなか個体差までは
思いが至らないものですね。

2003.3.6
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春になると旅に出たくなるという
昨日の話の続きですが

懇意にしている公園管理の方の話によると
春先の木の芽時には
ちょっと様子のおかしい人が多くなるそうです。

最近アロマテラピーなどという
香りで体に対して
効果をあげる方法がもてはやされていますが、
ごく微量な香料が
体に大きな変化を起こさせるということは
ほんとうにあるようです。

花粉症の人は
目に見えない花粉に悩まされますが
たくさんの種類の花粉が飛び交うこの時期
精神的に
特別な作用をする花粉が
あってもおかしくないですよね。

その作用に強く反応する人が
春先に特に浮かれる人なのかも知れませんね。

2003.3.5
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ツルマンネングサ・芽吹く

最近むしょうにどこかへ行きたい、旅に出たい
という気分になってきましたが
僕だけではなく
春は誰しもそういう気になるのではないかと思います。

人間は冬眠するわけではないのですが
僕は冬はあまり遠出もせず
睡眠もたっぷりとっているような気がします。

うちの亀も、植物たちも
活動を休止して春が来るのを待っていますが
人間にも(僕の場合)
そういう要素があるのかもしれませんね。

2003.3.4
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アジサイ・芽吹く

葉が対生のアジサイは
芽吹きは左右対称で端正です。

このまま飾りになりそうで
ヨーロッパの装飾に使われる
デザインを思わせます。

美しい花に限らず
葉の形や
蔓植物の一見不規則な様子も
ヨーロッパの古い建築の壁面や
ランプシェード
ガラス器などのデザインに
取り入れられているの見ますと
昔の人は
自然をよく観察していたのだと思います。

日本の漆器に描かれた植物なども
やはり自然を観察して
絵柄として植物を多く取り入れていますが
例えば、アヤメを描いたとしても
葉の自然なカーブなどが
いかにも日本的な感じがします。

自然を観察していても
きっと、西洋と日本では
受け止め方がずいぶん違うのでしょう。

2003.3.3
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ひなたぼっこする亀

昨日の雨があがり
春の嵐が吹いた日曜日。
明治神宮の池の倒木で
もう亀が何匹も甲羅干しをしていました。

我が家のクサガメは
まだまだ起きる気配はありません。

今日見かけた亀はみんな
アメリカ大陸出身のアカミミガメでした。
彼らはきっと
冬眠からさめる時期が早いのでしょうね。
その習性は
同じ池での在来のクサガメなどとの縄張り争いでも
有利なのではないですかね。

最近、明治神宮の池で見かける亀は
ほとんどアカミミガメになってしまいました。

29993.3.2
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先月の25日に
独断で春の宣言をしましたが
もう3月なのですね!

3月ともなれば
信州の山奥でも
新潟の豪雪地帯でも
(北海道には3月に行ったことがありませんが)
北海道の北の海辺でも
春の気配が感じられることでしょう。

なにしろ
太陽の光の強さが
真冬とは違いますよね。

午後、冷たい雨の中
明治神宮を散歩しましたが
やはり真冬とはちがいますよね。

気温は低いのに
草や木や
生きるものすべてが
活動を始めようとするエネルギーなのでしょうか
春の“気”が満ちていました。

2003.3.1
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ネコヤナギ


トサミズキ・蕾ふくらむ

今日の春便りです
ネコヤナギの枝と
トサミズキの蕾のアップを撮りました。

 ・ ・ ・

さて
今日は
野菊の芽吹きの様子を見たいので
小石川植物園に行ってきました。

フィールドで見かける野菊の芽吹きは
何の種類なのか自信がもてないことが多く
植物園で芽吹きを見るのが
一番確かなので
今日はいくつも観察できました。

その中からカントウヨメナとユウガギクを
フィールド日記で紹介しましたので
見てみてください。

2003.2.28
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マンサクの花

ちょっと見ただけでは
まだフィールドの様子は
大きな変化がないようですが
春に向かって
ありとあらゆるものが
変化しはじめているようです。

まだ早すぎて
フィールドを歩いていても
被写体は少ないのですが
“旅に出たい!”虫が騒ぎ出し
どこか遠くに行きたくなってきました。

近々
とにかくどこかへ行って
春をみつけて
ご報告します。

今日は日差しは暖かいのに
冷たい北風が吹いている中
午前中、目黒の
国立博物館付属、自然教育園を覗いてきました。

早春の花も咲き出していて
来園者も少なく
静かな散歩を楽しめました。

関東周辺では見られない
ユキワリイチゲが花盛りでしたよ。
お近くにお住まいの方は
ちょっと時間をとって
行ってみたらどうでしょうか。

2003.2.27
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ショカッサイの蕾

毎日このトップページに何か書いていると
種切れになってしまうこともあります。

と言うわけで
今日は
とりとめもない雑談風のコメントにします。

  ・  ・  ・

僕は春が好きです。

その時々に追われている仕事や
人生における目標や努めとは関係なく
春の野で鳥のさえずりを聞きながら
日向ぼっこして過ごす
シアワセっていうのがありますよね。

今日食べたご飯がうまかった!
今日の天気が気持ちよかった!
今日見たショカッサイの蕾に春を感じた!

とりあえず
ぼくの人生はシアワセです!

2003.2.27
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プルモナリア・サッカラタ

見たいものがあって
小平にある東京都薬用植物園に行ってきました。

残念ながら目的のものには出会えなかったのですが
園内を一回りすると
ロウバイなどはもう花も終わり気味です。
ウメ、サンシュユ、シナマンサクはもう花盛り。
アンズ、クサボケ、トサミズキなどは
蕾もふくらみもうすぐ咲きそうでした。

今日は風もなく暖かい日で
クヌギの大木の
こずえのてっぺんで
シジュウカラが
春の賛歌を歌い続けています。

いよいよ春ですよ!
僕の住んでいる付近には
春がやってきましたよ!

