フィールド日記

代々木公園のニワトリ

トップページに掲載した文を転載しました。
2002年12月22日
東京都 渋谷区

昨日の続きで
また代々木公園のことを書きます。

近所のフィールドとして
よく足を運んでいると
植物や生き物たちの様子のほか
公園の管理のようすなども見えてきます。

代々木公園では
子供たちが遊べる
自転車コースがあり
無料の自転車貸し出し所があります。

そこでは以前から、
貸し出し係りの人が育てていた
ニワトリとウサギがいて、
うちの子などは
そのニワトリを見るのを
散歩の時の楽しみにしておりました。

最近その飼育小屋がなくなっていて
動物たちを見かけないので
どうしたのかと
貸し出係りの人に聞いたところ
それらの動物たちは
もともと係りの人たちが
好きで飼っていたもので
管理事務所の本部にメールで
"(狭いところで)動物たちを飼っていのは動物虐待だ!"
という抗議が届き、
事務所側に
ニワトリは人目につかないところにある
使っていなかった
カラス捕獲用の檻に移すように言われ
その檻で一月もたたないうちに
死んでしまったということでした。

その後自転車を借りに来る
何人もの子供たちから
動物たちの行方を聞かれ
返答に困ったそうです。

ウサギの行方は聞き逃しましたが、
動物たちが目の前から消えて
抗議をうけることはなくなったわけですが
ニワトリの死期を早めてしまったのは
確かなことだと思います。

僕は、
それまで長年飼っていた動物にたいして
飼うのをやめるというほうが
よっぽど動物虐待だと思いますね。

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