「今日から春!」の宣言をします。

ところで
上の写真の花は
プルモナリア・サッカラタ
Pulmonaria saccharata
ムラサキ科
です。

フランス東南部から
アペニン山脈北部、中部に分布します。

2003.2.25
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雨の中・咲きだしたヒメオドリコソウ

フィールド日記で毎日更新したページを集めて
バックナンバーで
植物図鑑を作ろうと思っているのですが
最近フィールドを歩いていて目にする花
例えば
サンガイグサ、ノゲシ、ヒメオドリコソウ、
ナズナ、ウシハコベなどなど
ちょっと散歩しただけでも
いくつも花を見つけるのですが
去年の同じ時期に紹介してしまっているのです。

その日に見た花を紹介できないとしたら
このホームページの構成に
問題があるわけですね。

そういうわけで
ヒメオドリコソウは
去年(2002年)の2月21日に紹介しましたが
今日見た唯一の花なので
このトップページに載せます。

去年は日当たりの良い原っぱで
もうたくさん咲いていましたが
ことしはまだほとんど見かけません。

霙模様の冷たい雨の中
なにかに出会えないかと
目をこらして散歩していて
この一株だけ
花が咲いてくれていました。

2003.2.24
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ギンヨウアカシアの街路樹。

先週あたりに
世界的な潮流となり
各国で
記録的な参加者となった
戦争反対のデモ。

日本でも小規模ながら
デモが行われたようですが
知ってました?
参加しました?

僕は知りませんでした。

やはりアメリカの一方的な
今度のやり方には
僕も疑問を持っていました。

「アメリカって変じゃない?
イラクへの一方的な攻撃、
反対だからデモへ行こう!」って言う
世界の多くの人たちの反応。

世界もまだまだ健康的ですね。

こんど機会があったら
アンテナを張っておいて
情報つかんで
地球市民として
僕も意思表明しなくちゃ。


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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。

近所の散歩コースに
最近は新宿御苑の温室が加わりました。

何故かと言うと
このホームページを更新していて
テーマに行き詰ったときに
温室を一回りすると
ネタがごろごろしていて
楽だからです。
毎日ついでにやるぐらいのつもりでいた
ホームページに
自分の行動が決められたりするのは
本末転倒なのですが
今のところしかたないとも思います。
誰からも頼まれてもいないのに
いやならやめればいいことを
好きでやっているわけですからね。

2003,2,23
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この写真についてはフィールド日記をご覧ください。

今頃の季節では
その日の天気によって
太陽が出るか出ないかで
気温がずいぶん違うようですね。

フィールドの様子も
日の当たるところか
日影かでずいぶん違います。

ヒメオドリコソウ、カタバミ、
オオイヌノフグリ、ノゲシなど
春の雑草たちも
日影のものは
まだまだ冬に耐えているように見えますが
日当たりの良いところのものは
もうちらほらと花が咲き始め
早くも、
春を楽しんでいるように見えます。

2003.2.21
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咲きはじめたジンチョウゲ

雨水もすぎて
冬と春の境目といえるこの季節
温かい日と寒い日が交互にやってきますが
きょうは午前中冷たい雨もぱらつき
寒い一日でしたね。

しかし
街中を歩いていると
ふと花の香りがしてきました。

そのなかでも特にジンチョウゲは香りが強く
匂ってから近くに咲いているはずと思い
探してこの写真を撮りました。

きょうのフィールド日記は
ミツマタとサンシュユの
咲き始めを載せました。

そんな季節ですね。

2003.2.20
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建て替えられた団地

昨日の続きです。

上の写真の出来たて団地は
やはり仕事場のそばの東京都の
古い団地を建て替えたものです。

ここも以前はうっそうとした落ち着いた
緑の団地でした。

今日は
昨日紹介した団地にもまた足を運んで
住んでいる人と
世間話をしましたが
その都営団地は
昭和27年に出来たそうで
50年たっているわけです。

住人もだいぶ高齢化のようで
前庭は菜園、花壇、と
大きく育った花木、果樹などの
樹木がうっそうとしています。


ナツミカン、柿、ザクロなど果樹がたくさんある。


ヤブツバキなどの花木もたくさん生えている。

この団地の行く末を伺ったところ
もうこの一部が取り壊され始めているようで
いずれぜんぶ建て替えの計画があるそうです。

後世に残すべき自然というものは
上高地や尾瀬や大雪山など
人が足を踏み入れずに残っていた
手付かずの大自然ばかりではなく
街や里の人の住んでいる中で
野生動物たちと人間が
バランスを保って
共生しているところも
守るべきだと思います。

  近年、田んぼや谷戸
雑木林などは守るべき対象として
目を向けられていますが
都市や都市周辺の開発では
なぜ長いことかかって
築かれてきたバランスを
いとも簡単に壊してしまうのか
ぼくはわかりません。

いずれここで生きていた
鳥たちは生活の場がなくなり
地中で
春を待つガマガエル
夏を待つセミや
秋を待つコオロギたちは
みんな
ブルドーザーにつぶされてしまうのでしょうね。

そうした破壊をたくさん目撃してきて
僕は悲しいです。

2003.2.19
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ふきのとう

フィールドを歩いていても
今日のように寒い日は
はるを見つけるのに苦労します。
かろうじて
ちいさなフキノトウを見かけました。


古い団地の緑

これを見つけたところは
仕事場の近くの
東京都のずいぶん古い団地です。

その団地の庭は
手入れの悪い
荒れ放題の林のようなところもありますが
それがいいんですよね。

都会に暮らす野鳥たちの
数少ない楽園にもなっています。

今日も東京周辺では
郊外でしか見かけなくなった
オナガの群れがいました。

“地球の自然を守ろう!”と
声高に叫ばれている現代。

まず住んでいるそばの
落ち着いた小自然
(古いお屋敷の庭や、農家の屋敷林など)を
残したいですよね。

だいぶよくなったので油断していたら
今日は寒くてまた風邪がぶり返しそうな予感です。
そんなわけで今日は早く更新して寝まーす。
20:50 2003/02/18

2003.2.18
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水ぬるむ春です。

前日降り続いた
氷雨もうそのような
春の暖かい日が降りそそいでいます。

仕事場に向かうルートも
何故か水辺が見たくなりこのコースをとりました。

案の定散歩に来ている近所の鳩森保育園の子供たちが
泥だらけで遊んでいます。



水の中に立っているこの男の子は
ズボンまでびしょぬれです。

ついおとなのおせっかいで
「着替え持ってるの?冷たくない?」と、
聞いたところ、
「だいじょうぶだい!あったかいぜ!」と、
間髪をおかず返されてしまいました。

2003.2.17
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シラカシの街路樹

一日中冷たい雨が降る日曜日
夕方時には雪も舞い始めました。

風邪をひいていることもあり
外へ出ずじまいの一日でした。
冷たい風も吹くこんな天気には
ちゃちなテントで
雨露をしのいでいるホームレスが
体調が悪かったりしたら
命にかかわりそうですね。

こういう日のホームページの更新は
テーマが見つからないので
我が家のベランダからの眺めをお届けします。


近くのお屋敷のコブシ

ベランダの右手に見える
東南の斜面のこのコブシは
毎年早々と白い花を咲かせ
楽しませてくれます。


線路際のヒマラヤスギの園芸種

南北に通る小田急線沿いに生えている
ヒマラヤスギの園芸種のひょろひょろの木は
少しの風でも揺れて
風力計の代わりになります。

上の写真のシラカシは
東西方向に伸びた道沿いで
西風が強いときなどの風力計になります。


ガラスの外側に貼り付けた温度計

ガラス窓には
透明のコの字の
プラスチック板に温度計を貼り付けおり
外気温がわかります。

僕の毎朝の日課は
カーテンを開けて
この温度計の前に立ち
今日の天気はと様子を見ることです。

風邪のため今夜も早めのアップです
21:30 2003/02/16


2002.2.16
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ルリビタキ・雄



穏やかな陽に誘われて
明治神宮に行ってみたら
いままで見たい見たいと思っていたルリビタキ!
ルリビタキの雄を見ることが出来ました。

風邪の合間の
ちょっと散歩のつもりでしたが
近くでしっかり見れて
写真も撮れました。

メスは丸っこくて
かわいい感じですが
(バックナンバーの2003年1月23日に載ってます。)
オスは眉もきりりとしていて
精悍な感じがします。

色も個性的で
千両役者の風格がありますね。

昼間直っていたと思ったのに
夜になったらまた風邪が戻ってきたかんじなので
早めに寝ます。
そういうわけで今日も更新を早くします。
21:36 2003/02/15

2003.2.15
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冬眠真っ最中の亀

今日は風邪を治すつもりで
家から一歩も出ず
しずかに過ごしました。

症状もたいしたことが無いので
穏やかな陽のさすベランダで
冬眠している亀の点検をしたり
出てきた双葉を観察したりして過ごしました。

亀は突然引っ張り出され
陽の当たるところに置かれて
まぶしそうです
もうしばらく寝続けていたそうなので
また戻しておきました。

そういうわけで
今日のフィールド日記は
我が家のベランダでの写真です。

風邪のため
今日も早めに更新します。
20:11 2003/02/14


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ヤブチョロギ・蕾

上の蕾の写真は
うちのベランダの鉢に植えてある帰化植物の
ヤブチョロギ(Stachys arvensis)の蕾です。

長崎県に行くとどこにでも普通に生えていて
びっくりした覚えがありますが
東京周辺ではまだ見たことはありません。

去年の春に瀬戸内海に行ったときも
たくさん生えていて
採集してきて様子を見ているのですが
狭い我が家のベランダで元気に育っています。
こうして観察をしていると
このあたりの気候でも十分育つようで
いずれ西のほうからやってくることでしょう。

これが関東近辺で栄え始めたら
栄枯盛衰の言葉どおり
もともと生えている植物で
縄張りがかち合う種が
追いやられることと思います。

気がついてみたら
日本の山河の植物が
こうした外国出身の草木に
すっかり入れ替わっていたりしたら
こわいですねー。
いやですねー。

2003.2.12
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今日のような暖かい日の
フィールド日記のテーマとしては
冬芽や幹を紹介する気にはなりません。

やはり花を載せたい気分なので
住宅地の中のコースを走り
自転車で仕事場に向かいました。

そうして見ると
玄関先や庭先で
花を育てている家の多いこと!

自分で楽しむというよりも
道行く人に楽しんでもらおうという気持ちで
育てているのでしょう
一走りするだけで
ホームページのテーマには事欠きません。

そのうえ、育てているかたの趣味で
ハーブガーデン、
野草の庭、
和風の庭、
トロピカルな感じの庭
などなど
バラエティー豊かなのがまた楽しいですね。

今日はそうしたお宅の
庭先の植物を紹介します。

2003.2.10
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この寒さが普通だといえばそうなのですが
何年も暖冬が続き
それが当たり前となると
今年のような冬はことさら寒く感じられます。

こうした寒い冬を耐えて過ごしていて
豆まきもすんで立春も過ぎたいまごろは
みんなそろそろ寒さには嫌気がさしている頃ですよね。

昨夜の雨もあがり
春を感じさせる
気持ちの良い天気となった日曜日ともなれば
外へ出たくなるのが人情ですね。



そういうわけで
代々木公園は、多くの人でにぎわっていました。

しかし、
家では息子が
インフルエンザの高熱であえいでいます。
我が家に春が来るのはもうしばらく先になりそうです。

2003.2.9
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冬のフィールドは
野鳥に出会うチャンスが多く
双眼鏡を持って散歩していると
いつの間にか
夕暮れとなることがしばしばあります。

今日もいろいろ見ることができました。
ルリビタキの雄と雌、オオタカ、ウグイス、
メジロ、ツグミ、シロハラ、ハシブトガラス、
キジバト、ムクドリ、ヒヨドリ、
コゲラ、ジョウビタキの雄、
以上写真に撮れなかったもの。

撮れた野鳥は上に載せたスズメと



うちのかみさんの手に来たヤマガラ、



ヤマガラと一緒に来たシジュウカラです。

スズメは野鳥の中でも
人とのかかわりが最も深く
人里以外では繁殖しないようです。

野鳥の範疇には入れてもらえないような
どこにでもいるスズメですが
僕は好きな鳥ですね。
(明治神宮にて)

2003.2.8
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観音崎灯台からの眺め
海の向こうに千葉県の鹿野山あたりが見える。


中世史や近代史には
江戸を守る要衝として
浦賀や観音崎がたびたび登場しますが
確かに千葉県の富津あたりがすぐ近くに見え
行き交う船がみな見渡せます。


観音崎灯台 


工芸品のような集光のガラス

観音崎灯台は
日本で最初に作られた西洋式灯台だそうです。


観音崎のニホンズイセン

ところで今日は
横須賀市の田浦梅林と観音崎に行ってきましたが
ピクニックコースにも海岸にも
もう大勢の人が春を探しに来ていました。

2003.2.7
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我が家もやっと二月ほど前
インターネットの接続を
ADSLに変えました。

最近、積極的な売り込みをしている
ヤフーのADSLで
電話もヤフーBBというのに変えました。

設置して一ヶ月ほどしてから
電話が不調で会話が途切れます。
ファックスも受信できなくなってしまいました。
はじめ、原因がわかりませんでしたが
ヤフーBBが疑わしく思い
ネットで調べてみると
やはりそうしたトラブルがあるようでした。

“接続機器の電源を入れなおすと直った”
との書き込みがあり
ためしにそうしてみると直るではありませんか。

パソコンでは始終、再起動していますが
たかが電話がパソコンのように
気まぐれで不調になるとしたら
こまりますね。

ADSLの契約数が急激に伸びているようですが
我が家の電話の様子からしても
まだ確立されていないテクノロジーで
トラブルが一斉に起きたりしたらどうなるのか
心配になりますね。

2003.2.6
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カラスノエンドウ伸びる。
これも食べられます。


立春も過ぎて
近所の人との挨拶でも
「さむいですねー!」
ということにはなりますが、
"いつまでも"とか"まだまだ"
という言葉が"寒い"の前につき
気分はもう春ですよね。

事実、寒いなかにも太陽の光がこころなしか
強くなってきているように思います。

フィールドを歩いていても
ヨモギやカラスノエンドウの芽など
食べられる野草が気になります。

こうして考えてみると"節気"というのは
先どりしているような印象をもっていましたが
季節を待つ気分からすると
丁度良いのかも知れませんね。

2003.2.5
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ピンクのマーガレット

今日の昼ごはんは
仕事場近くのおすし屋のチェーン店に入りました。

お茶がおいしくないので
配膳してる女の子の作業の様子を見ていると
湯のみに濃縮のお茶液を入れてあり
客が来ると熱湯を注いで出しています。

味噌汁もコーヒーメーカーのような機械で
具とお湯が出るパイプから注ぐ店がありますよね。

スーパーの売り場で
あとはいためるだけというような
ベーコンをまいたアスパラガスとか
薬味用に切ってある袋入りのナガネギや
いろいろなカットした生野菜の袋詰め
豚汁などメニューごとの具が入った
野菜の水煮などを見かけると
驚いてしまいます。

インスタントだしをつかい
そうした半調理した素材で作ったものは
本物とは似ていても
出来上がったものは別物のような気がしますね。

そうして育った世代が大人になったときは
"おいしいもの"とか"ほんもの"は
どういうものをさすようになるのでしょうかね。

2003.2.4
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ジョウビタキひなたぼっこ

野鳥は縄張りが決まっているらしく
その場所を巡回しているようです。

いつも見かけるところで
辛抱強くまっていると
そのうちかならずやってきます。

僕のフィールドでも
この植え込みはルリビタキの雌
このはらっぱはツグミ
このケヤキの枝にはシジュウカラのグループ
このベンチのちかくはヤマガラ
この水辺の枝にはカワセミ
あの垣根にはジョウビタキの雌
・・・というぐあいです。

写真のジョウビタキの雄は
原宿駅の正月しか使わない
無人のホームの
向かい側の斜面の枝に
いつも来ます。

今日は山手線が来るまで
双眼鏡とデジカメで
観察していましたが
電車が来ても逃げません
電車に乗り込んで
反対側のドアから見ると
電車が動き出すまでの数秒ですが
よりいっそう近づいて観察できました。

今日の写真は
その電車のドアのガラス越しに
撮った写真です。

2003.2.3
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蕾ふくらむ(サンシュユ)

新宿御苑の展示室で
知人が出品している
グループ写真展を見たあと
冬寒の夕暮れの御苑を歩きました。

3日前にも来ましたが
そのときには気の早い一輪だけしか見られなかった
フクジュソウはいくつも開いています。

サンシュユも近づいて
冬芽を見ると
花芽の先がほころんできていて
黄色い色が見えます。
もう冬芽ではなくて蕾ですね。


梅一輪

紅梅はすでに咲いていましたが
白い梅はまだ蕾です。
何本もの木を見た中で
ただ一輪だけ花が咲いておりました。

しかし、話は変わりますが
スペースシャトル"コロンビア"の墜落には驚きましたね。
素人考えでも
チャレンジャーの爆発以後
その反省にたって
十分な安全対策を講じていると思っていたのに
イスラム世界との関係といい
イラクに対する対応といい
アメリカは大丈夫なのですかねー。

2003.2.2
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海草を採る人

雪をかぶった富士山が霞んで見える
穏やかな小春日和の
逗子の磯で
のんびりと海草を採る人がいます。

「何をとっているんですかー!」
と大きな声を出して聞くと
わざわざ近くにきてくれて
「ハバノリですよ。」と教えてくれました。


波に揺られるハバノリ


採集のための鎌と収穫したハバノリ。

陸地では冬の最中で
植物たちはほとんど休眠状態ですが
海草たちは成長期のようです。

今日がワカメの解禁日だそうで
しばらくすると
ヒジキの解禁日だとのことで
作業小屋では
ヒジキを茹でる釜や
薪をたくさん準備しておりました。

2003.2.1
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セイヨウキヅタの大木



セイヨウキヅタの
ヘデラ・へリックス"グレイシャー"
(Hedera helix "Glacier")
だと思うのですが
屋根まで覆いそうな勢いです。


格子窓はもう幹と一体になっているようです。


太い幹

動物とは違う時間軸を生きている植物は
その場に適応して
動物が見たら動いていないようなゆっくりとした速度で
自分の縄張りを広げる戦略をとります。

お住まいのかたも
二階の窓だけは侵略されないように
がんばっているのでしょう。

このセイヨウキヅタの生えている場所は
コンクリートで覆われた駐車場と
建物との間のわずかなスペースです。

それにしても
都会の密集した住宅のなかで
地下に根を張り
狭い空間のこれだけの面積に葉を展開して
勢力を広げているのですから
つる植物の戦略とは
たいしたものですね。

2003.1.31
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まだまだ寒いのに
もうニワトコが芽吹いていました。



幹につけられた標識

木の幹に標識がつけられていて
撮影しようとおもうと
正面のちょうど目のいくところで
写真が撮れないばかりか
風景を撮ろうと思っても
邪魔になることがよくあります。

公園の設備として種名を書いた札などは
生長する木に負担がかからないように
バネのようなもので幹につけられていますが、
こうした作業のための標識は
ホチキスでつけてあります。
長い時間たったものは
ビニールが風化していて
ホチキスの針が刺さったまま錆びています。

木にとっても迷惑なことでしょう。

今日新宿御苑の暗い林のなかで
小さな黄色いものが目につきました。


小枝につけられた標識

実生から1〜2年の小枝につけられた標識でした。


ホチキスでしっかり留められている。

小指ほどの太さの幹に
ご苦労なことに
ホチキスで一本一本つけられています。


細い木には巻いてつけてある。

そばに看板が立ててあり



と書かれています。

植物調査というのは
対象の植物に
負担をかけずやるべきだと思いますが
これでは植物もかわいそうだし
風景も台無しですね。

札をつけるなら木の薄板でも使い
にかわなどの天然接着剤で着けたり
調査が終わったら回収するくらいの
ルール作りは必要だと思います。


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冬枯れの砧公園

住んでいる家の周りは
つぶさに歩き回り
どこに何が生えているか
いつごろ何が見られるか
頭にだいたい入っていて
季節ごとに散歩コースには事欠きません。

旅の計画を立てるときも
以前行ったところで
「今頃はあの花が咲いているのではないかな」
などと、
かつて行ったところを思い浮かべて
またその場所に行くことが多くなります。

そうした旅を続けていると
行動パターンが決まってきて
いつも同じようなことを
繰り返してしまうことに
ふと気づかされます。

最近
それではいけないと思いはじめ
新しい出会いを求めての旅を
心がけるようにしています。

今日は旅ではなくて近所の散策ですが
はじめて砧(きぬた)公園に行ってみました。

中央高速の降り口が砧公園のそばで
車ではいつも近くを通っているのに
いままで足を向けたことがなかったのです。

公園の良し悪しはともかく
何年もそばを通りながら
入ったことがなかったのです。

見ていたら新しい発見があったかもしれないし
フィールドが一つ増えたかもしれないのに
その可能性を長い間逃していたことに
今日は反省してしまいました。

2003.1.29
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水滴・枯れ草(エノコログサの仲間)

毎日、
その日撮ったデジタル写真でページを作っていると
朝起きたときに外を見て
今日のような冷たい雨の日は
何を撮ろうか考えてしまいます。

しかし、案ずるより生むがやすしで
かえってそうした制約があったほうが
撮っていて面白くなってくるのですから不思議ですね。

しめた!雨だ!とは思えませんが
そのことをテーマとして考えれば
いいわけなんですね。




水滴・カタバミ

そんなつもりになってフィールドを歩くと
降り続く雨に濡れる草木も
その様子を見ていて
飽きることがありませんでした。

2003.1.27
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枝についたロゼット

小田急線にそって散歩していたら
線路沿いのコンクリートの隙間に生えた
枯れ草の幹から
緑色の葉のようなものが見えました。

本来、冬は地上部は枯れてしまい
ロゼットで冬越しする
メマツヨイグサのようです。

ロゼットを広げる土地が足りないからでしょうか
枝にいくつもロゼット状の葉をつけていました。

植物は、条件によって
柔軟に対処して生き延びるための
方法を考えているように見えます。

マニュアルに凝り固まった
現代人もすこし見習うといいですよね。

★お詫び★
都合(昨夜飲みすぎ)により
いつもは当日の夜11時に更新するのですが、
9:45 2003/01/26 になってしまいました。



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バオバブの木??

インターネットは便利ですね。

調べ物をするときに
かかわりのない分野や出来事も
検索で探すと
何かしらヒットして
解決の糸口がつかめますね。

ネットのない時代だったら
百科事典を見るとか
大きな図書館に行って調べる
という方法でしらべるわけですよね。

ところで、
廃園になった植物園で
京王多摩川駅前にあった
"京王百花苑"を調べようと思い
キーボードで"けいおうひゃっかえん"と打ち
変換で京王百花と変換されて
うっかりそれを"Google"で検索したところ
22件のヒットがありました。
間違いとは知らずに
22のサイトが"園"を使っていたわけです。
読んでいるうちに間違いに気がついて
正確に"京王百花"と打ち
調べなおしたところ 正しい記載のサイトは94件あました。

ようやく調べは済みましたが
正確な情報を発信しているところには
""の方ではたどり着けず
22件全部見ても時間が無駄になります。

僕の名前は鈴木庸夫(すずきいさお)ですが
ためしに名前で検索してみて
僕の本を紹介してくれているページにヒットしました。
そこでは僕の名前にルビがふってあり
"すずきやすお"となっていました。

せっかくルビまでふってくれているのに
間違えていてはしょうがないですよね。

玉石混交のネットとはいえ
いいかげんな情報をアップしたものが
誰のチェックもなく
載せたことすら忘れてしまっているようなサイトで
何年もそのままになっているのをよく見かけます。

こうしたことは
使う人が混乱したり
無駄なエネルギーをつかう原因となりますよね。

      ・ ・ ・

(上のバオバブ?の写真は今日のフィールド日記に載せたエノキの
芝生に映った影でした。)


2003.1.24
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降りだした雪に寒そうなホームレスのテント。

まだ降らないだろうと
折り畳み傘をザックに入れて
家を出ると
すでに雪が降り出していました。

仕事場に向かうため
公園を突っ切って歩いていると
見る見るうちに地面が白くなってきました。

パサパサと音がするような感じで
ボタン雪が落ちてきます。


草むらに落ちたボタ雪

気温が高めで雪の結晶もよく出来ていませんでしたが
落ちたはかりの雪をアップで撮ってみました。

公園に住む
大勢のホームレスの人たちは
今日は一日つらい日となることでしょう。

2003.1.23
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僕が毎日のように歩くフィールドは
近くの代々木公園か明治神宮ですが
今の時期、
以前花を見たところに行ってみると
その植物の冬の様子に出会えて
見るものの無いような今の季節も
「この木の冬芽はこれなのか」とか
「このロゼットはこの草のだったのか」とか
新しい発見があり
けっこう楽しいものです。

なーんにもないからつまらないと思うと
何も見えなくなってしまうようなきがします。

2003.1.22
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ルリビタキの雌

今の季節
明治神宮の森の中で
立ち止まって耳を澄ますと
鳥たちのさえずりが聞こえてきます。

そのまま気配をころして
じっとしていると
足元にルリビタキの雌がやってきました。

僕の存在など気にしていないように見え
小鳥にしてはけっこうのんびりした様子で
餌を探しています。


尾の辺りがちょっぴり青い。

雌は名前ほど瑠璃色ではありませんが
尾のあたりがすこし瑠璃色です。

寒いために羽毛を膨らませているのか
丸い体で
くりくりの丸い目で
かわいらしくデフォルメして描いた
イラストのようでした。

デフォルメだと思ったっていたイラストの鳥は
案外、写実的だったのかもしれません。

2003.1.22
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雨上がりの朝・木漏れ日

植物たちの活動はほとんど休止状態とはいえ
東京ではこのところ半月ほど雨が降らず
我が家のベランダの鉢も乾いてきていました。

予報では午後から雨ということで
ベランダの鉢にも水をやらず雨を待ちましたが
ようやく暗くなった頃降りだしました。

夜のうちにしっかりと降って
朝には気持ちの良い青空です。

早速明治神宮の森を歩くと
冬の最中とは思えない
さわやかな森の香りがします。


陽を受けて光る水滴。

朝もやを通して見える日の光も
木々にまだのこる水滴も
輝いていました。

植物たちの
「ひさびさの雨で嬉しいよー!」
という声が聞こえてきそうな感じです。

2003.1.20
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枯葉をかきわけ餌を探すハト

いよいよ冬真っ盛りという季節になってきましたが
いつ雨が降りだしてもおかしくない
うすら寒い日曜の公園は
人影もまばらで
いつもは広場で餌をもらっているハトたちも
人間はあてに出来ず
ケヤキの根元に
あつまっています。

イイギリやピラカンサなどの派手な赤い実と違い
ケヤキの実は小さく地味で
みのっているかどうか人間は気がつかないほどです。
しかし今の時期、
ハトのほかスズメなど穀物系の餌を食べる鳥たちは
ケヤキの木の根元にたくさん集まり
落ち葉にうずもれた小さな実を
丹念にくちばしで掻き分け
探し出して食べているのです。

こうしてみるとケヤキは小鳥たちにとっては
重要な木なのだと思います。

2003.1.19
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もうすぐ咲きそう!サンガイグサの蕾

阪神の大地震の時に
なぜ僕は応援に行かなかったのかと
後で考えてみましたが
理由をあげれば
事務所を始めたばかりだったということです。

しかし、
誰にも都合や予定があるわけで
自分で納得すれば
行けたはずなのです。

世界のニュースで
アフガニスタンの厳しい冬の生活
イスラエルに抑圧されるパレスチナ
ブラジルの大水害
などなど悲惨な状況や
恐ろしい出来事が毎日のように流れてきます。

それらの事件や事故で
自分の身内や知り合いがいたら
受け止め方は違ってくると思いますが
なんとなく
「ひどいねー」
「困ったもんだねー」
の一言でやり過ごしているような気がします。

いちいち正面から受け止めていたら
こちらの身がもたないとは思いますが
うっかりすると
大変な事が起こっている最中でも
「困ったもんだ」
と何も行動せず
評論家ぜんとして愚痴を言っていることが
もっとも困ったことではないかと思います。

2003.1.19
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神戸淡路大震災8年後
今夜(1月17日)の月


8年前の今日、

新しい事務所に越して 仕事を始めた初日でした。

机の前に座って
FMの音楽放送をかけると
特別枠のニュース放送でした。

そうです!
あの阪神淡路大震災の朝だったのでした。

その後毎日震災後の状況を放送で聞いていて
緊迫した被災地の状況に
なにか力を貸せないかとは思いましたが
事務所を始めたばかりだと、
自分を納得させてすごしました。

後で考えてみると
地震で瓦礫の下に閉じ込められた人も
その時点では生きており
寒空で途方にくれていた人も
たくさんいたことでしょう。

ああだこうだと理由を述べる前に
その光景を想像して
動ける人が
即、行動することが
大切なのではないかと
あとからつくづく思いました。

8年前、突然の地震で
命を失った方々に
こころからご冥福を申し上げます。

2003.1.17
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河川敷のオニグルミ

秋に海岸を歩くと
よくオニグルミの実が拾えます。

川を流れ下って海まで来てしまうと
もうそこで生えるのは難しいでしょうが
河ぞいを歩いていると
オニグルミの木をよく見かけます。

上の写真の木は
川の水面から5メートルぐらい上に生えた木で
すっくと立派に育っています。


水際の倒れ掛かったオニグルミ

 
幹に絡みついたゴミ

この写真の木は水辺のすぐそばに生えています。

ちょっと増水するとすぐ水没するようで
水が流れていたときの
まだ新しいゴミが幹に絡まっていて
水圧で傾いてもしっかり生きています。


完全に倒れたオニグルミ


根もしっかり下にむかって伸びている

この木も完全に水に押し倒されたようですが
枝は上に伸び、地に根を下ろししっかり生きています。


幹の途中にゴミが絡まっているのに
傾いていないエノキ


このエノキは水圧に耐えて上に伸びています。

     ・ ・ ・

今日、水辺を歩いていて見かけた木は
オニグルミ、エノキ、ノイバラ、クコですが
断然オニグルミが多く
水辺に近い木はみな押し倒されても生きていました。

何本も見たオニグルミの木は
増水したときに流れ着いたクルミの実が
芽を出し育ったものですが
水際に近い木ほど
たいへんそうに見えました。

2003.1.16
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朽木の下のカブトムシの幼虫

フィールドを歩くときには
木の裏に廻ってみたり
枯葉をめくってみたり
植え込みの下を覗き込んだりと
人が見たら
なんてきょろきょろしながら歩く人だろうと
あきれられること間違いなしです。

冷たい風の吹く冬の森は
そうして歩いていても
面白いものがなかなか見つかりません。

しばらく行くと
イヌシデの大木の幹を輪切りにした
古い木がころがっていたので
ヨッコイショとひっくり返してみたら
ミミズや小さな虫たちもたくさんいました
そして、大きなカブトムシの幼虫が
じっと春を待っていました。


大きさがわかるように100円玉を置いてみました。

今朝は霜も降りていましたが
ここは凍るどころか
けっこう暖かそうです。
写真を撮り終えて
「夏にまた会えたらいいね」
と声をかけながら
元通りの位置に戻しておきました。

2003.1.16
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熟したトウジュロの実


2002年11月15日撮影時の白っぽい実。

上の白っぽい実と下の青い実の写真は
同じ木の実です。
上の写真は約2ヶ月前に撮影しました。
(2002年11月15日のバックナンバーをご覧ください。)
今では青く熟し、しなびてしまった実もあります。


2003年1月14日撮影

植物を図鑑で調べるときに
花の時期は調べやすいのですが、
実や葉や冬枯れの時期は調べにくく
また個体差によって感じの違うものがあるので
花以外の時期には
種類を解明するのに手を焼くことになります。

また、花の目立つ時には
名前がわかっていても
花の時期以外に見たときに
名前が出てこないひとが多いようですね。

いつの時期でも種類を見極めるためには
自分のフィールドで
同じ植物の四季の変化を続けて観察していると
わかるようになると思います。

2003.1.14
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冬の奥武蔵サイクリング

風もなく穏やかな一日でしたね。

そんな今日、自転車仲間の三人組みで
折りたたみ自転車を持って
奥武蔵の峠越えサイクリングに行きました。

けっこう雪が残っていたので
予定のコースを変更して
雪の少ない南面の道を下りましたが
それでも日影はスケートリンクのような
つるつるの氷でスリルたっぷりでした。

奥武蔵とはいえ今年は雪が多く
北面はしっかり雪景色で
歩くスキーが十分楽しめそうな
雪の量でした。

なお同行のishi氏の紀行文が
いまメールで届いたので
載せておきます。

ishi氏の新春奥武蔵自転車紀行

クリックすると見れますよ。

2003.1.12
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溶けだしている氷像

氷のマーメイドやティンカーベルの
顎から水が滴り溶け出しています。
暑くて汗をかいているように見え
まるで雪女の物語のようです。



明治神宮では
毎年全国から氷彫の職人が集い
腕をふるった作品を
連休の間展示しているのですが
先週の寒さもどこへやら
このところ暖かくなってきてしまい
氷の像が今朝から展示を始めたのに
溶け出しているのです。


陽の当たる氷像


解け始め丸味がついている

年間行事で寒い時期に予定を組んでのことでしょうが
明日、明後日の連休中もつかどうか
ひとごとながら心配ですね。

2003.1.11
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ガマの種飛ぶ

ソーセージのように見えた蒲の穂が
種を飛ばす時期になり
すっかりほぐれてきて
逆光に毛が輝くように見えてきれいです。

今日は風も穏やかなのに
見ていると奥のほうの種から
「前の人は早く出て行って」
と言われているかのように
どんどん旅立って行きます。

何メートルも飛ばずに
水面に落ちてしまうのも多く
水面はうっすらと白くなっているほどです。


水面に落ちた種

しかし小さな種は数も多く
一冬中飛ばし続けているのですから
風の強い日などは
遠くまで旅することでしょう。

落ちた場所が水辺で芽を出せる種は
そうとう幸運ですが
この天文学的な種を飛ばす戦略は
すごいですね。

2002年8月4日に
この場所に生えていたヒメガマを紹介しましたが
ここにはガマも生えていましたので
こんなにほぐれてしまうと
これはどちらの種類なのだかよくわかりませんでした。

2003.1.10
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愛用の折りたたみ自転車

僕が使っている自転車は
パナソニックのトレンクル6500という機種で
重量は6500グラムということになっています。

ザックカバーをかぶせて
列車やバスに持ち込んでも気にならないので
車を持たなくなってからは
出先での足としてよく持ち歩いています。

僕は道具をちょっと工夫するのが好きなので
今日のテーマはこの自転車につけた"泥よけ"です。

ブレーキのねじにペットボトルの蓋を付け


ペットボトルの蓋に穴を開けてねじ止め

炭酸飲料の1.5リットルのペットボトルを
泥よけの形に切って取り付けました。


反射テープを張ったペットボトルの泥よけ

後方から見える位置の泥よけの内側に
反射板を張り


内側に貼った反射板

前輪にも同じように
0.5リットルのペットボトルをつけました。


前輪の泥よけ

ペットボトルは弾力があり
指で押しても簡単に曲がり手を離すと
バネ仕掛けのように元に戻ります。


泥よけを指で押したところ

そのためたたんだときにじゃまな泥よけも
カバーをかけると
すんなり曲がってくれます。


たたんだ自転車   カバーをかけたところ。

しばらく使っていますが
問題も起こらず好調です。

工作がお好きな方はやってみてください。

このページは道具箱に入れておきます。
2003.1.9
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シロシキブの実?が落ちている林

都市近郊の雑木林や河原などを歩いていると
よくこうした実のようなものが落ちています。

写真のような白いもの以外、黒、青、緑など
いろいろで
圧搾空気でとばすおもちゃの鉄砲の弾です。

防護マスクをつけて、
迷彩服を着て戦争ごっこをしている
若者や子供たちを見かけることがあります。

威力もそうとうなもので
スズメなどの鳥も撃ち落されるようです。

これの機関銃は連続発射ができで
きっと弾の値段が安いのでしょう
景気よく撃ち合い
フィールドに落ちている弾を
幼稚園児ぐらいの子供達は
競って拾っていますが
撃ち合った人が拾っているのは見たことがありません。

小さな子供たちの思い出はきっと
森の収穫はBB弾ということになるでしょう。

鳥たちが食べるかどうかは知りませんが
プラスチックの粒が大量に撒かれていて
環境にいいわけがないですよね。

僕の子供のころにも
ギンダマ鉄砲という
バネで弾を飛ばすおもちゃがありましたが
粘土の表面を着色した弾でした。

大人の猟銃の弾でも鉛害が広がっているようですが
こうしてフィールドに撒かれるようなものこそ
"安かろう環境に悪かろう"
ではいけませんよね。

2003.1.8
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冬薔薇

僕は俳句のルールをよく知らないのですが
この冬のバラを見ていたら一句浮かんできました。

冬薔薇 葉が落ちさらに 棘鋭し
ふゆそうび


この俳句の説明をさせていただくと、

「夏のバラは花が鮮やかで
鋭い棘のあることなど忘れてしまうほどだが
この寒空に咲くよれた赤いバラを見ていると
花のわびしさもさることながら
鋭い棘がひときわ印象に残った。
ばらさんはどうしてそれほど
意固地に花を咲かせ続けるのだろうか。」

というわけです。

栽培のバラは四季咲きで
冬でもよく花も蕾も見かけますが
鮮やかな花を咲かせる園芸種が
北風の中でかろうじて
寒さに痛めつけられた花をつけている様子は
自然界で他の植物にはあまり見られないので
独特の感じがします。

2003.1.7
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野鳥レストラン・柿の大木

道を歩いていると
頭上で鳥たちの
やかましい鳴き声がします。

それもそのはず、
鳴き声がうるさいヒヨドリがいっぱいいます。
小さな鳥も見えますがメジロでした。


メジロ           ヒヨドリたち。

カキノキにしては大木です。
残った実を見ると小さめで、渋柿のようです。
人間が収穫した跡はありません。

しかし木の上のほうは
鳥がつついてちぎって
ヘタに実がこびりついていて
うっすらと柿の色です。

この量の柿が鳥の胃袋に入り
まだ実がついているので
しばらく鳥たちも安心でしょう。

新宿区高田馬場にて。

2003.1.6
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庭になれたグレープフルーツ

この木は僕の実家の庭に生えています。
高校生の頃
グレープフルーツを食べた時
中に入っていた種で
芽のでかかったのがありました。
それを、ためしに植え
今では大木に育ち
毎年実をつけるのです。

今シーズンの実は小さくて
数も少なくがっかりです。

この植物は
ミカン科なのに
何でグレープ・フルーツと名づけられたかと言うと
ブドウの房のように
たくさん実がつくからだそうで
実家の木も豊作の年には
まさにブドウの房状に
鈴なりに実がつきます。

すっぱくて、生ではあまり食べる気はしませんが
レモンの代わりになり
また、ジャムやジュースなどに加工します。

毎年母は近所にもおすそ分けしているようです。

その当時新築だった家も築35年。
ローンに追われていた親は
庭木を買うお金もなく
食べるために買ったクリを一粒植えたり
おいしかった白桃の種を植えて
それらがみな大きく育ちました。

今では桃の木はすでに寿命がつきてしまい
クリは風で折れてしまいましたが
このグレープフルーツは元気です。

2003.1.5
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雑木林夕暮れ(西東京市)

僕の子供時代育った保谷周辺、
今は西東京市に名前が変わったが
冬枯れの今頃は富士山が夕焼けに浮き出る。
その思い出が今でも深く印象に残っている。

通学路から見える富士山の真上に
夕日が落ちるのはいつごろだっただろうか
たぶん今頃だと思って時間を見計らって
昔富士山を眺めた場所に来て見た。

建物の隙間から輝く雲を背にした
富士山は見えたが
昔見た見渡す限りの畑のかなたの富士山ではない。

とても写真にはならなかったので
古い農家の屋敷林の夕暮れの写真を撮った。

昔眺めた風景が
見ることが出来ないとは
同じ場所でもさびしいものだ。

2003.1.4
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善光寺山門(重要文化財)

国宝・善光寺をお参りしてきました。
このお寺はもともと庶民の寺で
無宗派で
分け隔てなくご利益を授けてくれるのでしょう。
大勢の善男善女が参拝に訪れていました。


国宝・善光寺本堂

何度も長野に来たことがあるのに
初めて境内に入りました。
国宝や重要文化財に指定された建造物は
それを見ただけでも来た甲斐があります。


大香炉

本堂の前では煙が上がり
みな競ってその煙を浴びています。
この煙は無病息災のご利益があるといわれています。


回転式の輪蔵

また経蔵(重要文化財)のなかに
大きな八角形の回転式輪蔵があり
この中に
鉄眼黄檗版一切経
(てつげんおうばくばんいっさいきょう)6771巻
というお経が収められています。
この輪蔵を回すと
その経をすべて読んだと同じ功徳があるそうです。

ところで、この輪蔵は文化財保護の観点から
お正月、お盆、お彼岸に限って
廻せるそうです。

おみくじを見て、お土産を買って、
仕掛けが工夫されたお堂をめぐってごりやくを受け
この一年の幸運が確信できるのですから
ディズニーランドより
楽しくて役にたつわけですね。

言うことなしの
大昔からのレジャースポットというわけです!

2003.1.3
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戸隠奥社と戸隠山

今日は歩くスキーで
戸隠奥社へ行ってお参りしてきました。

このホームーページを昨日読んだ方は
いぶかしく思うことでしょう。

それも当然です
毎日更新していて
昨日は遠く離れた
岩手県の水沢市での
元旦の様子を更新したのですからね。

お恥ずかしい話ですが
どうして僕が今日戸隠にいるかをご説明しましょう。

昨日岩手県でお邪魔していたお宅で
新年の挨拶をかわし
お雑煮を食べ
子供たちにお年玉をあげて
一段落したところで
新幹線で僕は東京に帰ったのです
その理由は
家に置いて出てきて三日目になる
猫の餌やトイレ箱の掃除のためだったのです。

このことを理由に先方に長居せず
早めに帰ってきて
一人でゆっくり過ごそうという
もくろみもなかったとは言えませんがね。

ところが乗った切符が
元旦一日だけJR東日本全線どこでも
何度でも新幹線にも乗れる切符だったのです。

猫の世話も終わり
のんびり一人で一段落です。
そして、ふと時計を見ると
まだ、新幹線を使えば長野にいける時間です。

ビール片手にその切符を眺めていたら
お金がかからず
長野にいけると思うと
矢も立てもたまらず
即、行動です。

思い立ったら吉日と申しますが
いつもはぐずぐず支度するのに
歩くスキーの道具の準備など早いこと。

そういうわけで昨夜、
午後の10時半に長野駅に降りたったのでした。

2003.1.2
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明けまして
おめでとうございます。



2003.1.1
午前10時更新


窓辺からの今年初めての太陽・岩手県水沢市にて

岩手県水沢市の元旦は今冬一番の寒さです。
寒いので二階の窓から初日を拝みました。

ガラス窓についた霜の造形も見ていてあきません。


ガラス窓の霜

お雑煮を食べて一家団欒
このお宅で新しく生まれた男の子が
話題の中心です。


赤ちゃんの手

新しい命は日本の未来の希望の星ですね。

2003.1.1
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